冬至も過ぎてしまったが、金沢方面での出来事を、振り返って書いておきたい。
12月16日は、上野さんの家で目覚める二回目の朝。冷え込んでいるので、空気が気持ち良い!
昨日よりも冷えて、庭の南天も霜が葉の輪郭をカタチどって、より造形の精妙さが際立って見えてくる感じだ。
これが毎日の事になると、興味深く庭を観察してすることもしないだろうが、俺にとっては目に新しく楽しい朝のひと時だった。このバラは、前日の朝の光景。
室内に設置された薪ストーブが、とにかく暖をとることにプラスして、アウトドア感が最高だった!
木を燃やす!という事で得られる豊かさは、大きいなぁと実感。ストーブの上で鉄のフライパンで椎茸やベーコンを焼いた朝ごはんが、シンプルだが、やけに美味しく感じたのだった。
その後、向かったのは郡上八幡の土取さんの所だった。
今回、経費節約のため高速道路を使わないことを決めたので、上野さんの家のある白山市から大野市方面に抜けて、御清水という湧水に出会いつつ、下道を進む。密度の濃い印象の湧水で、この石の詰めてある所から、こんこんと湧き出ていて、柄杓で自由にこの水を汲むことができるのだ。
そして、九頭竜川に沿った道を進む。九つの頭を持つ龍という名前の川だけあり、なんとなくだが、やけに雰囲気のある場所もいくつもあり、濃すぎて刺激が強いかな。。。という場所もあったりして、九頭竜川のそんな空気感をリアルに感じながらの道中となった。
ちょうどタイミングよく、オアシスの様な場所が出現。
しばしその生き生きとした水のミストを満喫しつつ休憩。
水が空気中に舞うことで、水の生命力が増加している様にも感じられ、良い時間だったなあ。
その後、一路郡上八幡を目指す!!!
このサクシードは、見た目の営業車だが、これが乗ってみるとマニュアルなので、運転していてストレスが無く楽で楽しいのだ。!!!
エンジンは1400ccのディーゼルターボで、それなりに加速もトルクもあり、驚かされる。そして、勿論営業車として計算しつくされているので積載量も申し分無いわけだ。
神楽太鼓と大銅鑼にプラスして民族楽器ワークショップ分の楽器が満載されても、一人なら助手席を倒して仮眠位はできてしまうのである。ハイエース等のワゴン車系は、とにかく職務質問されやすいのだが、この車では、まだ一度もされてないので、ありがたい。
順調に下道で、無事に郡上八幡に到着することができた。
実は、昨今の台風の強風で、土取さんの敷地の杉林が被害にあって、何本も倒木があり、その伐採作業に先月末にも来ていて、その残りの作業をするために、今回も寄ったのである。
夜は、土取さんのアナログコレクションを聴かせてもらうという、嬉しい時間だった。
翌朝は、雨が残っていて、朝食後、「ミルフォードを聴くか!!!」と土取さん。
作業的には残念だが、個人的にはラッキーな時間となった。
激レア盤のミルフォードレーベルの一枚。これが凄かった!!!脳髄を直撃して身体の中心軸を強烈にシェイクされるような感覚。。。
アナログというのが、また心地良くもあり、至福のひと時。
伝説のレコード、NOMMO!!!
BABIに至っては、この時に土取さんも聴きに行っていたので、それもあり、ミルフォードも相当ノリノリだったんだとか。
ミーハー的だが、パチリと!!!
ミルフォードでは仕方が無い。ドラムスティックにハーブの根・・・!?
素敵過ぎる一枚。
師匠というのは、ありがたいかな、最後は俺の足りない部分の稽古を少しつけてくれ、課題をもらいつつ、そして、まだ完了ではないが、伐採作業も一応一段落してホッとして、帰路についたのでありました。
行きつけの岡崎酒店に寄ってみたら、なんと見つけてしまった!「九頭龍の純米」。
岡崎さんにも、「今日は九頭龍で決まりだね!」と勧めてもらい、九頭龍に決定!!!九頭龍は、まさに自分が通って来た九頭竜川の印象とリンクする部分もある旨味だけではないざらつきもありつつ、それも良い方向へ感じる味だった。おすすめの飲み方は、冷からぬる燗、熱燗までを網羅するという幅のあるおおらかさ。この、九つの頭を持つ龍を冠するお酒を飲んだ時、今回の金沢パーカションフェスティバルから郡上八幡への一連の流れが、やけに腑に落ちたのだった。