Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

暮れの空気感

深夜、外に出ると、初めて暮れの空気を感じた。

車まで歩を進める時、目の前の空には北斗七星が。

根拠はないが、これは良い兆しだと思える瞬間だった。

 

そして、本日28日は今年ラストのライブ!!!

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大変申し訳ないのですが、当初、開演時間が15時だったのですが、14時開演と、1時間早まっているので、ご注意いただければと思います。

 

-------詳細------

◎暮れる亥 -Kureru Inoshishi-

2019年12月28日(土)open 13:45 start 14:00

チケット 2,000円(小学生以下無料)

会場:前橋市第一コミュニティセンター

前橋市大手町2丁目16番4号(桃井小学校併設)

申し込み zakuro@smile.ocn.ne.jp(山賀)

 

以前の記事は、こちら!!!

http://dragontone.hatenablog.com/entry/2019/11/29/181117

 

 

 

螺旋のグルーブ -冬至の祈りのカタチ- @榛東村耳飾り館

今年は、夏至冬至というタイミングで、榛東村の耳飾り館で演奏の機会をいただくことができた。企画していただいた関係者のみなさんいは、心より感謝いたします。

村営の公共施設が主催してくれる無料イベントなので、普段は俺の音を聴くことがない方々が来てくれるという、非常にありがたい機会だと思える。

小さいながらも、展示されているモノは素晴らしく、遠方から来られる方も多いとのこと、是非一度訪れてみていただきたい!!!

榛東村 耳飾り館

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今回は、耳飾り館で縄文土器ワークショップをされている講師の方が製作したレプリカを効果的に配置することになり、そのカタチにエネルギーがあるんだろうか、やはり不思議な空間となった氣がする。

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神楽太鼓の前には火焔土器
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大銅鑼とソルフェジオガンクの前には、水煙渦巻文土器。

ネイティブの太鼓の前には、地元茅野遺跡から出土した土器を。
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自分で作った陶器の胴に皮を張った陶撃鼓。衣装は、うさと。ヘンプの黒檀染めに、白のアクセントが精霊の様な雰囲気のアクセントを醸し出していて、地元のご夫人方に好評だった!
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冬至の音。。。

個人的に、この時期の音というものが、とても氣にかかっている。

冬は、動物によっては冬眠の時期でもあり、春の開花していくエネルギーを蓄積する時期でもある。この時期の陰を極めることにより、陰極まった状態が春の陽エネルギーへと転じていくんだという。

まさに音もそこにあてはまるという一説があり、個人的にこの時期の音というのを探求しているだけに、今回の冬至での演奏を縄文ゆかりの耳飾り館でできたことで、少しつかめたものがあったので、それを、立春大吉のソロライブへ生かしていきたいと思う。

 

立春大吉ソロライブ

2020年2月4日(火・立春)開場18:30 開演19:00

会場:桐生市有鄰館煉瓦蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

入場料 4,000円(当日券のみ・小学生以下無料・乳幼児可)

以下、2019年の告知記事を参考まで!!!

dragontone.hatenablog.com

金沢の後は、フリージャズの渦に身を投じる

冬至も過ぎてしまったが、金沢方面での出来事を、振り返って書いておきたい。

 

12月16日は、上野さんの家で目覚める二回目の朝。冷え込んでいるので、空気が気持ち良い!

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昨日よりも冷えて、庭の南天も霜が葉の輪郭をカタチどって、より造形の精妙さが際立って見えてくる感じだ。
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これが毎日の事になると、興味深く庭を観察してすることもしないだろうが、俺にとっては目に新しく楽しい朝のひと時だった。このバラは、前日の朝の光景。
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室内に設置された薪ストーブが、とにかく暖をとることにプラスして、アウトドア感が最高だった!

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木を燃やす!という事で得られる豊かさは、大きいなぁと実感。ストーブの上で鉄のフライパンで椎茸やベーコンを焼いた朝ごはんが、シンプルだが、やけに美味しく感じたのだった。
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その後、向かったのは郡上八幡の土取さんの所だった。

今回、経費節約のため高速道路を使わないことを決めたので、上野さんの家のある白山市から大野市方面に抜けて、御清水という湧水に出会いつつ、下道を進む。密度の濃い印象の湧水で、この石の詰めてある所から、こんこんと湧き出ていて、柄杓で自由にこの水を汲むことができるのだ。

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そして、九頭竜川に沿った道を進む。九つの頭を持つ龍という名前の川だけあり、なんとなくだが、やけに雰囲気のある場所もいくつもあり、濃すぎて刺激が強いかな。。。という場所もあったりして、九頭竜川のそんな空気感をリアルに感じながらの道中となった。

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ちょうどタイミングよく、オアシスの様な場所が出現。

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しばしその生き生きとした水のミストを満喫しつつ休憩。

水が空気中に舞うことで、水の生命力が増加している様にも感じられ、良い時間だったなあ。

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 その後、一路郡上八幡を目指す!!!

このサクシードは、見た目の営業車だが、これが乗ってみるとマニュアルなので、運転していてストレスが無く楽で楽しいのだ。!!!

エンジンは1400ccのディーゼルターボで、それなりに加速もトルクもあり、驚かされる。そして、勿論営業車として計算しつくされているので積載量も申し分無いわけだ。

神楽太鼓と大銅鑼にプラスして民族楽器ワークショップ分の楽器が満載されても、一人なら助手席を倒して仮眠位はできてしまうのである。ハイエース等のワゴン車系は、とにかく職務質問されやすいのだが、この車では、まだ一度もされてないので、ありがたい。

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順調に下道で、無事に郡上八幡に到着することができた。

実は、昨今の台風の強風で、土取さんの敷地の杉林が被害にあって、何本も倒木があり、その伐採作業に先月末にも来ていて、その残りの作業をするために、今回も寄ったのである。

夜は、土取さんのアナログコレクションを聴かせてもらうという、嬉しい時間だった。

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翌朝は、雨が残っていて、朝食後、「ミルフォードを聴くか!!!」と土取さん。

作業的には残念だが、個人的にはラッキーな時間となった。
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激レア盤のミルフォードレーベルの一枚。これが凄かった!!!脳髄を直撃して身体の中心軸を強烈にシェイクされるような感覚。。。

アナログというのが、また心地良くもあり、至福のひと時。

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伝説のレコード、NOMMO!!!
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BABIに至っては、この時に土取さんも聴きに行っていたので、それもあり、ミルフォードも相当ノリノリだったんだとか。
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ミーハー的だが、パチリと!!!

ミルフォードでは仕方が無い。ドラムスティックにハーブの根・・・!?

素敵過ぎる一枚。

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師匠というのは、ありがたいかな、最後は俺の足りない部分の稽古を少しつけてくれ、課題をもらいつつ、そして、まだ完了ではないが、伐採作業も一応一段落してホッとして、帰路についたのでありました。

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行きつけの岡崎酒店に寄ってみたら、なんと見つけてしまった!「九頭龍の純米」。

岡崎さんにも、「今日は九頭龍で決まりだね!」と勧めてもらい、九頭龍に決定!!!九頭龍は、まさに自分が通って来た九頭竜川の印象とリンクする部分もある旨味だけではないざらつきもありつつ、それも良い方向へ感じる味だった。おすすめの飲み方は、冷からぬる燗、熱燗までを網羅するという幅のあるおおらかさ。この、九つの頭を持つ龍を冠するお酒を飲んだ時、今回の金沢パーカションフェスティバルから郡上八幡への一連の流れが、やけに腑に落ちたのだった。f:id:dragontone:20191224103441j:image

 

金沢パーカッション・フェスティバル2019

12月15日は、金沢市民芸術村にて開催された、パーカッション・フェスティバルに出演だった。

14時からは、子どもから大人まで参加して、民族楽器ワークショップがあり、あっという間の45分間だった。

同じ場所でフェスティバルが始まるので、楽器を片付けてから、ギリギリで15時からの出番には、なんとか衣装に着替えて間に合ったのだった。

久しぶりに結構急いだかもしれない。10月に出演したTOKYO FMホールで、デルガードさんとセッションした時の衣装を、うさぶろうさんに貸してもらったので、簡単に着られるし、見た目も良い雰囲気なので、とてもありがたかった。

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金沢市民芸術村という場所は、なんだかとても居心地が良い。いくつもの建物があり、それぞれ創造的な企画が同時に行われているらしい。

実際に、この日も違う建物では演劇の公演があったようだった。

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登場は、陶器の胴に皮を張った、撃鼓スタイル。それにベルやケンガリを付けて、動くと音が鳴るようにしてあるので、太鼓以外にも金属の音が鳴るのは、やっていてなかなか楽しいわけなのだ!!!
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同じ石川県に住む、三輪福さんが見に来てくれた!

彼女も当日舞台があり、その時に、俺のアルバムから音を使いたいと言う連絡をもらい、金沢に来る前にアルバムを送ったばかりだったのだ。

三輪福さんとは、うさと座のヨーロッパツアーと、先日のTOKYO FMホールのコンサートでご一緒しているのだが、まさか金沢でも会えるとはである!

こんな絶妙なタイミングで再会できたのは、嬉しい限りだし、これは、「来年は三輪福さんと何か企てなさいよ!」というサインな氣がしてならない。

今回の投稿の写真も、三輪福さんより送っていただいたもの。

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終演後の会場が、こんな雰囲気になっていたとは。。。

内部も良いけど、外部も良いんだなぁ。
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写真はないのだが、最後のセッションは、とても楽しかった!

ダルブッカの森内くんに、フルートの上野さん、そして、ダンサーのマサミさんが終盤参戦。

前日の蔵とは打って変わって、広々なスペースで、音響、照明も入っているので、とにかく雰囲気と音はバランス良かったと思うのだ。

 

やはり、即興演奏はいいなぁ!と言うのが率直な感想かもしれない。

 

最初の夜は、こじんまりした密度の濃い空間。

会場に足を踏み入れると、物腰柔らかいご主人が、いろいろと説明をしてくれた。

不思議な雰囲気の方だと思ったら、なんと舞踏家の山本萌さんという方で、会場となる蔵スタジオ×おけらCafeというスペースは、なんと金沢舞踏館の本拠地だったのだ!!!

舞踏の祖、土方巽さんのお弟子さんの山本萌さんが主宰している舞踏グループ

金沢舞踏館の詳細は、以下のサイトにて!

http://www.spacelan.ne.jp/~butohkan/tuite.html

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小さい蔵だったが、それなりに響きも良くて、気持ちよく演奏する事ができた!

一部は、俺とダルブッカの森内清敬との即興セッション!!!

彼と音を出すのは初めてだったのだが、とても楽しいセッションだった。

これは!というセッションの時は、「やるなー!」という感覚から、少しニヤリとしてしまう瞬間があるのだが、今回もそうだった。

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本番の写真は、林さんと言う方がfacebookに上げていたので、お互い様ということで、勝手に拝借。

二部は、フルートの上野賢治さんとダンサーの宝栄美希さんが入って4人での即興となった。

まさにコンテンポラリー!!!という感じのダンスを久しぶりに見た、というか共演。。。

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森内君のダルブッカは、陶器製のものにヤギ皮を張っているので、湿度をとばすために白熱球を内部に仕込んでいて、まるで月の様だった。

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上野さんのバスフルートは、いつもの如く、存在感を出していたなぁ。

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終わってみれば、雰囲気ある月夜となっておりました。

とても楽しいセッションでありました。

下道旅

14日、15日と金沢方面での演奏に、フルート奏者の上野さんに呼んでいただいた。

今年の夏、桐生の梅田の奥地でひっそり行われている、石鴨宵神楽に、はるばる下道で駆けつけてくれた上野さん。

彼から呼ばれたら、やっぱり下道か!?

ということで、俺も下道で一路金沢を目指すことにしたのだ!

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空模様も、「行ってらっしゃい!」とばかりに、興味深い景色を見せてくれていた。

なにせ、下道はゆるやかな速度なのと、とにかく山越えをしなければならず、自ずと空模様が目に入ってくるのである。
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30年ほど前にこの内山峠を自転車で登ったことがあり、当日の記憶が走馬灯の様に思い出された。

それは、自由の森学園の高校3年の時に、同じ寮生だった中学1年の玉田君を連れて、自転車旅行に旅立った日の方だ。埼玉県から玉田君の実家の姫路を経由して、山陰地方を回ったのだが、この内山峠は結構な難関だったのを思い出したのだ。
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この峠のピークのトンネルが見えた時は、とても嬉しかった!

しかし、車だとあっという間だった。これでも楽なのに、高速を使ってもっと時間短縮しようとしているわけだから、歳をとるにしたがって、無意識にどんどん楽な方にシフトしていっているのは、どうなんだろうなぁ???とあらためて考えさせられた内山峠だった。
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車は、便利で上高地の手前の道の駅で車中泊

と、順調かと思いきや、異常に寒くて夜中目が覚め、頭にジャケットをかぶってなんとか朝を迎えたのだった。

しかし、朝の目覚めは気持ちよかった!

空気は、キリリと引き締まって気持ちが良い。
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安房トンネルを抜けたら、朝の雲模様が出迎えてくれ、得した気分に。

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高山から、富山方面へは初めての道。正直、見慣れない風景なので、どんな所でも興味深く目に映るもんだ。
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朝霧が凄いなあと思っていたら、ここは、朝霧街道なんだとか。。。

地形的に朝霧が発生するんだろうなぁ。と納得しつつ朝霧街道を進む。
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ちょっと気になるものが目に入り、引き返す。
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霊水が流れ出ていた。
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寒い時の水は、また美しいもんなのだ。

枯れた紅葉が水と石によく似合っている。
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不動尊に挨拶して、再び出発!!!
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金沢パーカッションフェスティバル2019

今週末は、いざ金沢へ!!!

様々なパーカッション(打楽器)のアンサンブルを展開する音楽祭「金沢パーカッションフェスティバル2019」に出演するのである。

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フルート奏者の上野さんから誘っていただいた企画で、数日前までは、内容を把握してなかったほどだったのだが。。。

フライヤーには、神楽太鼓を演奏する写真がバッチリ使われていて、ビックリ!!!

てっきりセッションと思っていたのだが、ソロもあるらしく、これは、気合いを入れて行かねば!!!である。

 

詳細は、以下のイベントページにて!!!

https://www.geimura.com/music/kanazawa-percussion-festival-2019/