Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

からだ喜ぶRhythmツアー 満員御礼!!!

本番前夜は、ざくろさんとボランティアスタッフのまことに、草吉に俺の男四人は、入間市のホテル泊。

入間市駅近くのそば屋で夕食の後は、修学旅行の様に、部屋に集まって、UNOに興じることになってしまった。

小学3年生からざくろさんまでの歳の差は、おそらく50年近いだろう。まあ、こういったジェネレーションギャップのある面子で集まってみるのも面白いもんである。

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本番日は、風もあたたかく心地良い日和で、武蔵村山市民会館は、生涯学習フェスティバルが開かれ、とても賑やかだった。

そんな中で、小ホールでは、ジンベやバラフォンなどの楽器達が出番を待っている。

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ざくろさんは、どこに居ても良い味出しまくりで、本当に興味深いダンサーである。

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小物類は、老人の施設に行く時も持っていくもので、子どもからお年寄りまで触ってくれて、喜んでいる感じである。しかし、さすがに子どもに壊されるものも続出で、やはり消耗品なんだなあ・・・。と。

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今回は、子どもたちと即興感覚を共有して、作り上げて行く舞台なので、あえて入場以外は決めないでやらせてもらった。

ざくろさんや俺は、舞台上には出ないで、子どもたちに任せることにして、俺は、最前列に陣取って、音でうまいこといく様にサポートする体制をとった。

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今回の衣装は、舞踏家・工藤丈輝さんの衣装も手がける、柴田好さん。素敵なデザインで、即興で動く子どもたちが生き生きと見えるものでした!!!

さすが好さん!という感じに、子どもたちが動くと衣装も子どもも生き生きしてくるもので、客観的に見てイメージしてくれる衣装のデザインの力というのは、素晴らしかったです。好さん、感謝感謝です!!!

 

子どもたちは、そんな黄色、緑、赤の衣装を纏って、控え室ではリラックスしていたのでしたが・・・。

本番の出だしが緊張でガチガチとなり、一旦客席後ろの扉からかけ声をかけてやって来たのだったが、あまりにも盛り上がらないので、急遽「やり直しー!!!」と声をかけ、巻き戻し的に最初のシーンがデジャブの様に再スタートで始まったのだった。

通常は、やり直しはありえないだろうが、あのままのエネルギーで、始まったものが急激に加速するのはありえないので、瞬時にその判断となった氣がする。パフォーマンスキッズトーキョー始まって以来、「やり直し」は初めてとのこと・・・・。

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さて、いざ始まってみれば、全員がひとりで舞台に立って演奏することもできて、前半こそ緊張していたが、どんどんキラキラし始め、縦横無尽にやりたい事をやり切った舞台となりました。

その公演時間は、なんと約55分間!!!

破損した楽器少々。。。。これは、名誉の負傷ということで良しとしよう。

 

子ども大人、プロ、アマチュア関係なく、今回の舞台の中で、ある瞬間は、本当に奇跡的なゾワッとした瞬間が何度かあった。これは、即興の醍醐味でもあり、子どもたちに、伝えたかったことがある程度伝わったのかもしれないなあとも思えて、とても嬉しい。

このメンバーで同じ舞台に立つことは、もう無いだろうが、あの瞬間を共有できたことは、本当に素晴らしかったと思う。

 

おそらく、個人的には、今回の舞台のことを、振り返ることはなかなか無いと思うので、ここに書いておこうかと思う。

今回の参加してくれた子どもたちと見ていて、やはり今の学校教育というものは、良い悪いは別にして、個人の良い部分を伸ばすという余裕は無く、平均的にしていく作業をしているのではないか???と思えた。

子どもたちに無意識に植え付けられた、その学校でできる殻の様なものが、いろいろな自由な表現の邪魔をしているのが見て取れ、その殻を剥がしていく作業に少し時間がかかってしまったのは事実。

先日行った、津南の小学校で教員をしている友人の様に、面白い感覚を持っている先生もいる反面、その逆な感性の方々も多いんだろうなあ。。。

だから、今回の様な企画もあるわけだから、表裏一体な感じなのかもしれない!!!

それぞれが、自分にできることをしていくのが一番!!!ということだろう。

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入場してからは、基本的に即興で!という関係者泣かせな構成に、舞台監督さん、照明さん、舞台関係のみなさんお付き合いいただき、心から感謝いたします。

 

そして、ご来場いただいたみんさんをはじめ、出演してくれた子どもたちとそのご家族、武蔵村山市民会館関係者のみなさん、アーツカウンシル東京のみなさん、芸術家と子どもたちのみなさん、どうもありがとうございました。