Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

岡本太郎さんの「太陽の鐘」出現!!!

なんと、前橋に、岡本太郎さんの太陽の鐘が設置されることになった!!!

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今月末の31日に完成披露の式典やオープニングセレモニーが開かれることになり、そこで、山賀ざくろさんと地元の子どもたちと一緒に、オープニングパフォーマンスをする話がまとまり、その下見に来たわけです。

 

初めて見る太陽の鐘・・・。

「いかにも岡本太郎さんの作品!!!」。ウネウネとエネルギーが鐘の上から噴出している様で、見ていても楽しい!!!

まだ、全貌を見せていないが、なかなかの存在感。。。

 

只今、この鐘を設置して回りを整備しているところで、職人さん達が奮闘していた。

結局、この様なアート作品が存在する裏には、職人の技術力が必要であり、 舞台もしかりで、しっかりした裏方の方々の技術が見えない部分を支えているのは同じなんだなあ、と感心しつつ作業をしばし見学していたのだった。

 

当日は、周辺の整備も完成したこの鐘の前で、どんなパフォーマンスが繰り広げられるのか、楽しみだ。

 

ある意味岡本太郎さんとの共演!?だし、こじんまりまとまらない方向へ舵を切りたいと、密かに思っている次第。

そして、なななんと!石川県から、フルート奏者の上野賢治さんが参加してくれる事が決まったのだ!

これは嬉しい!!!

上野さんは、クラシック畑に身を置きつつも、即興演奏も相当なもので、一緒にセッションして楽しめる演奏家ベスト3には入ってくる強者である。

いやあ、これは事件だ!というくらい楽しみが急加速していて、興奮気味で嬉しい限りだ!!!

 

3/31の太陽の鐘完成記念式典・オープニングイベント情報

太陽の鐘プロジェクト

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その後は、元気21の中にある505学習室で行われたシンポジウムへ参加して来た。

これは、定期的に行っている、特別養護老人ホーム・えいめいでのワークショップを第三者が客観的にみて評価というか分析していくとうもの。群馬大学文化庁の共同企画とのこと。

 

その活動は、アーツ前橋の表現の森・特設サイトに結構な量の記録があるので、ご興味ある方は、お時間ある時に是非ご覧いただきたい。

石坂亥士・山賀ざくろ×社会福祉法人 清水の会えいめい

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普段はあまり意識しないでやっていることを、言語化していくという慣れない作業も、今後に生かせることもあるかもしれないかなあと・・・・。

 

そして、お年寄りは、よほどのことが無い限り、先に亡くなっていく。

実際に、自分たちがこの施設に関わってから、何人も旅立って逝った・・・

えいめいの施設長さんから、ちょうどチラシに載っている、おばあちゃんが、数日前に旅立ったという話を聞いて、普段一緒に現場に行っている「チームえいめい」のメンバー一同、複雑な気持ちとなったのも事実だった。

そのおばあちゃんは、日常的には、ほとんど動く事ができない状態で、かろうじて両手が少し動く程度だった。

そんなおばあちゃんは、近くで太鼓を叩くと、少し両手というか手の平を動かして、リズムをとっている様に太鼓のリズムに呼応していた。

いろいろな現場に行くたびに感じるの事だが、動けるのに恥ずかしくてか、慣れないからなのか、身体を思う様に動かさない子どもたちや大人もいる中、このおばあちゃんは、わずかに動く両手を精一杯動かしていた。

それは、本当に生命の根源から発信された動きであり、とても強烈で濃密な時間を共有できた記憶として、強烈に自分記憶に刻まれた瞬間でもあった。

 

そんな瞬間を、チームえいめいの映像担当・岡安君が映像におさめてくれていて、そんな映像もふまえたシンポジウムでありました。

 

アーツ前橋や、文化庁群馬大学、などの公的機関がバックアップしつつ、こういった活動が行われているのは、ありがたいことである。

 

そんな反面、参加者の中の保育関係の方曰く、「最近は、アーティストが園にやって来るのが流行になっていて、どうなんだろう???と疑問をもっている。」という意見もあった。

 

こういった問題は、いろいろな状況もあるだろうが、受け入れ側もある程度、見る目や感性を養う必要があるのではないか?という氣がする。

 

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翌日は、洗濯日和で、洗濯物を干していて、ふと目が合う。。。

 

猫だった・・・。

 

この猫、先日もこの場所で日向ぼっこをしていて、逃げようともしないので、もしかしたら、そろそろ旅立つのか・・・?と思っていたところ、また同じ場所に居たわけだ。

 

どうやらここは、この猫の指定席らしい。うまい場所を見つけるもんだなあ、と一枚。

猫は、悟った人間しか生まれ変われないとかいう話を聞くが、そんな氣もしてしまう、落ち着きのある猫だった。