Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

二度目となる室生龍穴神社へ

飛鳥という場所が、奈良のどの辺りになるのかが、土地勘がないので今ひとつ分からなかったのだが、奈良に行ったら行きたい場所があった。

 

それが、室生龍穴神社だ。2010年の年末に土取さんの公演が奈良であった。その時にいろいろと奈良の神社を巡った中で、とても印象深い場所だったのだ。

 

調べてみると飛鳥から室生龍穴神社までは、約1時間。これは行くしかない!!!ということで、午前3時半起床。あたりは、まだ闇が深い中、月に見送られて出発した。

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宇陀市という室生の辺りは、なんだか雰囲気の濃い場所で、近づくにつれ以前に訪れた時の記憶が蘇ってくる。

あの時は、近くの道の駅で車中泊をして、やけに早く目が覚めてしまい、お湯を沸かして珈琲を淹れて飲んだのを思い出す。

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龍穴神社の正面の大木は、いつ見ても見事で、その奥に拝殿、神殿と続く。

4時台の神社は、タイムスリップしてしまうそうな不思議な空間だった。境内から見上げた空。何かが降りてくる様な雰囲気もあり、つい写真を撮ってしまったが、確認してみたら、以前に来た時にも同じ構図で撮っていてビックリ!!!

変わらず、この空間があり続けているのは嬉しい限り。

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龍穴神社の元は、やはり龍穴!!!

以前来た時は冬だったので、水量が少なく、その龍穴から音になるかならないかという感じに「シュォオオオオー」と何かが放出されているのを感じずにはいられなかった。

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今回は、それなりに水量があり、水音が少し大きくなり、そが谷間に響き気持ちよい流れの音の中、龍穴から放出される妙音が入り交じり、身体の中の水分もその音に包まれ浄化される感覚だった。

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龍穴で、ソルフェジオガンクの奉納演奏をさせてもらうと、この楽器の水との相性の良さを物語るが如く、音がまわりのミストに移っていく様に密度の濃い響きに感じられた。

 

場所によって響きは変わるが、ここは異界の様な感覚にさせられる。

 

そして、龍穴の下には、龍が棲んでいそうな渕が。。。

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龍穴から霧となった水分が場に満ちている感覚。

帰ってきたら、葉っぱに朝露。

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良き日となりそうな予感。。。

 

そしたら、電話が鳴りKNOBさんだった。

 

今、宇陀の辺りに居るとのこと。

 

「えーーーーっ!!!さっきそっち方面の室生龍穴神社に行って来たばかりなんですよ!」

 

そしたらなんと、KNOBさんも室生龍穴神社にご挨拶をしてきたところだというのだ!!!

 

お互いにビックリで、その後の薬師寺での三蔵会に、この事が繋がっていきそうだ。