6月30日の夏越の大祓当日は、赤城神社へご挨拶して、御神水をいただいてきた。個人的には、普段から良い感じに過ごせていると思ってはいるのだが、赤城神社への道中は、この暑さもあり木々の冷気や空気感が相当に気持ち良く、自分自身が、この「夏越の大祓」というライブへ向かう気持ちをより清々しいものにしてくれた感じがした。
久々の対面の、この両狛犬は、不思議と「よく来たな!!!」と話かけてくる感じさえしていて、勝手に仲良しと思い込んでいる間柄。
行きに右の狛犬の足に触って挨拶して、帰りに左の狛犬へという感じなのだが、今は、右の狛犬の台の中にミツバチが巣を作っているので、近くを通れなくなっていて、触れないのが残念なのだ・・・。
朝の神社の空気はやはり清々しく、御神水もキラキラしている。俺が着くと何人か、水を汲んでいる方がいたのだが、神前に挨拶して戻ると、誰もいなくなっていて、ありがたいかな、ちょうどよいタイミングだった。
いつものことながら、準備はゆったり進んでいく。御神水を汲んで会場に着くと、奈良から来てくれた高岡春満君がすでに到着していた。
奈良の地で育てられた真菰を持ってきてくれ、その真菰と大麻で茅の輪を作っていく。作ることが本当に好きで仕方ないという彼の姿勢がまた、その茅の輪の清々しさにも映し出されているようだった。
工藤丈輝さんの舞台監督の高橋さんも駆けつけてくれて、
「ここが本当のVIP席だよなあ!!!」
とKNOBさんと俺の舞台の間から顔を出してご満悦!
今回は、暑すぎて、用意していた衣装を急遽変更したので、アイロンが間に合わず、舞台でアイロンをするという初体験も・・・。
今回は、舞台をどのように組んでいくかを模索して、なかなか興味深い形が出現した!
同じ場所で連続して公演を重ねていくと、いろいろとアイディアも出て来るもんだなあ、と回を重ねる楽しさも味わいつつ舞台作りが進んでいく。
平面の時と高さが出た時の違いが、また楽しかったりするのだ。
これは、この有鄰館酒蔵なのでできることでもあり、この状況がゆるされることが、とてもありがたいなあ、と思ってしまう。
会場に入る前に茅の輪が設置され、いよいよ夏越の大祓の雰囲気が加速していく。
三回シリーズとして月一でのライブなので、見に来てくれる方も、どの回を見るか!という選択があるかと思うが、やはり今回に集約されていた感じでもある。
用意した椅子が足りなくなる程、みなさんにご来場いただき、心より感謝でありました。
夏越の大祓、満員御礼の中での開演となりました!!!
冒頭シーンは、俺が先に入って、KNOBさんを迎え入れる感じにしたい!という打ち合わせのみで始まった、完全即興の「夏越の大祓 〜音霊のカタチ〜」。
冒頭シーンは、クリスタルボウルの低音で会場を満たしていく。KNOBさんがいつ入ってきても良い空気に会場が変化していく。
絶妙なタイミングで、KNOBさん愛用の天河弁財大弁財天社の五十鈴の音が楠の巨木の辺りから鳴り響き始めた。
後から聞けば、KNOBさんは、この楠の巨木のお稲荷さんの祠へ大祓の祝詞を上げていて、それが終わった時に、タイミング良く、俺のグンタのベルの音が「チリーーーンッ」と鳴り、そのタイミングに見られているのかと後ろを見たとか・・・。
これだけ一緒に演奏を重ね続けていて、お互いを信頼してのぞむ舞台では、そんな奇跡的な瞬間も訪れるんだなあ・・・と、あらためてKNOBさんを呼ぶことができて本当に良かったあなあ、と思ってしまった。
一旦、演奏に入ってしまえば、阿吽の呼吸感でもあり、なれ合いの軟弱な方向へは決していかない関係なので、お互い楽しみつつもベストを尽くすことができたと思っております!!!!
開演してからしばらくしたら、なんと赤城神社方面の空が稲光で閃光が走っていたとのこと。終演後もそれは続き、豪雨注意報も出ていたとか・・・。
しかし、雨が降ることもなく、ありがたい限りでありました。
群馬の雷神さま、喜んでくれていたのかもしれなあいなあ。と、嬉しい天空の演出付きで、「夏越の大祓」は、無事に幕を閉じることができました。
予想外の梅雨明けとなり、想像以上の暑さで、ご来場いただいたみなさんには、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたが、この「夏越の大祓」に参加していただき、本当にありがとうございました。出演者、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。