Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

新月神楽エレクトロニカ

有鄰館酒蔵三部作のラストは、「新月神楽エレクトロニカ」!!!

HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEMをゲストに迎えてのライブ!!!

ひょんなことから知り合って、たまにセッションをする間柄であり、お互い鰻好きなので、美味い店の情報交換などもしている。

そして、同い年で同じ群馬を拠点に活動しているDJであり、音のセンスは抜群ときている。

彼の音へ対する感覚は、自分が大切にしている神楽太鼓や銅鑼などの繊細な響きから生み出される豊かな倍音や、うねる様なグルーヴ感も含め、全く同じではないが、おそらく同じ山に違うアプローチで登っている様に感じている。

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普段は、完全なアナログであり、音響装置は必要ないのだが、今回は、ヒロ君と新たな「新月神楽」の世界を体験してみたいと思い、オファーしたのであります。

会場に四方向からスピーカーを立てて音の臨場感を出して行く予定であり、ヒロ君のセンスで、俺の演奏する音をリアルタイムに彼のフィルターで変換して響かせる場面もあるだろうし、お互いのソロの様な部分もでてくるだろうし、今だからできる音の旅を一緒にしてみたいなあ、というところだろうか。
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正直なところ、イメージがしにくいのだが、元あるものが何らかのフィルターを通過して出て来ると、どんな効果が生まれるのか・・・。

なんとなくだが、そんな有機的デジタルなイメージを、思いつく画像で綴ってみようかと。。。 

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飛行機から見た雲の上層面。地上からは見る事のできない雲の様相や色が印象的だ。

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5月に訪れた、室生龍穴神社の境内から仰ぎ見るやけに雰囲気のある早朝の空や、わざと下から見上げる狛犬の造形。雨上がりの花のマクロの世界。

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小さな朝露が葉の上で集まって、ひとつの大きな雫となっていき、キラキラと輝きだす瞬間。

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音は、目に見えないが、確実に存在している。音というものは、生まれては消えていく、それが繰り返されることで、音楽へと育っていくのだとも感じる。そんな繊細な音のやりとりを、積み重ねて行けるライブという時間は、自分にとって、ある種の至福のひと時なのであります。丁寧に音を紡いでいけるであろう、同い年とのセッションが、有鄰館酒蔵三部作の締めくくりとなっていく・・・。

現在進行形の群馬発の音が、酒蔵に響くというのもとても意味あることだと思えるのである。

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おそらく、クロージングにふさわしい音の世界が酒蔵に現れるはず。これは、毎月のライブを経験して感じる事でもあるのだが、人が決めるというよりも、今回のシリーズに限って言えば、この酒蔵が決めて、何かをコントロールしている感じもしているほどに、毎回絶妙なのだ。

夏越の大祓の興奮も冷めやらぬうちであはるが、淡々粛々とこの酒蔵に響く音を追求していこうと思う。

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新月神楽エレクトロニカ

HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEM×GAISHI ISHIZAKA

2018年7月14日(土)開場 18:30 開演 19:00

4,000円(当日券のみ/中学生以下無料・乳幼児可)

会場:桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2−32−6

 

文化財指定の古い蔵なので、エアコンはありません。予想外に早い梅雨明けとなり、夜ではありますが、それなりの暑さが予想されます。打ち水をしたり、扇風機を用意して対応していきますが、団扇などご用意された方がいいかもしれません。ご不便おかけしますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。