Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

雪雄子舞踏公演「月の子」

七夕は、青森に居た!!!山田スイッチさんの投稿で、舞踏家の雪雄子さんの舞踏公演を知り、「これは行かねば!!!!」と思い立ち6日には、一路津軽を目ざしていたのである。

自分も津軽地方発祥の踊り「荒馬」を踊るので、このフライヤーの写真に何故かピンッときてしまったのだろうか・・・

写真は、雪さんの旦那さんの片山さんとのこと。

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雪さんとは、不思議と仲良くしていて、普段連絡をとるわけではないのだが、お互いの表現者として、津軽という土地を大切にしているという点で、共有できる感覚が多いのも理解し合える一因だろうと思える。

以前にこの鳴海要記念陶房館で、雪さんと一緒に公演をしたこともあり、懐かしい場所だ。

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冒頭シーンでは、なんか「おしらさま」の鈴の音がかすかに聴こえるなあ・・・と思っていたら、まさにおしらさまの化身の様な雪さんが現れた。。。

(一応、写真はOKのとのことだったので、記録的にパチリと!)
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衣装もご自分で作るとのことだが、きっと津軽の神社に多く見られるこんなものも影響しているのかと・・・。

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朽ちそうになっている麻には、五円玉が結ばれている、いかにも雰囲気のある麻綱。
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鳴海要記念陶房館の公演スペースは、背景のガラスが絵画の背景の様に見え、そこに雪さんが立つだけで、また絵になるのだ。

この後ろを、普通にバスや車が通過していくのも、なんだか良い感じだった。
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雪さんの舞踏の背景に広がる世界観は、津軽をベースにして広がっていく。

今回思ったのは、雪さんの舞踏が、よりシンプルになって、より破壊力が増した感じ。

ズドーンッと見ている者の内面に入り込んでくる印象。

数年ぶりに見たので、その変化がより分かった感じもして、とても良いものを見る事ができたなあ!!!と思った。

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津軽だから色濃いものがそこら中に存在しているということではないが、雪さんは、その濃いものの存在をよく知っている。

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津軽の土地のエネルギーを全身に受けて舞踏をする、雪雄子のスタイルは、誰にも真似できないのだと思う。

そして、この至近距離で体感できるお客さんは、本当に幸運だ!!!

津軽では当たり前に、雪さんの舞踏をこの距離で体感できるのは、本当に素晴らしいの一言。

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気になる表現者の変化してく様子は、確認しておきかったので、わざわざ来た甲斐があった!!!

雪さんは、おそらく舞踏家として次の段階へシフトしていっているんだろうなあ、と。

もの凄い刺激をもらってしまい、今後の自分の活動にも生かしていかねばである!!!

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