Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

音の原風景 〜螺旋のグルーブ〜

普段の演奏で、好きなことをしていないのか!?と言えば、「好きなことしてます!」と間違いなく答えるだろう!!!

しかし、演奏する場所や時間、内容もろもろ決まっていることや要望もあるのも事実である。

 

自分で主催するソロライブというのは、時間や場所は決まってはいるが、内容面に関しては、全くの自由なのである。完全即興の自分の一番やりたいことを、音へと変換していける時間でもあるのだ。

そんな自分の演奏スタイルにおいて、何がその音の原風景になっているのかな???とイメージしてみた時、基本的には日常の生活の時に何やら感じているようだ。

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イギリスで偶然見た雲は、大好きな榛名神社の双龍門の龍の雰囲気だったり・・・。

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太陽が雲の模様を、やけに雰囲気ある様に見せてくれる瞬間だったり。
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中秋の名月が一瞬、雲に隠れたと思ったら、逆に雲を浮き上がらせてくれている瞬間に遭遇したり。。。
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共通するのは、なんだか、そこから音が聴こえてくるような、情景だったりするのかもしれない。
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実際に桐生川の源流へ行って、シンギングボウルに水を入れて音を出してみたりもする。さすがに水と縁が深い龍だけに、内部に彫られている龍が、やけに生き生きして見えるのが嬉しかったりもする。
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蓮の実が開く時に「パンッ!」と音がする!という情報を知って、何日も早朝の蓮池に通った時の空気の色や、蓮の花びらがゆっくりと開いて行く時の様子や。

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大好きな狛犬の尻尾の造形から、螺旋の音を夢想したり・・・。
阿弥陀如来像の佇まいの静寂さ等々、日々の遭遇する出来事を、音へと結びつけて生きていると言ってもいいかもしれない。
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そして、ありがたいことに、そんな自分の音の世界を理解してくれる素敵な仲間が居てくれる。

そんな仲間が、公演の裏舞台を支えてくれるので、表舞台に安心して立つ事ができるのが、本当に幸せな状況であります。

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「螺旋のグルーブ」というキーワードは、自分の音を良い方向へ導いてくれる言霊だと思っており、音もリズムも身体も心も、螺旋の様に同じ所にとどまることなく、変化し続けていきたいもんであります。

 

螺旋のグルーブ ライブ情報

http://dragontone.hatenablog.com/entry/2018/09/04/003413