Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

静寂というキーワード

25日に迫ったソロライブは、当初、実験的に都内で良い雰囲気の場所を探して、回を重ねてやってみよう!という気軽な気持ちから始まった。

しかし、予想外に多くの方々から、予約を受け付けていないのにも関わらず、予約の連絡や問い合わせがあり、自分のライブにしては、やる前からザワザワしている。

勿論、とてもありがたく嬉しい事なのだ!!!

予想では、みんな座って余裕で聴けるよね!という話をしていたのだったが、もしかしてしまったら、立ち見という可能性も出てきてしまったのである・・・。

自由席なので、来た方から好きな席に座っていく事になりますので、ご了承いただきたい。

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今回は、一部と二部に分けての演奏になり、開演してしまったら、建物の関係上入場ができないので、遅れて来られた方々は、二部の前の休憩で入場することとなります。

よほどの事がない限り、定刻の14時開演となります。

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そして、今回のライブを企画したからこそできたアルバムがある。

「En el silencio -静寂の中に-」というアルバムなのだ!!!

 

以前、豊島区にある勝林寺で演奏した事があり、都内での公演なので、ご案内をしたところ、代替わりされた御住職から連絡が来たのだ。

そしたら、なんと求道会館の設計をされた武田五一さんが、勝林寺に眠っているということを教えていただいた。

そこで、いろいろなタイミングがうまく噛み合い、久しぶりに挨拶を兼ねてお寺へ行ったところ、地下の納骨堂でご挨拶の演奏をさせていただいたという流れなのです。

その時録音したのが、この「En el silencio -静寂の中に-」なのである。

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とにかく、ソルフェジオガンクとグンタの余韻が凄かった。音がその空間に響くからこその静寂感が増して行く中、自分としては過去最高と言っていいほどの、ゆったりした響きを紡ぐことができたのだ。

時間的には、約40分。「静寂の中に」、という題名が本当にしっくりくる音の揺らぎと響きがそこにはあった。

この音を聴くことで、心身共にある意味リセットされる感覚があるのが、とても不思議で心地良い。

個人的に好きな音楽は、今までは、どこか哀愁が漂う様なものかと思っていたのだが、哀愁ではなく、静寂感だったというのを、この音を録ってみて思ったのだった。

25日のソロライブでは、このアルバムも販売する予定です。まあ、家内制手工業なので、それほど枚数はできないかもしれないが、楽しみにしていただきたい。