Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

水が繋がっていく

ここ最近の尋常ならざる暑さもあり、涼を求めて、何度か瀧へ行っている。

 流れる水が落下しているわけだが、それだけで非常に完成された世界が出来上がっていて、ついつい見入ってしまう。

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水が、一旦空気中に解放され、ミスト化して解き放たれた水分が、瀧の周辺に満ちていく。そして、相当な衝撃を持って再び大きな水の流れへと戻っていく。
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即興演奏の時の感覚に似ている氣がするのである。
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ただ瀧の前に立つだけで、ある意味完結する感覚は、思考の入らない心身の状態というのが、実は、かなり大切なんだと教えてくれている様にも思うのだ。

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そして、水は落下してしまえば、何事も無かったように、流れていく。

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目的があるわけではないが、こんな時は、バリのグンタを鳴らして、各地で拾った石などを持って行き、その水に浸けたりして、個人的に超満足しているのである。

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注連縄が張られている結界の手前には、お札と竹が束ねられた興味深いものが立っている。この手のお祓い系のものは、地域によって違うので、見るだけでなんだか嬉しい。
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8月31日、9月1日と行われる、原始感覚美術祭に参加するわけだが、木崎湖という美しい湖を中心にしたイベントであり、10周年を迎える今回のテーマは、「水のうぶすな」。

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そして秋分には、琵琶湖の湖畔で、たんたんさんとのCRYSTAL DRAGON!!!

ミシャグジと陰陽師 〜精霊たちのための音の蘇生術と儀式〜

なんとなくだが、水に関わる演奏が秋分まで続くことになりそうなのだ。
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勝手な解釈で、木崎湖諏訪湖→琵琶湖という三つの湖を繋ぐようなイメージがある。

木崎湖の水を汲んで、諏訪湖は、時々立ち寄る、上社前宮の山から流れてくる水が良いので、この水を汲んで、琵琶湖に持って行こうかと思っている次第。
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改めて書いてみると、なかなかマニアックな感じではあるが、普段から理由をつけては、美味しい水を汲みに行って、そこで音を鳴らしたり、石を拾ったりしているので、各地で演奏できるのは、趣味と実益が上手い事融合しているんだなあ、と思えてしまう。

そして来週は、水の都の郡上八幡へ行く事になっているので、水三昧で嬉しい限りである。