松本から上高地を横目に見て、安房峠を越えて、飛騨高山へのルートは、修行時代に何度となく通っていた道だ。
今は、安房トンネルが開通して、だいぶ楽になっている。
今は亡き桃山晴衣さんが、後ろの座席に座って、この辺りのトンネル付近で、「亥士、お前の運転良い感じだな!」とほめてくれたのを思い出す。
桃山さんからは、掃除から始まり、舞台に立つ人間として、いろいろな事を教わったが、ほめてもらった事が、思い出されるのは不思議だなぁと思う。
上高地方面へは、グングン上っていく。何というか懐かしくもあり、初心にかえる意味で、このルートは、自分にとって貴重なタイムマシーンの様なものになっている氣がしてしまった。
今回は、土取さんから連絡があり、メキシコから来た友人を、高山駅でピックアップして郡上八幡へ連れて行くことになっていて、非常に濃い数日間が始まるのである。