Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

日々の楽しみ

演奏以外にも、結構やることがあり、いろいろと楽しみつつ技術の向上につとめている。

練馬区の保育園では、30年ほど前から荒馬という踊りを教えている。

そんな荒馬の太鼓も先生方に教えているので、そのバチの注文がたまってしまい、久々に気合いを入れてサンダーをふるう!!!

握り具合からしなり具合まで、この30年で相当研究しているので、とても叩きやすいバチだと思うのである。

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竹にもそれぞれ癖というのがあり、その癖を生かして、それぞれに合った形を削り出していく。

はじめは、竹を割る。この時大体の癖がわかり、あまりにも癖が強過ぎて、湾曲して割れるような竹は、バチには向かないので、風呂の焚き付けになる。

自分のバチは、切り出しナイフだけで作ったこともあり、面白い作業なのだが、数があるので、サンダーで削り出していく。最初の頃は、電動工具の勢いと早さで、左右を同じに削るのが結構難しく、大体のサイズをマジックで書いていた。しかし今は、目見当でほぼ同じ位ち削ることができるので、慣れと経験の蓄積というのは、すごいもんだなぁと自分でも思う。

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そして、こんな作業の時に大切なのは休憩である。お気に入りの平形牧男さん作のカップでコーヒーを飲む。このカップで飲むコーヒーが今は、一番美味しく感じるのである。

リラックスして、また竹を削るのだ。

最後は、やはり手の感覚が大切なので、金属のヤスリで微調整して、120番の布ヤスリで仕上げるという感じだ。
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基本的に、何をしていても楽しむことにしている。移動中の空模様もまた興味深い。
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先日は、初めて行く江戸川区の小学校へ行った。聴覚に障害があり、言葉が聴き取りずらいということで、全く喋らずに、約80分ほどのワークショップは終わった。
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ある男の子が、俺がバラファンを叩いていると、、、

ジンベの鼓面を触って、先生に「ここを触ってみなよ!振動してるよ!!!」と教えているではないか。

楽器の音の振動は、太鼓の皮に伝わる瞬間を感じとっていたのだった。

耳の感覚に足りない部分がある反面、その他の感覚は、きっと秀でているんだと思うのである。

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不思議に見える花が撮れた。
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空に花びらが透ける感じが、個人的にツボのようで、何気なく道端で出逢う花が面白い。