花も咲き始め、良い季節になってきた。
本日3月15日は、神楽の練習日であり、一ヶ月後の4月15日は、春季例大祭となる予定だった・・・・
宮司さん、総代さん、神楽師の師匠連中で相談して、残念ながら、この春の例大祭は中止するという決定となりました。
楽しみにしていただいた方々には、大変申し訳有りません。
祭りとは、いったい何のために行われるのか!?ということを、今回の春季例大祭の中止ということで、改めて考えさせられる機会となった。
神楽には、表に現れる舞や囃子など、具体的な事象に対して、目に見えない事象が必ず存在していると思えてならない。
こんな時だからこそ、神楽は存在しているのではないだろうか!?という思いもあるが、自分に決定権がないものは、なかなかに難しいという事もリアルに体験してしまった。
神楽は、ただ単に神社のお祭りで奉納されるのみならず、舞の脚運びや所作、もろもろの中に隠された呪文の様な術の様なものが、その地域を護るために施されているはずなのだ。
伝統の形を継承していく意味は、その呪文や術の様なものの効力を無くさないためということだと言えるのだ。
会長と俺が担当している白翁の舞は、舞台を清めていく舞だ。この刃引きされた刀は、春と秋の例大祭の時にしか抜かれない。
亡き師匠曰く、「この刀は、白翁が抜くまで、絶対に抜いてはいけないものだからな!」ときつく言われていた。
秋祭りには、この刀を抜ける状況であることを、心から願っている。