Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

ライブ配信をしてみることに!

8月に糸魚川の海岸でキャンプした時に、いろいろと感じたことがある。家の中や建物の中で寝る機会が多い訳だが、屋外で寝ると、普段は閉じている感覚のスイッチが入る様なのだ。

その夜は、テントで寝たのだったが、とにかく月の明かりが心地良かった。昔、友人と月がきれいなので、手をかざしてみたら、何となく温かさを感じたことがあったことを思い出した。

夜の空気が朝へと変化して行く時、なんとも言えない情景が立ち現れた。月を背景に二匹の龍が飛翔する様な素敵な雲を見せてくれた。

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二匹の龍が飛び去った後、朝日が空と海を染め始めていた。

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しばらくすると、空のザワザワした感じが、ストンッと静寂へと変わる瞬間が訪れた。

九州方面には、高千穂神楽、銀鏡神楽、椎葉神楽等の夜を徹した神楽がある。神楽の反復するリズムと世界観は必然的に睡魔を呼ぶ。一瞬目を閉じたと思っていたら、数十分寝てしまっていて、違う演目になっているという、夢の中に居る様な時間と空間だった。

俺が体験した銀鏡神楽では、「岩戸開き」の時、手力男命が岩戸に見立てた屏風を開けて、天照大神が出現する時に、なんと朝日が昇ってくるという自然と一体となった芸能の姿を見せてくれ、もの凄く感動したのを覚えている。

神楽というものが、改めて自然を体験するツールの様な役割も果たしているのだと思うのだ。

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実際のライブでは、神楽太鼓やゴング等の低音が渦巻く状況を作っていくのだが、ライブ配信では、間違いなくその感覚は伝わらないとは思うのだが、考え方を変えてみれば、同じ時間と仮想の空間を共有することには違いないのではないかと思うのである。

 

初回ということで、1,000円ということにしてみたので、ご興味ある方は、是非チェックしてみていただきたい。次の新月の17日まで視聴可能に設定する予定です!

 

さて、新たな試みのライブ配信は、どの様な感じになるのかも、今回の楽しみのひとつとなっております。

詳細は、以下のリンクよりご確認ください!!!

 

kagura-no-oto.peatix.com