Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

月詠の楽を終えて

この「月詠の楽」の開催を決めたのが、9月の中秋の名月の時だった。その後、本当にいろんな事があった。

赤城山の小沼で行った、初めての公開屋外演奏。これは、7月に共演した近藤等則さんの「地球を吹く」から大きな影響を受けての開催だったのだが、その一週間後に、近藤さんの訃報が・・・。

しばらく、言葉にもならない時間が止まった様な感覚が流れた。

 

その後、10月末からは、岐阜の船戸クリニックの螺旋状のストーンサークルを前に、天真神楽での神楽の源流へと遡る様な機会があった。

そして、1日には、前橋フリッツアートセンターで、山賀ざくろさんと子どもたちとの即興で遊びから何かが芽生えていく様な機会が。

翌日には、前橋熊野神社での創作神楽「熊野八咫烏獅子神楽」の公演に参加してきた。

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共演した三輪福さんとは、岐阜での天真神楽でご一緒して、熊野八咫烏獅子神楽でもご一緒していて、このタイミングでの三連ちゃんの共演は、本当に意味あるものだったと思うのである。

スタッフ陣は、近藤さんとのセッションの時、近藤さんの人柄と実力に物凄く感銘を受けていて、裏テーマとして、今回は必然的に、近藤さんへの追悼の意味が濃いものとなっていた。

熊野八咫烏獅子神楽の公演が終わってから、会場へ入ると、花道が付いた舞台ができていた。

フライヤーのイメージを、みんなで試行錯誤しつつ作ってくれたようで、個人個人が積極的に関わる舞台は、生き生きしているように感じる。

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個人的には、近藤さんから譲り受けたゴングを使って響きを届けたいと考えて、初めてのセッティングになった。

ゴングを叩き始めたときから、いきなり雨音が激しくなった。神楽太鼓の時には、晴れて月も見えていたとのこと。

雨雲レーダーでは、桐生周辺のみ雨雲があったというので、びっくりだった。

近藤さんが、雨を降らせたのだろうか。。。

 

感じたことは、本当に沢山あって、何回かに分けて記事を書きたいと思っている。

今回は、三人の撮影した印象的な画像で、当日の雰囲気を味わっていただこうと思います。

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炎の道を先導するかの如き三輪福さん!

Michi Ishihara
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大銅鑼を叩きながら神楽太鼓を打つ、珍しいショット!!!

Naoki Nishihara
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これは、奇跡のショット!!!

三輪福さんの布さばきの中に、演奏している俺が写っている今回の即興セッションがイメージされる写真。なんと、俺の父が撮影。

Takeshi Ishizaka

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終演後には、月が顔を見せてくれ、清々しい夜でありました。

神楽太鼓の響きの中に、不思議とエレクトリックトランペットの音が呼応していたようなイメージがあったなぁ。。。

その事は、後日あらためて書いてみたいと思っております。

 

急遽決めた会だったのですが、多くの方々が駆けつけてくれ、本当にありがたかったです。

 

ご来場いただいた皆様をはじめ、配信をご覧いただいた皆さん、スタッフのみんなに、心より感謝いたします。

どうもありがとうございました。