Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

約束の音を

12月4日、5日、6日の3日間が終わった。本来であれば、近藤等則さんとレコーディングするはずで会場を押さえてあったのだ。

一旦は、キャンセルしようと思ったが、近藤さんとの約束の日なので、そのままキープしたのだ。

近藤さんから譲り受け、今となっては形見となってしまったゴング。。。

近藤さんは、このインドネシアゴングと神楽太鼓の創り出す音宇宙の中で、エレキ・ラッパを吹いてみたい!とおっしゃっていた。

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その音を少しでも追求してみたいと、この三日間試行錯誤してみた。

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昨夜は、外に出て出ると、雰囲気ある月夜だった。ここのところ、桐生での近藤さんのソロをとにかく聴き込んで、そこにゴングや神楽太鼓を重ねるイメージを膨らませてきていたのだが、いざやってみると、なかなどうして難しいもんだなぁと思う。。。

しかし、久しぶりにガッツリ音楽に向き合う、大切な時間だったとも思う。

なんと偶然にも、昨日が近藤さんの49日だった。そんな日に、近藤さんの音に向き合っていたのは、必然だったのかもしれない。

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自分としては、7月のライブの共演をお願いして実現しただけで完結していたのだが、その後、近藤さんから連絡が来て、俺のゴングを使ってみないか!?との話があり、登戸にうかがって、ゴングを引き取って来た経緯がある。

実はその時に、登戸のスタジオで、対面して音楽の話などしていて、不意に「俺たちは、これからどうしていこうか!?」と、言われたのだ。。。

正直なところ、そんなプランは存在していなかったが、セッションしてみて感じたのは、回を重ねてみたい!という想いがあったので、継続してやりたい旨を伝えたのだった。

近藤さんも、俺の音に興味を持ってくれたようで、嬉しくもあり、衝撃的な話が進展していく瞬間だったように思う。

レコーディングの日程は、二度変更になり、体調を整えてからやろう!ということで、俺の方もゴングの音の可能性を探りつつその日が来るのを楽しみにしていたのだが・・・。

盛り上げておいて急に居なくなるのは、なかなか厳しいが、あの世からでも多少なりとも、交信してもらえた氣もした時間だった。

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7月25日のライブのワンシーン(Photo:Michi Ishihara)

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今できることはやってみたが、少し時間をおいて、再挑戦したいと思っております!
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