Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

Deep meditationという自分史上希有なアルバムがあった

東日本大震災が起こったことで、音楽家として音のことを随分と考えたのを思い出す。そんな時期に縁あってクリスタルボウルでの演奏依頼があり、そのライブ音源が、ここにきて再評価されているのだ。アルバム名は、「Deep meditation」。

何枚か頼まれて、今まさに、宅焼きCD-R版を焼いている最中なのである。

少し余分に焼いて、ライブの時に再販しようかとも思っております。

当時の経緯が、消えてしまった過去のブログにあり、なかなか詳細に記してあったので、再度アップしておきたい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓2012年2月の記事から↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

人との出会いというのは、不思議なもんである。

絵描きの田中重光さんとの出会いも、不思議な勢いを感じるものだった。

2011年も押し迫った昨年最後の日曜日に、携帯に電話が・・・。

一瞬、誰だか分からず話をしていたが、アフリカの太鼓を叩く知人からの電話だった。

どうやら、絵を描く彼の友人が、個展で演奏をして欲しいという話だった。それが、なんと!クリスタルボウルの演奏をお願いしたい!!!というのだ。

今までに経験した事のない依頼に、一瞬ビックリだったが、「まあ、いいか!」という事で、俺の電話番号を先方に知らせて、直接話をする事になった。

そしたら、「今日会いに行っていいですか?」と勢いのある方。

偶然か必然か、その日のみ空いていて、甥っ子と裏山に遊びに行く途中だったので、

「じゃあ、一時間後位に会いましょう!」

話がトントンと進む時は、良い流れの時であり、こんな不思議な依頼も楽しいもんである。

「神楽太鼓奏者にクリスタルボウルの演奏を頼む」という摩訶不思議な内容。

紹介してくれた知人は、たまたま俺がクリスタルボウルの演奏をした時のライブに来てくれていたので、こんな話になったらしい。

この田中重光さん、素朴でかわいらしい絵とは打って変わって、もの凄い面白い方だった。

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会場に来てくれた方々が、癒されて帰って行く様な個展にしたい!という意気込みがとても気に入った次第。

実際にクリスタルボウルの音を聴いて体験した、田中さん、「おーーー!!!やっぱりいいねー!このくらいやっちゃわなきゃだめだよなぁー!」

と、勢いのあるコメントである。

クリスタルボウルの音は、もの凄い音圧で骨まで振動させると言われているだけあり、なかなかに強烈で、この音圧を会場になるホテルでやって大丈夫???

という事で、すぐにホテルの担当者に電話して、速攻OKが出て、今回の演奏が決まったのだ。

初めてとなる栃木市である。なんと入場無料で、30分~40分ほどクリスタルボウルと銅鑼などをミックスした、特別セッティングのスペシャル・クリスタルボウル&スピリットパーカッション系の鳴りものを堪能する事ができる。

非常に興味深い、体験をできるかと思われます。ギリギリの告知になってしまって恐縮ですが、お時間ある方は、是非おいでください。おすすめの演奏です!!!

2月11日(土)午後4時半開演 入場無料
田中重光 素朴画展/クリスタルボウル演奏「石坂亥士」
会場:サンルート アートギャラリー
栃木県栃木市万町16-1 ホテルサンルート栃木1F tel/0282-24-5858

サンルート栃木

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昨日11日は、初めて栃木市に行って来た。田中重光さんの個展会場でのライブを行うためだった。

絵はがきと本物の絵とは似て非なるものとは言ったもんで、やはりCDと生演奏の差くらい違うものなのだなあ、としみじみ感じた。

一見かわいらしい素朴な画風に騙されがちだが、この重光さんの絵の奥にはキラリと光る鋭いスピリットが感じられるのだ。

良く話しを聞けば、彼は絵を描く時に、なんとなんと、土取さんの「銅鐸」や「サヌカイト」のアルバムをアナログ盤でかけて聴いているというのだ!!!

30年来の土取さんのファンだというから、嬉しい反面、気軽に引き受けたのが良かったのか悪かったのか???という気にさえ一瞬なってしまうではないか!というところである。

彼の今回のテーマである、「浄化」というキーワードがあり、ご来場いただいた方々に何かを感じつつリラックスして癒されて、帰って欲しいという想いが、今回の演奏に結び着いたのである。

会場は、ホテルサンルート栃木の一階にあるギャラリーである。ホテルで、あの大音響のゴングやクリスタルボウルをやって問題無いのか???という疑念がよぎるが、ホテルの方には了解をとってあるので大丈夫との事。

勿論、思い切りやらせてもらいました。恐らくホテルの3階辺りまでは鳴り響いていたはずである。

ノンストップの約40分間の演奏。クリスタルボウルから入り、それにプラスして各種鳴りものを追加していく。クリスタルボウルの通奏低音の様な音響に、チベタンベルや鈴類が絶妙な音域でクリアーに響く。

クリスタルボウルの畝る音が会場に満ちて行く。そこに韓国のシャーマンの鈴など交えながら音の振り幅を広げていき、相当な音圧である。次いでメキシコの風の笛。乾いたメキシコの空気が一気に空間を変えていく。

そこで満を持して、インドネシアの巨大ゴング。さすがの超絶サウンド!音色は素晴しく、音に変換されない音域まで何となく感じる事のできる気がしてしまうほどだ。というのも、会場の聴衆の雰囲気がとてもリラックスしているのを感じたからだ。

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巨大ゴングの重低音に、小さいマレットで不協和音の様なアタック音を追加していく。重低音が鳴り続けながら、高音のアタック音も混じりつつ、混沌とした様々な倍音が入り乱れるゴングの宇宙に突入していく。ここから少々加速していき、序所にクリスタルボウルの音を入れていく。

この巨大ゴングとクリスタルボウルの相性は抜群で、とても良い世界観が出来上がる。

最後はやはり、クリスタルボウルである。だいぶこの音圧になれたはずなので、はじめよりも音圧と振動を上げて行く。クリスタルボウルは唸る唸る。凄い事になっている。そして、本当のラストは、ひとつのクリスタルボウルのみで、音圧をかけていったのだが、ここに今日の総てが集約された様に音が厚くなっていくのが、とても不思議だった。

終わりにする瞬間というのは、おのずとやってくるもので、「ここだ!」というタイミングでフッとクリスタルボウルからバチを離した途端、音圧がどんどん増幅され、音が渦の様に螺旋を描いて天空へと上っていったのだった。

驚いた事に、展示してあった絵たちが、キラキラと輝いていた。これは、ほとんどの人の感想らしく。見違えるほどの輝きを放っていた気がする。

今回のテーマである、「浄化」。今のこの北関東界隈では、これからの大切なテーマになってくるんだと思える。

田中重光さんの素朴画展は、2月20日まで開催されてますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

当日の様子が下野新聞に掲載されました。
http://t.co/SsJ8DxBI