Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

昨夜のイメージが作り上げる舞台

facebookで過去の記事が出てきた。それがちょうどバリ島のアグン山の寺院で神楽太鼓やソルフェジオガンク、ベル類に魂入れの儀式をした時のものだった。

祭壇に置かれた楽器には、物凄い量の聖水がかけられていったのを思い出す。

この時は、約1時間にわたり、高僧さまが、様々なマントラを唱えて、それぞれの楽器に、バリヒンドゥーの神、「ブラフマー」「ビシュヌ」「シヴァ」の三神を勧請して一旦楽器に宿ってもらい、その楽器自体に魂が宿るという儀式だった。

その後、神楽太鼓の音がどんどん良く鳴るようになったのは、本当に不思議でしかたない。

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今回の舞台、自分のプランとは真逆の方向に舞台が作られることになり、あれよあれよという間に、祭壇の様に高い舞台にバリ島のゴングとスンダのゴングが鎮座することになった。

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ある意味、冒頭の画像が示唆していたのかもしれない。

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この重低音の迫力は、物凄いものがあり、今まで体感した事のない周波数の海に飛び込んでいく感じだ。

そして、ミニのぼりを新調してみた。

今日のライブは、予約はゆるやかなので、タイミング合う方は是非!!!!

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また、本日のライブより、昨年の7月25日にセッションした近藤さんとの音源が発売となります!!!

今日からの発売に合わせて、ネットでも買えることとなり、以下のサイトにて購入できることになりましたので、こちらからもどうぞよろしくお願いします。

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即興神楽[石坂亥士×三輪福]@榛名山麓農cafe梅まつり

夏越ノ大祓の翌日に、三輪福さんと一緒に農cafeの梅まつりに参加した時の記録映像が公開できることになりました!!!

同行した西原直紀くんが、撮影編集をしてくれて、臨場感たっぷりの映像となっております。あまり見ることのないスタイルから始まった即興神楽が展開していきます。

youtu.be


七夕富士山詣でからFM桐生へ

昨日は、急遽娘と2人で湯治へでかけることになった。富士山方面に、霊水のみで沸かされている湯宿があるのだ。とにかく氣持ちの良いお湯で、リピーターとなり、宿の方にも覚えてもらえるほどに通っているのだ。

そして、本日は七夕というのも面白いもんで、縁起良くも富士山を拝すことができたのも嬉しい。

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水を汲みに行く途中に、久々に遭遇した大きめの蛇!!!

勝手に縁起良さも倍増してしまった。
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帰り際には、真菰だらいシルエットだなぁ、と思ったら、まさに真菰で、(いーねッ(稲)マコモプロジェクト」と書いてあり、水を浄化してくれる真菰が、この地域に栽培されているのも、とても嬉しくなったのだった!
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その後は、いつも遊びに行く公園へ。ムシトリナデシコというピンクの花がたくさん咲いていて、なかなか良い感じだった。

梅雨の晴れ間となり、青空に浮かぶ雲の動きが活発で、これも楽しませてくれる。
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とりあえず画面はよく見えないが、パチリッと。太陽が透けて虹色が垣間見えるのが、また良い兆しにも受け取れた。
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この公園に来て遊んでいると、必ず彼女は、もよおしてしまい、トイレまでは間に合わないので、何度となく土に還ってもらっている。紙も改修して、形跡は一切残さないので、問題はないかと思っているところだが、やはり、富士山の氣が流れてくるこの場所は、きっと身体にも何か相変わらずしてくるに違いないと思っているのである。こちら、本日の足跡!?
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さてさて、本日は、7月に入って初めてとなるSpiral Grooveの生放送となっており、10日に発売開始となる、近藤等則さんとのセッションアルバムを紹介する予定なのだ。

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FM桐生・Spiral Grooveもおかげさまで、多分15年目に突入する記念となるのが、七夕というのも嬉しい限りであり、そして、なんとスポンサーが増えるという奇跡の展開となりました。

21時からの放送なので、タイミング合う方は、是非、よろしくお願いします。

以下リンクのFM桐生のサイトにて試聴方法の詳細あります!

https://fmplapla.com/fmkiryu/

 

楠の巨木が聴いていてくれる場所

有鄰館の酒蔵が好きな理由の半分は、この巨木の存在かもしれない。今でこそ、ホームとして頻繁に使わせてもらっているが、最初に音を鳴らしたのは、ゲリラ的なものだった。

若かりし20代前半の頃、地元の書家の個展でのパフォーマンスに誘われて、参加することになったのが発端だった。表現者としては、実力も経験もない駆け出しの若者というか馬鹿者の類だったろうが、とにかく火の玉の様な氣合いと勢いだけは、誰にも負けないという自負があった。基本的に、その精神は今も変わることなく流れ続けている。

出演を引き受ける時に、「自分はこのパフォーマンスに合わないと思いますが、それでも大丈夫ですか!?」と念を押してみたが、「大丈夫!!!」との答えをもらって参加したのを思い出す。

何度か練習を重ねていくうちに、書家の方の意図するパフォーマンスを、面白く感じることができなくて、書家の方の意に反して自由にやり始めてしまった自分がいた。

あまりにも思い通りに動かないので、「もう来なくていいから!!!」と言い渡されてしまったのだった・・・・。

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普通はそこで「それじゃあ、仕方ありません!」と参加しない道を選ぶだろう。

が、しかし当時の俺は、火の玉の様に燃えているので、「出演を引き受けたからには、その当日に向けて心身共に準備を始めているので、止めることはできません!!!」

「当日は、会場に来て太鼓叩きますから!!!」

と言い放っていたのだった。

そんな経緯から、当日は、パフォーマンスが始まる15分ほど前からだったろうか、この楠の巨木の下に大き目の和太鼓を据え置いて、パフォーマンスが終わるまで和太鼓を叩き続けたのだった。勿論、パフォーマンスをしている彼らと共演しているつもりでやっているので、壊すつもりは全くなかったが、パフォーマンスが終わるや否や、彼らが殴りかかって来たのだった。

あわや乱闘になるかと思いきや、応援に来てくれた踊り手の香春さんや知り合いに、あっという間に取り押さえられてしまった。

今となっては、有鄰館でゲリラ演奏はできないので、懐かしい思い出でもある。

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楠の巨木は、今は、誰も知らないそんな音ややり取りも聴いてくれているのだ。

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ただ、そこにデーンッと立っている樹木の存在感の素晴らしいことと言ったらない。

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酒蔵で演奏する時、蔵の中の音は確実に、この巨木にも届いているはず。
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後、どれだけこの巨木に響きを届けることができるのかも、個人的な楽しみでもある。

木の時間軸にしたら、ほんの少しの間だと思うが、ある一定の年輪に音が記憶されているんだろうなぁ。と妄想を膨らませている今日この頃なのである。
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次の新月の夜には、金属系の重低音と神楽太鼓の錯綜するリズムとグルーブが鳴り響くことになるだろう。

 

7月10日/Gaishi Ishizaka Percussion Solo

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「どこを見据えて音を響かせて行くんだい!?」

 

蛙の視線が囁きかけてくる様な、今朝の畑での出逢いだった。

 

昨年、近藤さんとのライブの時も、蛙をモチーフに使っていたのを、フッと思い出して画像を探してみた。この時は、真正面を向いて、自分を映し出す鏡の様な印象だ。

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ちょうど今のこの時期、近藤さんとのライブを迎えるにあたり、色々と準備していた時でもあり、コロナな世の中が広がって来ていた時でもあった。

一年が経過して、その状況はというと、空氣さえ自由に吸えないというマインドコントロールが蔓延する、なんとも窮屈な世の中が加速している。この状況であれば、超高性能な負荷が一切無い着けていないのと同等なマスクが開発されるしかないのかもしれない。

 

保育園や幼稚園に行く機会が多いので、せめて子どもたちにはマスクを強いることのない状況がくることを願うばかりである。

 

そんな状況下だが、7月10日にソロライブを開催することにしたのだ。

 

近藤さんとのセッションから約1年。彼から受けた影響は非常に大きいものがあり、

「やっぱり即興って本当にいいなあ!!!!」と思えるセッションだった。

その時の音源もようやく形にできて、7月10日のライブの日の新月に合わせて発売することに決めたのだ。

当日、会場で販売しますので、是非ご購入いただけたら幸いです。遠方の方は、ネットで購入できる準備してますので、しばしお待ちください。

 

近藤さんの月刊 Beyond Coronaのスタイルを継承して100枚までは、ナンバリングしてオリジナルのサインを入れようと思っております。

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今回のライブは、Shingetsu Ka-gu-ra[新月神楽]の名前で行うもので、そこに近藤さんとの音の記憶も追加したいのでBeyond Coronaの時空とした。

現時点での集大成的という位置付けでのソロライブなのである。

 

とにかく、できうる楽器を一同に並べて演奏しまくるというスタイルのライブ。一回目にこの規模で開催したのは2013年だった。東日本大震災を経験して、音楽家としてのひとつの答えの様なライブとなったと記憶している。告知が間に合っていなかったが、嗅覚鋭いファンの方々がこぞって駆けつけてくれて満員御礼となったのが不思議だった。

 

そして今回が二回目となるのだ。8年が経過しているので、多くの要素が追加されるのは間違いない。バリ島での貴重な儀式体験やヨーロッパツアーでの音の記憶等々、音のバイブレーションの幅が確実に広がっているはずなのだ。

是非、会場で聴いて体験して欲しいのは勿論だが、このライブ自体は、開催すること自体が自分にとって本当に意味のあるものなのだ。

もし、タイミングが合う方は、是非とも見届けに来ていただきたい。

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自分のホームとして使っている有鄰館酒蔵という建物の響きは最高だ!!!

明るいだけではなく、ある程度のダークな響きも含みつつ、音が物語の様に自由に飛び交う空間なのだ。夕方には守護神の様なコウモリまで飛び回っている。

そして、これだけ大きなゴング類を同時に並べて聴ける機会はそうそうないと思えるし、半端じゃない振動数を体験できるのは確実!!!

目に見える情報というものは、脳で一旦整理する必要があるが、目に見えない響きや振動というものに対して、人間の心や身体は素直に受け入れやすい。

神楽太鼓や大銅鑼の横に置いたペットボトルの水は、常にものすごい速さで振動している。人の身体も相当な割合で水分でできているので、これと同じ状況が身体の中でも起こっているはずなのだ。

身体の中身をシェイク、攪拌する!!!

また、音は見えない部分まで影響を及ぼすものでもある。そんな不思議な音響音浴共鳴振動体験をご一緒しましょう!!!

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◎Shingetsu Ka-gu-ra 2021 / Beyond Coronaの時空

Gaishi Ishizaka Percussion Solo

2021年7月10日(新月・土)open 18:30 start 19:00

桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

チケット 4,000円(中学生以下無料・乳幼児可)

問合せ・予約 / ishizakagaishi@gmail.com

 ※ライブ配信チケットは、以下リンクより購入できます。

Shingetsu Ka-gu-ra 2021 / Beyond Coronaの時空 | Peatix 

雲のあり方が見せてくれる世界観

これは、夏越ノ大祓翌日、撤収の朝の有鄰館へ入るゲートの所からの空模様。

前日の舞台の内容は、非常に濃厚だったこともあり、その効果というかなんというか強烈なエネルギーをクールダウンして行く様にも感じた。

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撤収の後に行った農cafeでは、まさに神楽宿で神楽した感覚でもあった。その床の間には、「不言実行」の掛け軸が飾られていて、それをバックにしての舞台となった。今後の活動を示唆してくれている様にも感じられ、上手いことできてるもんだなあと思ってしまった。

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「夏越ノ大祓」と「榛名山麓梅まつり」、二つでセットになっていた感覚もあり、この二つの舞台を通したことで、通常のライブでは感じることのないエネルギーの消耗を感じたのが、良い意味で芸能の源流へ回帰した実感となった氣がしたのでありました。

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その翌日は、やけに赤城山に雲が集まっているなあ・・・と思ってパチリと。
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不思議と氣になって、しばし観察してみた。

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そんなこともあり、赤城神社へお参りに行くことにしたら、雨上がりの狛犬くんたちが出迎えてくれた。雨上がりの境内は、空氣が落ち着いていてとても清々しかった。

ここにお参りして、ひと段落した様で心身共にリセットした感じがした。

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そして、「夏越ノ大祓」の時に使ったベルを持って行き、御神水で清めてもらったのだった。

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やはり水の力は偉大だなあと感じ入るばかりである。
 

夏越ノ大祓の翌日は農Cafeの梅まつりへ!!!

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いつの頃からか、出演しなくてもいい時には予定が重なったりしてそのイベントには出演できないことになっているようだ。

今回の「農cafeの梅まつり」も撤収日と重なってしまい実は難しいかな・・・、と思っていたのだったが、「午後なら行けそう!」ということで、主催の岩田さんが14時からのライブを設定してくれたので、それならば!ということで参加してきたのだ!!!

それも、三輪福さんと一緒というスペシャルなライブとなった。

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三輪福さんには、ラフな感じで楽しくやりましょう!と声をかけて、亀の甲羅を鳴らしながら座敷へ入って行き、ジンべなどで楽しくやって、その後、夏越ノ大祓でも使ったプクの爆音で、「裏・夏越ノ大祓」という感じの流れを・・・。

眠っていた赤ちゃんは、プクの爆音で目を覚ますかと思いきや、爆睡を続けていたのが印象的だった。

ソルフェジオガンクの音と共に、庭先に現れた三輪福さんは、完璧なまでの衣装に身を包み梅の精霊の様な雰囲氣を醸し出していた。

神楽太鼓の調子を確認するために、素手でポンッと叩いた馬皮の響きで、赤ちゃんが目を覚して泣き始め、それが合図となった様に、彼女の舞が静から動へと変化していった。

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完全即興の三輪福さんに匹敵する舞手は、おそらく居ないだろう。

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三輪福さんとは、二日にわたって共演することができて、とても楽しく充実した時間を共にすることができて本当に嬉しい限りだった。信頼できる舞手が、同じ時代に居るというのは、素晴らしいことだと思う。

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農cafeの岩田さんから、梅ギャラとしていただいた梅を水にさらした瞬間、キラキラと輝いていたのが、なんとも印象的だった。愛されて育てられた梅たちに違いない!!!

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この梅たちを、梅干しや梅シロップにするのが、また楽しみである。

今、人が集まることが良しとされない風潮があるが、集まらなければ感じることのできない感覚というものが、本当に大切なんだと再認識させてくれていると思う。

農cafeの岩田さんをはじめ、ご一緒したみなさん、三輪福さん、どうもありがとうございました。

本来、農業と芸能は密接なものだし、そんな農cafeという場所だからできる、即興神楽の様な時間だったなあと思える。

榛名山麓農cafe梅まつ催の岩田さんのフリーな感覚が素敵な方向へこの「榛名山麓農cafe梅まつり」を導いて行くのだろう。

タイミング合えば、来年は清々しい梅林の中でやりたいもんである。