Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

大根を収穫して干す

季節は、いよいよ寒さが加速してきた今日この頃。

ちょうど、9月のお山参詣へ出かける直前に撒いた大根がニョキッと育ってきたので、収穫してたくあん用に干すというのが、ここ二日ほどのミッションだった。

小さな師匠とふたりで大根を収穫しつつ、はかどる様な、はかどらない様な作業を楽しみつつ作業をすすめる。

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そして、夜はラジオにまでついてくるという。。。

なんと、前回の記憶があるらしく、自分のスリッパを用意して、なにやらお絵かきセットまで!!!

曲を聴きながら描いたのが、渦巻き紋様だったのには、驚かされた。

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畑をやり始めて面白いと思うのは、育てた野菜をただ食べるだけではなく、自分の趣向が、ひと手間加えて時間を経過させた熟成させるのが好きなんだというのを発見したことだ。

大根の場合は、そのまま食べるのも美味いが、たくあんにするのが楽しみなのだ!!!

しかし、大根は、見えている部分よりも予想以上に長かった。

スコップで掘っても、長過ぎて折れてしまったものもあったので、上手く抜けた時は、とても嬉しいのだ!!!

そんな大根を洗って干す作業は、楽しくもあり、重労働でもあった。大量に干す農家の方は、凄えなぁ!!!と感心してしまう。

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たいした量では無いが、それなりに時間も労力もかかることを身をもって体験できて、これまた経験値が上書きされてありがたい。
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その後は、裏山へ犬の散歩に付き合って行くが、小さい師匠は、落ち葉の魅力に取り憑かれてしまう。。。
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犬の事はさて置き、集めた落ち葉へダイブ!!!

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50歳を過ぎても、落ち葉の感覚はリアルに面白かったのでした。

Live in Mt.AKAGI

昨日は、赤城山の上でのライブだった。この時期の赤城山の上はタイミングによっては雪が降っている場合もあるのだが、幸運なことに道端に雪はあるものの、車道に雪は無く無事に現地へ着くことができた。

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毎回、目がいってしまうこの木。なんとなくだが、知床に行った時に見たダケカンバの佇まいに似ている。
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本当に天氣に恵まれて、暖かい日差しだった。

ここからは、石原ミチさんの写真で当日の様子を紹介したい。

都内からは、高校時代からの親友が家族で駆けつけてくれた。地元群馬からも、何人もの方が上ってきてくれ、少人数ではあるが、とてもゆったりして良い空間でのライブとなったと思う。

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今回は、ハンドドラムのセットを組み込んでみた。先日の5日に、ミルフォード・グレイヴスの追悼式で、ミルフォードと土取さんのセッション映像を見て、刺激となり、今後も少しずつ試していきたいと思っているのだ

絵的にもなんとなく楽しそうにも見えるし、良い感じだ。

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近藤さんから譲り受けたスンダのゴングは、とにかく美しく響いていた。その響は、まるで音が映像になる様な感覚だった。

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スンダのゴングと大銅鑼の融合は、今回、新たな発見でもあり、次のスタイルへのヒントをもらった感覚でもある。いずれその音源もどこかのタイミングで紹介できたらと思っております。
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ヒュッテ・ハヤシさんの店内は、大銅鑼が高音と低音の畝る感じがきめ細やかに響いたらしい。f:id:dragontone:20211213134815j:image


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そういえば、昼間の光の中でのライブは、あまりなかったかもしれないが、絵的にはとても良かったようで、来年もこのヒュッテ・ハヤシさんでライブを開催できたらいいなあと思っております。

終演後に衝撃の事実を知らされた。。。。

俺が演奏しながら入ってきたと同時に、地震で揺れたということだ!!!

太鼓と振動が重なっての始まりとというのも、凄いもんだなあと、感じ入ったのでありました。

そして、遅めのランチをみんなで楽しむことができたました。ランチがとにかく美味しくて、そのおかげでほっと一息つけて、クールダウンしてゆったりした氣持ちで山を降りることができたのでした。

ご来場いただいた皆さんをはじめ、配信で参加してくれた皆さん、ヒュッテ・ハヤシさん、そして、スタッフ陣に心より感謝いたします。

先日の小沼の奉納演奏の時から、新たなメンバーとなった犬のコマちゃんも、だいぶ大きく成長しており、これからがますます楽しみであります。

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名古屋の夜へ!!!

韓国獅子舞の後脚役で、名古屋へ来ております。

自分の活動としては、かなりイレギュラーな出演なので、遠足に来ているような感覚に近いかもしれないが、舞台は楽しいもんである!

韓国獅子舞の頭を操る康明洙先生は、本職はサムルノリの演奏家で、そこににチャンゴを習いにきていた金春江さんが主催する舞踊を中心とした舞台「朝鮮通信使」に呼ばれたカタチなのだ。

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獅子舞は、ラストに場を盛り上げる役割なのだ!!!

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リハーサルを終えて、名古屋の栄町のホテルへ。
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ライトアップされたタワーが出迎えてくれて、なんと街中に観覧車があったりして、アミューズメントパークに来た感じだ。
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なんとなく外国へ来た感覚もあったりして、異文化圏は、見るものが楽しい!
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先生と夜の街に前夜祭へ!!!
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朝もこのタワーと対面。タワー状の建物って、景色に映えるんだろうか、ついつい写真を撮ってしまう。
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さて、これから公演本番です。

神楽ノ宇宙 〜冬至の祈り〜

今年は、季節ごとに結界を張るかの如く、前橋のサンデールームでのライブを開催してきた経緯がある。初神楽 → 春分2021 → 神楽咲ク夏 → 神楽煌メク秋分ノ音!!!!

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ここまでやったら、冬至もやるしかない!!!ということで、現時点で2021年のラストの演奏は、冬至のサンデールームさんでのライブという事になっている。

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◎神楽ノ宇宙 〜冬至の祈り〜

2021年12月22日(水)13時開場 14時開演

チケットの金額は決めずに、御祝儀という形で自分で金額を決めて包んでいただくスタイル!!!

サンデールームでは、このスタイルがしっくりきていて、なんとなく生きる感覚を共有しているサンデールームさんとの共同作業のようにも感じており、ここ数年で閉じていく伝統系の場所での祭礼の在り方を、個人で模索する貴重な場所になっていると言えるだろう。

 

なんと言っても、年間五回同じ場所で、しかも季節の節目ごとの演奏というのは、今後実現できるはなんとも言い難いだろう。

そして、そのラストとなる冬至のライブは、とにかくスペシャル感が漂っているのは間違いない!!!

問合せ・予約 dragontone@gmail.com、もしくは以下リンクのサイトか、サンデールームさん店頭にて!!!

sundayroom.net

 

 

 

 

 

ミルフォード グレイヴス追悼式

12月5日は、伊東市で韓国獅子舞の後脚役で舞台に立っていた。

12月5日というのは、土取さんのパートナーであった桃山晴衣さんの命日だ。桃山さんからは、下積み時代に随分と厳しく、いろいろな事を教えていただいたが、若かりし頃の自分なりに吸収できたこともありつつも、今になって時間差で、その真意が浸透してくることもあり、大きな影響を与えてくれた恩人でもある。

自信のみで突き進んでいた自称音楽家が、一応音楽家として存在していられるのも、桃山さんのおかげと言って過言ではないだろう。

特に林雪という曲が凄まじく、ラッキーなことに土取さんがその映像をアップしてくれているので、12月5日が命日ということもあるので、ここで紹介しておきたい。

youtu.be

そして、ニューヨーク時間の12月5日の午後3時からは、ミルフォード・グレイヴスの追悼式があった。これは、配信で誰でも見ることができるので、勿論その時間に合わせてその時を待ったのだ!!!

日本時間では12月6日の午前5時からだったので、4時過ぎにいそいそと起きて準備を始めた。

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確か15分ほど遅れてのスタートだったが、その時も会場の音が薄く入ってきて、自分もその場に参加している感覚もあって、嬉しい意味でなんだかそわそわしてしまった。

自分にとって、とても大切な儀礼の様な時間だった。早朝というのも逆に良かったとも思うのだ。

ありがたいことに、その映像はアーカイブされているので、紹介しておきたい。

◉NY発:12月5日(日)午後3時アーティスト・スペイス

ミルフォード・グレイヴス追悼式オンライン配信、再生録画

出演:ヒュー・グローバー、ジェイク。メギンスキ、ジョン・ゾーン、土取利行、タティアナ・グレイヴス、ウィリアム・パーカー、シャーザド・イスメリー。

t.cos

そんな二人の巨匠の追悼の日を経て、じぶんのライブがあるのも、意味のあることなのだと感じている。

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赤城山の山頂付近での演奏というのを、このタイミングで設定していること自体が、どうしたことか!!!???と思ってしまうが、このタイミングでこの場所でやる意味もあるはずなのである。f:id:dragontone:20211206171728j:image

ミルフォード・グレイヴスの追悼式の配信を体験してみて、配信というものの在り方がリアルに感じることができた。これは、今後の配信というものの在り方を考える機会となったと思うのだ。今回のライブも配信することになっているので、ミルフォードの追悼式で感じたことをスタッフと共有して、できることをやってみようと思っております。

配信は、以下のリンクより申し込みできるので、ご興味ある方は、是非!!!

https://akagi-gaishi.peatix.com

 

そして、本日中の申し込みまでは、食事付きでの対応ができる可能性もあるので、迷っている方はご連絡いただけたらと思います。

問合せ・予約 / ishizakagaishi@gmail.com

 

富士山はそこに鎮座していた

師走の初日午前5時前、凄まじい雨音で目が覚めた。これは干し柿に雨がかかるとまずい!!!

と、暗い中干し柿を避難させたのが、早朝の出来事だった。避難させた後、雨足が激しさを増し、ラッキーなことにギリギリで間に合ったのだった。

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その後、富士山を目指す!!!

あの驚くような激しい雨は小雨になり、そして、止んだ。

雨雲のおかげで、雲の変化が神々しく目を楽しませてくれた。

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昨年から関わっている、大野朝行さんの歌の録音を清々しい場所でやろう!というこでの富士山方面への旅路だ。
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最初は、山宮浅間神社へ。ここは、拝殿や神殿もなくて、富士山そのものを拝する形の珍しい神社だ。
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この山門を入ると空氣が一転する。ここから結界があるんだろうなぁ。。。と体感させてくれる。
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古くは、ここで祭禮が行われていたらしく、その周囲の木立ですらやけに雰囲氣がある。
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その後、ひっそりした滝のスポットへ。

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昼下がりの太陽の光が美しい。
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綺麗な水に溢れるこの場所は、いつ行っても清々しい。
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水は生きているんだなぁ、と実感できる場所だ。
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富士山も堪能するらことができて、富士山録音ツアーは常に濃厚な時間を過ごすことができた。

しかし、この富士山の見え方というのは、刷り込みも半分あるかもしれないが、見栄えするもんだなぁと感心してしまったのだった。
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縁起良い流れが続いているのを感じつつ、富士山を後にしたのだった。

山を繋ぐ作業なのかもしれない

先日、津軽へ向かう時に何故かバリ島のアグン山を目指しているような錯覚があった。

2014年に初めてバリへ行った時には、バリの信仰を集めるアグン山の山の上の寺院で神楽太鼓やいくつかの楽器に魂入れの儀式をしてもらったのだ。

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これは、その時の儀式の写真だ。[Photo/Chieko Maeda]

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その時持って行った神楽太鼓は、最初に買ったもので、だいぶ疲れてきた感じもしていて、そろそろ引退になるのかなぁ・・・と思っていたのだったが、魂入れの儀式をしたことで、物凄く鳴るようになって、今ではメインで使っている。アグン山は、こんな感じの佇まい。

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そんなアグン山へ行くような感覚は、本当に不思議に思いつつの津軽への旅路となったのだった。直接の登山はしなかったが、霊峰岩木山との対話は随分とできた様に思う。

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悪天候の中から荘厳な感じに現れるかと思えば、古代の儀礼が行われていたであろう場所からは、晴れやかに鎮座して見える。

津軽の人たちにとって、岩木山は、信仰の山でもあるし愛される山だと言える。

そんな岩木山山麓に数日滞在して、岩木山のエネルギーを心と身体にフル充電してきた感覚なのだ。

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そして、明日は富士山へ!!!
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その後、12日には、地元群馬の赤城山でのライブという流れが、ここに来て腑に落ちてきている。

全てではないが、自分の演奏のスタイルや興味が、山を繋いでいく様な行程を好んでいるんだと分かってきたのである。

今年のラストの山での演奏が、赤城山というのも意味深で、9月末に小沼での奉納演奏からの流れを受けての、年末のギリギリのタイミングで、再び赤城山となったのは必然と思えてしまうのである。

上州人にとって赤城山は、信仰というよりも大切な郷土の風景の一部となっており、やはりなくてはならない存在なことに間違いはない。

しかし、あえて山頂付近を目指すことはあまりしないように思うのだ。
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遠方から見るのと、赤城山の懐に入って感じる山の氣配や厳格さは、別格なのである。

そして、境界線上を行くものは、赤城を目指すという話もチラホラと聞く。

そんな赤城山の上は、寒さもあるとは思いますが、この時間しか体験できない澄んだ空氣に満ちているはずなのです。

今回のライフは、アグン山のイメージが岩木山へ誘い、そして日本の霊峰富士山を経由して赤城山へ完結する。

富士山から赤城山を繋いだラインの先には羽黒山があるというのも、興味深いと思っております。

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ご興味持たれた方、当日の天候次第かもしれませんが、運を天に任せて、赤城を目指すのも一興かと!!!
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演奏の後は、直会的に美味しい料理を食べながらクールダウンしてから、赤城を降りるという流れとなっております。

ライブのみは、通常の金額ですが、食事の方は、半額をこちらで負担するので、とてもお得な会だと思います。

12月12日の12時半スタート!!!

食事付きの申し込みは、一週間前までにお願いします。

予約・問い合わせは、こちらのメールにて!

ishizakagaishi@gmail.com