2011.11.06.
今となっては、自分のルーツともなる踊り「荒馬」。この踊りを教えに、練馬区を中心とする保育園に学生の頃から通い始めて、もうかれこれ20年以上経つだろうか。
自分の演奏活動からすると、俺は、神楽太鼓奏者であったり、打楽器奏者という呼ばれ方をしている。しかし、この練馬区界隈の保育園では、「荒馬の亥士さん」という呼ばれ方で通っていて、笑ってしまう様な不思議な感覚だ。
最近は、この「荒馬の亥士さん」と自分の本職である、神楽太鼓奏者・打楽器奏者としての顔が少しずつリンクし始めている。

昨年、代々木第二体育館で行われたRed Bull BC Oneというダンスの世界大会で、オープニングアクトとして神楽太鼓の演奏をした。不思議な事に、この事をいつも行っている保育園の園長先生が知っていて、唖然として質問された事があった。
「ああいう所で演奏している人が、なんでうちの保育園に来てくれるんですか???」
自分にしてみれば、大きなイベントで演奏する事も保育園で荒馬を教える事も、太鼓や踊りを通して、その楽しさを伝えていくという意味では、それほど大差の無い事だし、保育園という未来を担う子ども達の居る現場に行く事の方が、意味のある事だとさえ思っている。

昨日の土曜日は、ここ数年単発で教えに行っている保育園の父母の会主催の親子で楽しむ会という感じのイベントでミニライブ+荒馬レクチャーをして来た。
たまたま、荒馬を踊りに行った日に、保護者の方が見に来ていて、終わってから少し話しをした。その時に、自分の本業の話になり、「機会があったら、やりましょうか?」という軽いノリの話が実現したのだった。
自分のライブと荒馬が同じ場所にある、というのは、非常に不思議な感覚だったが、ジンベやバラフォン、銅鑼、亀の甲羅と荒馬。。。。。
この不思議な取り合わせが、なかなか良い感じだったのにビックリだった。まずは、ミニライブ&ミニワークショップをして、身体をシェイクして、最後にドドーーン、と荒馬を親子で真剣に踊る!!!
子ども達のかけ声は、素晴らしいの一言だったのに対し、大人の人たちは、やはり日常生活の習慣が抜けなくて、なかなかガツーーンと声が響かない。まあ、その事が分かっただけでもいいのかもしれないが、基本的に、みんな楽しんでいた様で良かったなあ、と思う。
それにしても、この保育園の子どもたちは、良い意味でパワフルだった。赤のお揃いのTシャツが彼らの勢いを加速させていた気もする。
自分としても、今回のミニライブ&荒馬は、非常に意味のあるものになった気がしている。普段は、切り離して考えている事が、同じ土俵に乗った時、良い意味で化学変化をもたらして、より良い効果があるんだなあ、と思った次第だ。
今回、良い雰囲気で会を終える事ができたのも、中心になって動いていただいた父母会の役員さん方の力によるところが大きいなあと思う。感謝感謝である。

一番印象的だったのは、友達たちと遊ぶのに躍起になっている子がほとんどの中、ひとりの女の子が、俺が楽器を片付けていると、そばにやってきて、俺の楽器を片付けるのを真剣に手伝ってくれた事だった。片付ける事が大切とか、いう事ではなくて、彼女の中で今回の経験が、片付けまで手伝いたくなる様な刺激的な思い出となった事が、とても嬉しかったなあ。
本当に良い時間を過ごす事ができたと思うなあ。