こぶしの花が咲く頃だった。 蕾のカタチは、興味深い。ぎゅっとエネルギーが凝縮して固かったものが、序々に花びらの存在が見え隠れしつつ、外の空気と触れ合いつつ開花の予感を知らせてくれる。
この頃になると、ワクワクしてくる。。。。
花開いて、間近に見ると、その造形美と存在感は、圧巻だ。
そんなこぶしの花の下、アルバムの中で使用している楽器たちを撮影したのだった!!!
この石は、やけに音が良くて、カタチも良いのだが、普通に河原で拾ってきたもの!
陶芸家の平形牧男さんが特注してくれた大土鈴!中には複数の玉が入っていて、独特で、なかなか無い鳴り。マラカスや、こういった中に何かが入って音が出るものは、太鼓よりも古くからあったという説もあり、とても原初的な音がする代物。
二つ作ってもらったのだったが、一つは、若かりし頃に、初めて使った時に振り過ぎてしまい、中の玉が本体を破壊してしまった・・・
バリのガムラン隊の音をさりげなくその軽やかなリズムで支えているチェンチェンの造形は、アジアの宇宙観である、亀が地球を支えているというイメージを楽器にしたもので、亀の背中にシンバルが配置されて、それでリズムを刻んでいく。見た目とは裏腹にもの凄い音量がある。ガムラン部隊の爆音の中でもその音がハッキリと際立って聴こえる様に工夫されているようだ。大きい音も出るが、微細な音もその魅力のひとつであり、アルバムでは、その微細な音をクローズアップしている。
太陽の様に見えるカジャールや、グンタ[大土鈴の横にある鐘]もバリからやってきた宇宙を現す音。下の写真のドラの様なものがカジャール。これもチェンチェン同様、「カン・カン・カン・カン!」と継続的にリズムを刻む楽器であり、単純ではあるが、とても重要な大切なポイントをしめているものなんだとか。
瓢箪に鹿の皮を張ったものは、メキシコのウイチョールの雨乞いの儀式で使うカエルの声を模した音が出るもので、なかなか貴重な代物。ウイチョールという部族が、鷲や鹿、サソリ、ペヨーテ(幻覚を見るサボテン)、トウモロコシ等の、聖なる物と崇めるものの一つである、鹿の皮を使っているというのがポイントの一つ。
そのウイチョールが多く住むナヤリットのウイチョールの美術品を扱うお店の隅に壊れて転がっていたものをもらって、修理して使っている。現地で手に入れたレアな一品だ!!!
写真には写っていないが、メキシコの山岳地域で儀式の時に使われる、小さめの亀の甲羅でできたマラカスも使用している。
下の写真の、大きなシンギングボウルの音を、もの凄く近くで録って、通常耳では聴こえにくい低音まで入れて、その音を背景にして展開していく曲もある。
普段のライブではできない音の世界観を、この「新月神楽」というアルバムに集約した感じで、その音は、ライブで演奏してる時に自分で感じている音の背後にあるものなのかもしれない。
アルバム完成記念のライブを、どうしても最初は、アルバムを録音した桐生市有鄰館酒蔵から始めたいとの思いで、急遽次の新月である、4月16日に開催することにしましたが、なんと月曜日であり、一番出にくい曜日なので、タイミング合う方は、是非です!!!
音の響きは、最高です!!!
そして、何と言っても気持ちよい季節!!!
急なこともあり、告知もろもろ間に合っていないので、お客さんからスタッフまで少数精鋭的な予感であり、相当ゆったり聴けるかと思われます。
場合によっては、受付は俺か!?という流れも。自分が立っていない事を祈るのみ・
◎4月16日(月・新月)
開場 19:00 開演 19:30
¥4,000(当日券のみ)
※小学生以下無料・乳幼児可
アルバム完成記念として、今回のライブでアルバムをお買い上げいただけると、
「立春大吉ソロライブ」の時に書いた「立春大吉」のお札をプレゼントしたいと思っております。
※まだ数はありますが、ある分だけなので、一応先着順となります。