群馬県の延喜式内社でもある賀茂神社は、未だに鎮守の杜が背後に広がる素晴らしい神社だなあ、と宵祭りの時には毎回思う。
宵祭りの神楽殿は、闇に浮かぶタイムマシンの様にも見えてくる。
ここ数年は、甥っ子と孝君の息子が、舞台に立ってくれていているので、だいぶ助かっている。神楽というのは、舞台で上演されるものだけではなく、その準備や片付けも、その伝統のひとつであり、掃除や、神楽で使われる道具の幣束を付け替えたり、太鼓を締めたりと、いろいろなことがあり、特に祭りの日には、ゆったりとした神楽時間が流れているのだ。
神楽というのは、神楽師になった順番で、先輩後輩が決まる。なので、還暦を越えた後輩もいたりして、なかなか興味深いわけだ。
メンバー的には、ギリギリみんなで協力してそれぞれの幕を上演しているので、ひとりひとりが大切なポジションを占めている現状。
メンバーが多いにこしたことはないが、このギリギリの状態がなかなか良いのかもしれない。
今回はなんと、自由の森学園の時の先輩とだいぶ下の後輩が二人で駆けつけてくれて、久々の再開が、嬉しかった。
先輩も、卒業してから、本格的な神楽や芸能に携わっているとのことで、お互い伝統の中に身をおけることに感謝しつつ、楽しいひと時を過ごすことができたのだった。
最後の演目が終わった後に、トコヒョの衣装のままだが、二人ががっしりしてるので、やけにやせてみえている・・・
自由の森学園の1期、2期、6期の珍しいスリーショットで、春祭りの幕が閉じたのだった。