有鄰館酒蔵を見守っている、楠の大木。きっとこの大木があるからこの場所ダメージを受けた周辺部分が盛り上がって、新たに再生していく状態が、とても興味深い景色になっている。
大地から芽が生える様に、巨木の幹から新たな芽が出現していて、生命力に満ちている様に見える。
今回の記事の写真は最後の二枚以外は、フライヤーをデザインしてくれている西原直紀くん撮影!!!
新月神楽エレクトロニカが無事に終わり、これで今年の地元でのライブは一旦区切りとなる。
実は、今年は1月から7月まで、3月をのぞいて、毎月有鄰館でライブをしていたのである。驚くべき頻度でのライブなのでありました。
1月:「FM桐生のSpiral Grooveの10周年記念ライブ」
2月:「立春大吉ソロライブ」
4月:「アルバム[新月神楽]発表記念ソロライブ」
5月:「風の鼓動 Gaishi Ishizaka Percussion Solo w/大川浩正(朗読)」
6月:「夏越の大祓 w/KNOB(ディジュリドゥ・石笛)」
7月:「新月神楽エレクトロニカ w/HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEM」
正直なところ多過ぎるのだが、期間を置かずにやっただけの経験値が、自分を含め、スタッフ陣で共有でき、今後の展開に大きな影響を及ぼすことは間違いないだろう!!!
このシリーズ最後となる「新月神楽エレクトロニカ」は、次回への課題とさらなる可能性を秘めた回となりました。
今回は、ヒロ君に音を先行してもらって、その音の中で少し舞などしてみよう思って、明かりも作ってもらったのだったが、もろもろ現場での進行具合もあり、俺が先行する形となり、冒頭シーンは予定していたイメージとは全く違ったものになった。
しかし、これはこれで、ありだったかもしれない。
今思えば、即興をテーマに活動しているので、「即興性を重視していきなさい!」という酒蔵からのメッセージかもしれないと思う。
バリで魂入れをしてもらった、カジャール。この音は、バリのガムラン隊の中でも使われるもので、この楽器の音ひとつでも、会場が一気にバリ的祈りの空間へと変わっていく。
そんな中にヒロ君が音を追加していく。しかし、前半部分は、原因不明の電気的問題で、ヒロ君の機械が上手く機能しなくて、あまり良いバランスのセッションにはならなくて残念だった。
それはそれで、仕方が無いし、できることをするしかない。
(以下二枚/撮影:須藤亜弥子)
神楽太鼓の部分は、神楽太鼓の音をリアルタイムでサンプリングしてその音をヒロ君がもろもろ加工していく。
これは想像しない音が出て、とても興味深いものとなり、実験的でもあり、相乗効果もありデジタルに変換される神楽太鼓の音の可能性を垣間見ることができたのだった。
いつか、また機会を見つけてやってみたいなあ、と思える「新月神楽エレクトロニカ」となりました。
暑い中、ご来場いただいたみなさんをはじめ、スタッフのみんな、どうもありがとうございました!!!
いつかまた、有鄰館酒蔵でお会いできるのを楽しみにしております。
2018年7月吉日 石坂亥士
※次回の有鄰館でのライブは、
2019年2月4日(月・立春)桐生市有鄰館煉瓦蔵での、「立春大吉ソロライブ」となります。