Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

神楽の衣装干しをして信州は大町へ

28日の日曜日は、賀茂神社で秋季例大祭の衣装干しだった。天気にも恵まれ、気持ち良い風が流れて、衣装やお面も順調に乾いたのだった。

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今の時代、みんな忙しいとは思うのだが、神楽師たちで、なるべく都合をつけて、この衣装干しの作業をしている。
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とりあえず、モノを干してしまえば、後は待つだけなので、他愛もない話に花が咲いたらするわけだ!

このちょっとした森の様な場所が、神楽師の先輩達が子どもの頃は、なんと、公園だったらしい!!!

時間の経過と植物の成長に、ビックリしてしまった。

天気もバッチリだったので、衣装干しは順調に終わり、衣装やお面たちは、来年の春祭りまで、ひと時の休息をとるわけなのである。
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そして一路、信州の大町を目指す。毎年楽しみにしている山本さんの新米があり、ちょうど良いタイミングなので、そのお米を受け取りに行ったのである。

この山本さんとは、原始感覚美術祭で出会って以来のお付き合いなのだ。

その原始感覚美術祭が来年で10周年を迎えるので、一度現地を訪れたいというのもあり、遊びがてら山本さんのお宅にうかがったのだ。

久々の再会で、話に花が咲き、来年は原始感覚美術祭で、何か演奏できそうな流れとなった!?と思っている。

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翌日は、折角なので、以前演奏させてもらった、上諏訪神社へお参りに。
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素晴らしい御神木に目が奪われる。さすがに樹皮もイナズマのようにも見えてくる。
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ここの神社は、どでかい鏡がお参りする正面にドーンと鎮座して、お参りした人間の顔がそのまま映るのだ!!!

全ての物事は、自分の内面が映し出される鏡の様なものなんだ、という事を教えてくれている様に見える。

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楽殿の様にも見えるし、舞台の様にも見える建物は、物凄く重厚な造りとなっていて、相当な人数が乗ってもビクともしない。f:id:dragontone:20181030225851j:image

こんな感じの見事な石が石垣や石畳に沢山使われている。

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階段も見事に雰囲気が醸し出されている!
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そして、この石畳が波打っていて、歩きにくいが、なかなか素敵なのである。

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木崎湖畔には、原始感覚美術祭の中心人物である杉原君が作ったストーンサークルがある。

以前は、ここで舞踏家の雪雄子さんと共演した、記憶に残る場所だ。

今は、稲刈りが終わった田んぼの中にひっそりと、中心には未だ残る円形の稲が。。。
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木崎湖畔には、ゆるやかな時間が流れていた。

この木崎湖を中心にして、原始感覚美術祭が開催されているのは、分かる氣がする。
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創造することのできる環境というのが、最近は少なくなってきているのかもしれない。

そんな、創造できる時間の流れが、この木崎湖畔には漂っているのかもしれない。

 

来年の夏には、ここで何か企てたいもんである。

 

昨年の原始感覚美術祭