3月1日に行った、友人のコンサートの帰りには、偶然にもメキシコ料理屋さんで、具グンマDeath祭を象徴するかのテキーラのボトルに遭遇し、幸先良い始まりの予感なのでありました。
そして、3月3日のグンマDeath祭は、あいにくの冷たい雨の降る中ではあったが、北関東界隈ではあり得ない、誰も予想しなかったほどの盛り上がりをみせて、幕を閉じていったのだった。
一人のダンサーの情熱が、表も裏も含め、回りの人間の舞台人魂を揺さぶって、何故か参加することになってしまった!?という、ありえない祭が執り行われたのだ!!!
一部の冒頭シーンは、Abe “M” ARIAさんの、チラシのリングの様な世界から始まった・・・。
冗談の様に、本当に良い意味でヤバい香りしかしない瞬間だった。
ラブリー恩田さんの、フラフープの元達人がその技を封印して、うんぬんかんぬんのクラウン芸。最高のひと時であしりました。
ひょっとこのお面をかぶった、政岡由衣子さんのソロ作品は、日常を踊る、という感じの非常に興味深いものだった。一枚の布の上で、ノートパソコンから流れる音楽を使って、時にはパンを食いながら踊っていたのに興味津々だった。
ざくろさんは、なんと宇多田ヒカルのファーストラブをアカペラで歌いながら登場。
岡田智代さんとの夫婦ダンス的作品は、お客さんに、「あなたの初恋はいつですか?」と投げかけてくるもので、一瞬、自分自身の記憶にアクセスすることとなるのが、さすが、いぶし銀ダンサーのデュオ!!!
ベレー帽に着物、そしてジョギングシューズ・・・!?
しかし、何故か似合っているのではないか!?という錯覚さえさせてくるのが面白い。
一部のラストは、Abe “M” ARIAさんのソロで締めくくった!!!
さすがのAbe “M” ARIAワールド、圧巻!!!!
二部は、塩島さんさんと俺のセッションがメインとなり、後半部分でダンサーが入れ替わり立ち代わり出入り自由の完全即興の世界。
今回、個人的には、塩島さんのギターとスリランカの太鼓ゲタベラを合わせてみたかったのだ。空間を貫く様なくっきりしつつも柔らかさも併せ持った音色が、大好きな太鼓なのだ。そして、なによりも楽しそうに鈴やカウベルまでつり下げ、動けば鳴る様にしてあるのだ。
西アフリカのジンベも素晴らしい太鼓なのだが、このゲタベラは、アジア的な感覚の太鼓で、両面に皮が張ってあるので、音が一旦密閉された中で響いてから、周囲の空間に開放されていくのだ。
叩き終わった後の手のひらに残る音の記憶がとても気持ちよいのが、嬉しい太鼓だ。
照明で、影が印象的に壁に写る様に仕組まれており、もう一つの物語が、この壁で起こっている雰囲気があり、空間に広がりを見せてくれていたのが、素晴らしかった!!!
後半は、盛り上がる盛り上がる!!!!どんどん加速していく。
甥っ子の草吉も、大銅鑼で参戦!!!絶妙なタイミングで入ってきて、ガンガンやり切って自分の間合いで終わって、戻って行った。
これが簡単な様で、なかなかできない即興の醍醐味であるところなのだ。とにかく迷いが無いことが大切で、思考すら入れないのが最高なのだが、今回は、なかなかやりにくい現場なはずだが、平然とやってのけたのは、末恐ろしい即興演奏家だなあ、と思う。
そして、ラストは、Abe “M” ARIAさんのやりたかった、グンマDeath祭の歌だ!!!
これは、俺たちの即興演奏にできているトラックを大音量でぶちかましてくる感じ。正面衝突ギリギリというか衝突しながら共に進んで行く感じだろうか。。。
すかさず、ここで草吉もカムバック!!!!
写真の様な残像的な空間がひずむ様な世界となり、音量も凄いことになっていって、怒濤の盛り上がりをみせて、グンマDeath祭は大成功のもと、終宴を迎えたのでありました。
3月3日は、耳の日とも言う様で、音が止むと、みんなの耳が「キーーーーンッ」となっていたのでありました。
グンマDeath祭、ご来場いただいたみなさん、スタッフ、関係者のみなさん、どうもありがとうございました!!!
※写真は、俺が記録様にスマホで撮ったのもありますが、良い感じの本番写真は全て、須藤亜弥子 撮影。