Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

流れる水の如く

水は、元来重力に従い、上から下へと流れる。

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滝の様に急降下をすれば、滝壺に落ちた水の一部は、ミストとなって立ち昇って来る。それも元を辿れば、水が落ちるエネルギーによって、大気中に放たれるわけである。水の有り様は、まさに自由自在である。
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20日のソロライブで感じた、新しい音の響きや広がりの感覚は、耳飾り館での、夏至の祈りへと繋がり、それが、画廊飛鳥でのシンプルでありつつも、とてもクリアな、音の源泉へと回帰したように思うのである。
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そして、滝の前に身を置いた瞬間、自分では認識すらできていない、目に見える、見えないにも関わらず、必要のないモノが一掃された潔い感覚になった。
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常日頃から、心がけている身も心もフラットな状態。その状態が一番音が響くと思えるのだが、それが、よりクリアになった氣がしている。

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20日、22日、23日という短期間のうちにそれぞれ濃い演奏を経験することができたのは、とても意味があった様に思う。

そして、それが、今年の上半期の締めくくりとなる、30日の「夏越の大祓」へと繋がっている氣がしてならないのである。
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自分の好きな音の存在や感覚は、自由自在に変容する水の如くある様に思うのである。