「石鴨宵神楽」は、気がつけば5年目の開催!!!
最初は、とても気合いを入れて、盛大に開催したのだったが、年を重ねるごとに、良い具合に力が抜けて、細々と継続している感じなのであります。
どんな事柄にも正解は無いわけだが、一般的には、ついつい見栄え良く、決め事をしたくなる傾向がある。
石鴨宵神楽は、真逆の法則なので、決め事をしない!!!
それぞれ、各自の判断に任せるというリスキーな創造空間なのである。
こういった場合、信頼できる裏方スタッフの存在が不可欠なのだが、ありがたいことに、心意気を同じくしたスタッフ陣が陰で、楽しみつつ支えてくれているのである!!!
今回の写真もしかり。[撮影:須藤亜弥子]
大人の5年と、子どもたちの5年は、だいぶ違っていて、舞台に出て来なかった子が、楽しそうに演奏していたり、自分の判断で表舞台に出て行ったり、中学生は、大人の代わりにサポートまでしていて、それぞれ大きな変化が見られるのが嬉しい。
最強の刺客、石川県より来たり!!!で、フルートの上野さんが、照明まで持参して参戦してくれた!!!
最初のシーンは、神楽太鼓を神前で始めたら、上野さんは、フルートで、そして、ざくろさんもやって来て、三つ巴な始まりとなったのだった。
その後、子どもたちで空間を作っていく。
自分たち大人が、どれだけ子どもたちに任せられるかが、大切な部分だと思うのだが、この感覚は、みんなで共有できているので、とても興味深い展開になっていく。
勿論、完全即興なので、グレーな時間帯もあるのだが、そんなことは、隣に流れる桐生川が調和させてくれるのである。
彼女は、自分でお面を持ってきて、空手の型披露!!!
今年は、みんな舞台での存在感が良い感じで、やりたいようにやっていたのが、とても気持ち良かった。
前橋のワークショップに参加している、丸刈りの彼は、いつものワークショップの時のように、太鼓類を集めてドラムセットの様にして遊んでいた。
本番とか関係なく、この境地で楽器と向き合えるのは、ある意味達人!!!
面白そうなので、ちょっと音のやりとりしていたら、なんと、上野さんも入ってきて、ちょっとした即興トリオが出現したのだった。
このシーン、なかなか面白かったなぁ。
そして、今回、和蝋燭を竹の先に立てた即席の燭台を投入した。
ざくろさんとは、これで少し楽しませていただいた。
ちょっとした大人の火遊びは、裸火で役者のある顔を照らすという、四国の金比羅歌舞伎のような効果を狙ったのだが、それより面白かったかもしれない。
ラストシーンへの導入は、高峯一家の八木節!!!
八木節の破壊力は、やはり桐生の底力なのだろうか、一気に八木節空間へ誘われてしまった。
ラストは、ざくろさんを筆頭にみんなで、叫びまくり、熱狂!?の中で「石鴨宵神楽2019」は幕を降ろしたのだった。
ご来場いただいたみなさん、いろいろとお世話いただいた藤生さん、関係者スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。
上野さんは、石川県からほとんど下道で来てくれたという強行軍にも関わらず、相変わらず素敵な浮遊感とキリッとした即興感が絶妙だった!!!
打ち上げは、男三人が、チーズ揚げで乾杯!!!
来年は、どんな風に「石鴨宵神楽」が育っていくのか、今から楽しみだ。