Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

グンタ覚書

2月24日の朝は、菜の花の咲く土手へ。

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もう、菜の花の咲く季節なんだなぁ。。。と思いつつ、その中に分け入ると、とても気持ちの良い空間だった。

菜の花越しに見る朝の太陽は、いつもの光よりも柔らかくて幻想的に感じる。
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日本ではあまり馴染みのないこのグンタという鐘、バリ島では、大小様々な寺院から、このグンタの音色が聴こえてくる。

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最初は、普通にグンタ単体で鳴らすが、今ひとつ安定しない感じだった。

バリヒンドゥー教には、シワ派とブッダ派があり、ブッダ派の高僧さまにグンタのことを少し教えてもらったことがあり、その話の中では、

「グンタと、自分の中のグンタを鳴らすことが大事で、心臓(心)の音?とまこと実際のグンタを繋ぐ作業。」

とのことだったので、今ひとつ自分の中のグンタが鳴らなかった印象・・・。

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そういえば、グンタを鳴らす時には、下の写真の様に花の飾りを付けているのを思い出した。

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菜の花を付けて、もう一度鳴らし始めると、さっきとはまるで違う鳴り方!!!

やはりグンタに花飾りは、効果絶大というのを実感してしまったのだった。

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とても良いタイミングで体験できた事に感謝である。

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そのブッダ派の高僧さまから教えていただいた、グンタに関することは、とても大切なことだったなぁ、と思う。

 

グンタを鳴らすことの意味は、自然のエネルギーは、形にできないが、それを感じやすくしていて、自然の中の柔らかく繊細な核のようなものを表現している。


グンタを持つ位置は、心臓の近く。ロンタールや古文書にその表記がある。


グンタを鳴らしている時は、自然の象徴の音、倍音を継続して鳴らすのが大切であり、グンタは七つの音色があると。。。

 

まさに七つの音色を持つ神楽太鼓と重なる感覚!そして、倍音を継続していく演奏方法も感覚的に似ている。

 

グンタと神楽太鼓。

 

良い楽器に巡り逢うことができて、本当に幸運だったなぁ。

 

これから、益々楽しみになってきた。