近藤さんをお迎えしての、即興セッションを思いついてしまってからは、あっという間の出来事だったように感じる。
桐生市有鄰館を使う方が、7月は誰もいない!!!???
というのを聞いてしまい、有鄰館をホームにしている自分としては、そんな時だからこそ巨大なエネルギーをここに渦巻かせたい!!!と思ってしまったのだ。
そして、すぐに近藤さんに来て欲しい!と閃いたのだった。
まずはじめに、スタッフ陣に相談してみたら、日程は大丈夫とのことで、一氣に話をつめていったのだ。
絶対にワクワクするし、自分を含めたスタッフのみんなの経験としては勿論のこと、この桐生という場所にとっても、本当に刺激的なものになるはず!!!という思いから走り出した企画だったのだ。
掃き掃除をしてみると、しばらく使っていなかった煉瓦蔵の床には、埃と小さな煉瓦の破片の様なものが随分多く集められた。しばらく使わないと、これほどゴミが出るんだなあと、みんなでビックリしたのだった。
普段も勿論、出来る限り丁寧な空間創りを心がけているのではあるが、今回は、近藤さんが来ることと、コロナ対策のこともあり、入念に準備を進めていく。
近藤さんのエレクトリック・トランペットと対峙するので、神楽太鼓にもマイクを立てることになり、近藤さんが来る前に、その音の臨場感や響きをしっかりと確認していく。
近藤さんが会場には入られた瞬間、スタッフ陣に、ピーンッとした緊張感が走る。。。
世界で活躍している近藤さんからすれば、どんな事もすぐに見抜いてしまうわけで、準備段階では、スタッフ陣は、大人になって、これほど背筋が伸びることがあるのか!?というほどの緊張感だったような・・・。
そして、印象的だったのは、近藤さんが言われていた、「気持ち良い音!」ということだ。最初は、角ばっていた音が、あっという間に心地良い音の響きとなり、音圧もギリギリのラインで心地良く鳴るポイントが決まっていった。
通常のイベントでの音響は、安全策として、鳴らし過ぎないようにしているようだが、今回は、音響の金子さんが、ギリギリのところを探ってくれて、本番の音圧も本当に、心地良くスリリングなものだった。
以下の動画は、石原ミチさんの写真で、当日の冒頭部分をご紹介しておきたい。
セッションしてみて感じたのは、近藤さんの音は、もの凄く深く浸透し、とても丁寧で繊細な音作りなんだなあという印象だった。
これは、なかなかできることでないし、きっと「地球を吹く」というシリーズで世界各地の聖地や大自然でこのエレクトリックトランペットの響きを体感してきたからだと思う。人へ対してということだけではなく、地球へ向けた意識と音というスケール感がもたらす、今だから聴ける音なのだと思うのだ。
しかし、楽しかった!!!
時空を越えるというのは、こんな感覚なのかもしれない。近藤さんと音を合わせたことで、別の次元へ音の旅行をして来た感じさえしてしまったのだ。
音楽の力というのは、本当に奥が深いなあと、しみじみ感じたライブとなりました。
近藤さん、どうもありがとうございました!!!
また、是非とも、ご一緒したいと思ってますので、よろしくお願いいたします。
こちらは、スタッフの中田円くんの編集で、ひとまず終了報告の映像です!
翌日は、近藤さんを梅田の桐生川源流方面へお連れしてプチ森林浴となりました。
近藤さんから、「石坂さんの仲間は、本当に気持ち良い人しかいないよね!」と言っていただけたのが、自分としても一番大切にしていることなので、本当に嬉しいかったなあ。
梅田の空も晴れ晴れとしておりました。
さて、梅雨明けはいつになるんだろうか・・・