4月14日・15日という日は、もうかれこれ30年近く地元の賀茂神社の春の例大祭で神楽を舞っていた。
昨年からは、昨今の状況からそれが中止となり残念ながら今年も中止という決断が下ってしまったのだ。
facebookの記事で、8年前の投稿が出てきて、当たり前に行われていた事が、できなくなる日が来るんだなあと、あらためて思い知らされた感じがした日となった。
そんな4月14日の朝は、畑に居た。ちょうど12日の新月をはさんでの数日間が新月期にあたり、この時期に集中して種を蒔いているのだ。
いつもお世話になっている畑友達のおじさんが、「良いもの見せてやるよ!」と声をかけてくれた。
「これ見たことあるかい!?」
「シュロの木の花なんだよ!」
「珍しいくてさ、毎朝観察してるんだよ!」
「へえぇぇぇぇぇ、こんなのが咲くんですねー!!!」
と、朝からなんとなく縁起良い流れが始まったのだった。
のらぼう菜の花が煌いて見えてきて、黄色の世界に引き込まれそうになる、楽いひと時も過ごすことができた。
名前は漢字で書くと「野良坊菜」となるらしく、野良という響きがなんとなく野生を感じるように、普通の菜の花よりも、アクセントが効いている感じだ。
ちょっと調べてみたら、埼玉県飯能市周辺で古くから栽培されていたらしく、高校時代通っていたのが飯能市にある自由の森学園なので、あの界隈で育ったモノ同士相性が良いのかもしれない。
春の例大祭の本日は、昨年に引き続き、妙義神社で奉納演奏をさせてもらえることとなり、新しい流れが始まる予感である。
伝統芸能の神楽から、自分のスタイルの新たな神楽へと流れが変わって行くのを感じた朝となった。