今年の夏越ノ大祓は、舞踏家・雪雄子さんと舞の三輪福さんをお呼びすることにした。
昨年、近藤等則さんとのセッションから、継続して作品を発表していこうという矢先に、この世でのセッションは叶わなくなってしまったという状況を経験した。
全てのことに当てはまるのだと思うが、今ある現実が不意に無くなるということは、とても大きな衝撃だった。
基本的には、ソロの演奏をメインに活動しているので、自分とサポートしてくれる仲間によって完結している部分が大きいのだが、「今後も必ず共演をしたい!」という表現者が何人かいるのも事実だ。
夏越ノ大祓2021では、表現者として、いつ何が起きても悔いのないように贅沢にも、そんな二人と一緒に舞台を創りたいと思っているのである。
雪雄子さんと三輪福さんは、今回のことが無ければ、おそらく交わることのない二人だと思える。しかし、この二人は、現時点で自分自身が信頼をおいて舞台を共にできる、女性の踊り手のツートップなのだ。そして、個人的に、この二人が出会うことで、新たなエネルギーと共に、芸能の源流への旅が始まる予感がしてならないのである。
雪雄子さんは青森県の津軽に住んでおり、三輪福さんは石川県の珠洲に住んでいる。距離的にも予算的にも、この二人を同時に呼ぶことは、正直今後難しいだろう。
雪雄子(ゆき・ゆうこ)
1950年東京に生まれる。両親は長野市出身。父方の祖父は観世一座を長野市の自宅に招き、仕舞に興じた。母方の祖父は林寂海。和尚にして、ベースボウル野球を日本へ紹介した人物。
学生時代はバレエを学ぶ。1969年、土方巽の舞踏に接し衝撃を受け、1972年の大駱駝艦旗上げに参加後、雪雄子の現在の舞踏の礎となる北方舞踏派と共に山形出羽山麓、小樽で北国の舞踏を育くんだ。1985年には、土方巽演出振付「鷹ざしき」を舞う。1993年津軽へ移住後は、「カリヨンの庭」(宮城県美術館)他、北国に根ざした数々のソロ作品を国内外で上演している。現在岩木山麓の谷間に暮らす。一昨年、ルーマニアの民族史映像作家らによって、雪雄子「踊りが生れるとき」が完成。
三輪福(みわふく)
京都に産土を持つ。
自然界に満ちる生命の営みと恩恵を独自の感性で表現する活動は多
ソロアルバム作品「otodate~雫の花」をリリース。(gu
また、拠点となる奥能登の工房にて日本古来の伝統工芸、
◎夏越ノ大祓2021 〜源流へ回帰する日〜
2021年6月26日(土)開場 18:30 開演 19:00
チケット 4,000円(小学生以下無料)
問合せ・予約 / ishizakagaishi@gmail.com
以下、同時配信チケット購入ページのリンクと、当日払いのご予約も可能となってます。
nagoshi-no-oharae-2021.peatix.com
フライヤーが完成したら、またお知らせしますので、しばしお待ちください。