Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

絵画から生まれる律動

先日、本当に久しぶりに丸木美術館へ足を運んだ。以前、一度だけ行った事があり、その時の印象は、大切にしなければならない美術館だが、内容の面からも暗くて重い空気感を体験して帰ってきたのを思います。あれからおそらく30年近く過ぎているだろう。

古い友人の金原寿浩さんの展示があるというので、行ってみることにしてのだった。

だいぶ時間が経過したからなのか、記憶が錯綜しているのかは分からなかったが、とにかく雰囲気の良い美術館になっていたのだ。

原爆の絵図は、さすがに物凄いエネルギー発していて、あのエネルギーと対峙するのには、それなりの覚悟も必要だとは思うが、展示の方法なのか、以前よりも作品として、うったえかけてくるのを強く感じた。内容的な激しさとは反比例して静寂感が半端じゃなかった。

そして、金原寿浩さんの作品の展示へ。

彼が、東日本大震災以降に描いてきた作品たちが、出迎えてくれる。

どれも印象に残る作品だが、個人的に、「組作品・太古より」の迫力と内容に、魅せられてしまったのだ。

香川大介さんの「蔵の二十二神像」の時以来の心の動きだ。

この作品の中から、音が聴こえてくる感覚が強くなり、作品の前で演奏させてもらえるようにお願いしたのだった。

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美術館の配慮により、集客をしなければやれるとのことで、5月22日の14時から40分ほどやらせていただいたのだ。

静寂の中、凄まじい残響効果も相まって、完全に異次元の響きとなったように感じた。

たまたま居合わせた方は、7名ほどだけ。

絵画から生まれる律動の音は、会場に解き放たれ、そして無に帰していった。

神楽太鼓が、作品から受けたインスピレーションを、その打音と倍音とグルーブで重ねて作り上げていく。空間自体を揺さぶるような音響効果となり、ラストの打音で、打ち上げ花火の如き残響と共に異空間が通常の空間へと戻っていった。

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実際の音響には及ばないが、とても面白い録音が残せたので、以下のBandcampに音源をアップしてあります!!!

gaishiishizaka.bandcamp.com

全編無料で聴くこともできるし、購入することもできるようになってますので、ご興味ある方は、聴いてみていただきたい。

スマホのスピーカーでは、少々臨場感が感じられないかもしれないので、ヘッドホンがおすすめかもしれません。勿論、スピーカーなら尚いいです!!!

 

今朝、iphone11で聴いてみたところ、それなりに再生されるようです。さすがに神楽太鼓の爆発音は難しいようですが・・・。