昨今のコロナな状況が始まってからも、基本的に好きなことを追求しているスタイルは、ありがたいかな、仕事においても日常生活においても変わることなく流れ続けている。
この状況下なので、仕事は激減したが、畑時間や山に行く時間も取れるようになり、表現者としての創造活動が加速して仕方がないのである。
以前から理解してはいたことだが、山椒の葉と実を摘むのが大好きで仕方がないのだ。匂いも好きだし、佃煮にするために選別したり、醤油で煮たりする過程も素敵な時間なのである。
山椒との出逢いは、幼少の頃だ。じいちゃんが毎日山椒の実の佃煮を食べていて、それをもらってご飯と食べるのが大好きだった。きっとそのおかげだと思っているが、小学校の時に、視力が1.2から1.5になり、そして2.0へと良くなっていったのを覚えている。
先日は、梅田の友人の山に生える山椒を摘ませてもらいに出かけた。ちょっとした山登りだったが、三歳の娘と母と一緒に荒れた林道を登ること30分ほどだろうか。
道すがら、普段見かけない苔や植物を観察しつつ、山の雰囲気を身体に記憶させていく大切な時間となった。いきなり林道に現れた開放系の葉っぱが印象的な、和紙の原料になるミツマタは、鹿が食べないらしい。
山の傾斜に群生している山椒に実を見つけた時は、本当にワクワクしてしまう。
本日も、不思議な経路だったが、導かれる様に梅田方面へ向かうことになった。あそこから降りて遊ぼう!ということになり、しばらく川を散策した。日曜日には多くのバーベキュー人が押し寄せて、良い感じではなかった川も、昨日の豪雨でリセットされた様で、とても良い感じだった。
やけに高い音が聴こえたので見てみると、なかなか良い形の石があるではないか!!!
「いいの見つけたぞ!!!」と娘に見せたら、両手に持って、躊躇せずに川の中へ投げ捨てられてしまった。が、しばらく探索してこの二つの石をゲットすることができたので、結構満足度が高い本日の収穫となった。
次回の公演で使ってみようかと想像してみたりして、楽しみが加速していく。
川面の流水紋が何か創造力をかき立ててくる。足を入れていてもそれほど冷たくないので、とても心地良い水遊びをすることができた。
石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!
石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!
石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!
延々と繰り返される。川での行為は、子どもの頃から何も変わることなく、無条件に楽しいもんだと思えてしまう。
まあ、石は大きければ大きいほど盛り上がるが、投げる力の限界もあり、そのバランスが重要だ。
そして、雷さまがやって来て、しばしの豪雨。。。。
本当に絶妙なタイミングで、ふるさとセンターに入ることができ、蕎麦とうどんの昼食となった。
そして、雨が上がり、街へ降りて来たら、先ほどの豪雨はどこえやら・・・・。
振り幅の広い天氣もまた、楽しいもんだなあと、赤城山から湧き立つような雲が見送ってくれているではないか。
予定を立てない面白さというのは、時間と心に余裕のある、こんな時だからこそ楽しめることなのかもしれない。タイミング、引き際、楽しめる感覚諸々、即興演奏の醍醐味と似ているなあと思うのだった。