今回も撮影は、石原ミチさん。ここのところの彼女の、空間というか空氣感の切り取り方が加速度的に濃密になってきており、そんな素敵な写真を多めに使って、当日の様子を振り返っておこうと思う。
即興セッション!!!螺旋のグルーブ当日は、ありがたいことに氣持ちの良い秋晴れとなった。
今回のフライヤーは、相当な部分を実際に手書き・描き?によって有機的な作業によるところが大きく、そんな労力が大きなエネルギーとしてフライヤーを通して伝わってくるという、デザイナーの西原直紀君の力作となっている!!!
そんなフライヤーをコラージュ的にコンパネに貼り付けて表看板となっていた。(この看板のアップ画像のみ亥士撮影)
この有鄰館の場合、場所は素晴らしいが、通常のホールと違って、全ての作業を一から始めることになる。最初にするのは、掃き掃除!
面倒とも思われるこの作業が、なかなかどうして素敵な時間である。掃き清めるという言葉もある様に、会場が変化していくのがとても興味深い。
そして、開場してから開演前に皆さんが集まって来る時間帯も、また素敵な時間だ。
自分の感覚では、演奏している時と、そうではない時の二極的な時間の捉え方があり、そのどちらにも入っていない時間帯が開場から開演までの時間なのだ。
そんな不思議な感覚のひとつの切り口を、下の写真から感じる。
自分たちが、まず見ることのない、楽器が奏者を待つ空間。
照明は、山岡靖典(J・A・C)さんにお願いしてあり、三回目となる今回は、即興セッションなので、演奏者もそれぞれ自由、照明家も自由と言うことで、完全にお任せしての本番に突入!!!
実質、三者の即興セッション・螺旋のグルーブとなったのでありました。
写真で初めて見る全体像。。。。
凄いことになっていて、これまた良い意味でびっくり!!!
自分の経験では、一発目の出音でその人の力量がおよそ分かってしまうという即興セッションの世界。
今回の一発目は、二人とも鳴り物だった!!!
俺は、二階から階段を降りながら、「シャリリーーーッン!」とベル類。そしたら呼応するかの如く、下でもベルが鳴るではないか!!!!
打ち合わせをしてないので、全ての行為がお互いに刺激になって、即興セッションが加速していく。
螺旋のグルーブが紡ぎ出されていく。
バリの巨大ゴングを対面に吊るして、前方にはタヒチのスリットドラム、そして、側にはスリランカの太鼓のゲタベラとパナマの太鼓という不思議なセット。
おそらく日本で他には、この激震最強バイブレーションセットを組めるのは、存在しないだろう。
このゴングに挟まれた空間のバイブレーションは、尋常ではない!!!
もしかしたら、ある程度の体調不良は強制的に治ってしまうのではないか!?と思えるほどのもの凄い振動波が身体の細胞という細胞を揺り動かす如く押し寄せてくる。
ホッピーさんの音の中で響く亀の甲羅の音が、初めて体験する音の世界となって、嬉しかったなあ。
神楽太鼓とピアノで、セッションは白熱していく!!!
冷静に、ベストを尽くして縦横無尽に爆走していく「螺旋のグルーブ」という乗り物を二人で乗っている感覚だ。
即興は、自由になればなるほどに、広がりをみせていく。
どんな世界でも、自由がいいなと思う。
近藤等則さんとセッションをしたことがきっかけとなり、二人が出会って今回のセッションが実現している。影で糸を引いていたのは、もしかしたら近藤さんだったかもしれない。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、この状況下で駆けつけてくれたみなさんをはじめ、関係者スタッフのみんなに心より感謝いたします。
本番中、一度も鳴くこともなかった新メンバーが一匹増えて、広がりを感じる即興セッションの現場になってきた今日この頃。