Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

Mexico vol.04 ボラドーレス最高!!!

メキシコでは、かなり有名なボラドーレスという儀式がある。

 

今は、メキシコの各地でみられるが、昔の宗教儀式は、トトナカ族の豊穣信仰、またアステカの太陽信仰などとして行われたとのことだ。
世界の東西南北を表す4人の人が逆さづりになって高い柱の上から回転して降りてくるのだ。


柱の一番上では足踏みをしながら笛を吹き同時に小さい太鼓も叩くリーダー的存在の人が踊る。

メキシコの情報を発信するサイトを読んで知ったが、儀式的には、4人がそれぞれ13回転して降りてくるということだ。
4×13これも重要な意味があったそうで、「4×13=52」 52という数は、メソアメリカ文明の1世紀、カレンダーのひとつの大きな区切りを表す数らしいのだ。

メソアメリカ文明において暦は、大変重要な宗教的意味があり、暦の特別の日はそれぞれの神を祭る日でもあったそうだ。
彼らは、太陽暦の365日の暦と宗教暦というもう一つの260日の暦を使い、その二つの暦を合わせ使用して、太陽暦の52年目が二つの暦の始まった日にぴったりと戻ってくる日になり、その日に新しい火の祭りをして、新たには始まる新世紀の祭りを大々的に行ったものである。

そんなボラドーレス[ Voladores ]が大好きになり、見るたびに写真に撮っていたのである!

しかし、当時持っていたのは、電気屋の裏に捨ててあったSonyのCybershot。レンズが少し曲がって出っ放しになって廃棄処分されていたのだったが、電源を入れて、バキッと真っ直ぐにしたら普通に使えるようになったという代物。

メキシコ滞在中は、全てこの拾い物で撮影していたが、まあ、それなりに写っているので、当時の空氣感は伝わるかなあというとこだ。

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風を受けて頭上の飾りがたなびいている。あのカメラでよくここまで撮れてたことに感謝したい。

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真ん中の人は、小さい太鼓を鳴らしながら笛を吹くのにも興味津々だ。

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柱の上に立つ人は、なんと命綱を着けていない。。。

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この高さだ!!!!

正直尋常なく、笑ってしまうほどに高かった。

30メートルの高さだという。

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東西南北への祈りが終わり、なんとなく雰囲氣が変わったと思ったら、一氣に彼らは宙へ!!!

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巻かれたロープが、段々と開放され彼らが下降して来る。

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俺が、以前聞いた話だと、このボラドーレスの儀式は、短かった日照時間が春分の日を境目に逆転していくので、その春分の日に太陽のエネルギーを地上へ下ろして来て、太陽の復活の儀式という意味の話だった。

当時は、そうかぁぁぁ!!!と妙に納得していたが、回転する数などにも重要な意味があったことを知って、より、ボラドーレスが好きになってしまった。

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慣れているとはいえ、上手いこと降りて来るもんである。

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上空の方は、柱の中央に鎮座している。

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さて、こちらは、夏至の日にタヒンという場所で行われたボラドーレス!!!

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これは、上手いこと撮れたと思っている一枚!!!

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かなり、良い感じ。

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この日は、何故か地上にも衣装を着た少年が待機していた。

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衣装がとにかく素敵で、見惚れていたら目が合ってしまう。。。

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4人の鳥人が降りてきたと思ったら、その一本のロープをしっかり引っ張り始めた????

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驚いたことに、リーダーがそのロープを伝って降りてくる!!!

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こんな風にロープで降りてきたのは、ここだけだったので、きっとこのリーダー達人だったのかもしれない。

彼が最後にロープで降りて来ることで、儀式としては最高な流れとも思えた。

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今では、鉄柱で作られていて、観光的にも行われているが、昔は、下の写真の様に一本の木でできていたのだ。これは、カカストラ[ Cacaxtla ]という街へ行った時に広場に聳え立っていたものにラッキーにも出逢えた時の写真だ。

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やはり、鉄柱とは別次元の存在感だ!!!

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本来ボラドーレスは、諏訪の御柱祭の様に、一本の木を見つけて切り出すところから儀式が始まっていったのだろう。

そして、これだけの高さの柱を立てること自体もものすごく大変な作業だったに違いない。
そんな全ての準備を整えてから、空へ飛び立つ儀式が行われていったことを夢想して、更にボラドーレスという儀式の奥深さに感じ入る今日この頃である。

 

そんなボラドーレススピリットを持ちつつ、春分のライブへのぞみたい!

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