Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

久々、神楽師集結する春季例大祭!!!

昨夜から、いそいそと旅支度をしていて、寝るのがだいぶ遅くなってしまった。そんな寝入りそうなタイミングで、何やらから紙を渡り歩く様な妙に存在感のある音が耳の斜め上方あたりから聞こえてきのだ・・・・・。

「ゴキブリなのか・・・???」とライトをつけると、かなり長めなものがくねりと貼ってあった紙の後ろに隠れたのだ。

「これは・・・・。ムカデだぁあああ!!!!」

ということで、捕獲を開始する。

少々苦戦しつつも、無事に捕獲をして、庭へ投げたのだった。15センチ位だったが、かなりしっかりした個体だったので、さえ箸で捕獲していたのだったが、掴めど掴めど逃げられるという感じで、最後は、座布団に移動したのを、そのまま持って行って、なんとかかんとか事なきを得たのだった。

今回のものよりもだいぶ小さいムカデに、一度刺されたことがあって、かなりの痛さで一晩中患部がジンジンとしていたほどだったので、こいつに刺されたら相当やばい!!!と思ってしまったのだ。

刺された場合は、患部の毒を出すために、熱目のシャワーを長めにかけるといいのだとか。

まあ、そんなこんなで少し寝不足な、4月15日の朝を迎えたのでありました。

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どこへ行くのかというと沖縄なのだ!!!

わたしとちきゅうフェス2022へ出演するのである。

が、内容に関しては、着いてみないとハッキリしない感じなのも楽しみのひとつだ。

watashitochikyu.com

通常であれば、午前中の飛行機で向かうのだろうが、本日は、なんと数年ぶりに地元の賀茂神社神楽師が集結して、春季例大祭で囃子の奉納をすることになっていて、9時半神社集合となっているのだ。

那覇行きの便は、15時過ぎで取ったので、多少余裕はあるが、当日の交通事情などで読めないこともあるので、かなりタイトなスケジュールとなってしまったが、これに参加しないわけにはいかないのである。
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久々に上がる神楽殿は、やはり自分を育ててくれた場所でもあるので、かなりしっくりくる。f:id:dragontone:20220415143218j:image

ここ数年の騒動で練習もできず祭りもできずに過ごしてきただけに、囃子だけでもできるのはとても嬉しいことだ。

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ここから見える景色は、基本的に変わらないが、神楽師ひとりひとりの体調もろもろは変化している。

今回は、師匠がこの低音の大胴に座って、俺がツケという高音の太鼓がガンガン攻めていくのを想像していたのだったが、肩の調子が悪いとのことで、急遽、俺がこの大胴を担当する事になった。
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この大胴の奥深さはかなりのもんで、これ次第でお囃子のできが変わってくるというものだ。f:id:dragontone:20220415143226j:image

ツケ太鼓は細かいリズムを受け持ち、大胴が空間をえぐる様に、リズム全体を引き締めるが如く、「ここに入れてくるか!!!!」という感じで、不意を突かれる感覚さえするが、それがまた氣持ち良く思えてしまうのだ。

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今日の囃子は、不思議とみんなが寄り添うように優しく響いて調和していた印象だった。

神楽師みんな、それぞれの立場や思いはあろうと、神楽という一つの文化を共有してこの場に集まってくるという、嬉しい仲間なのである。

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短い時間ではあったが、良い春季例大祭の奉納となりました。

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空港へは無事に到着するも、氣が付けばビーサンだった。。。

まあ、沖縄なので、これでもいいかもしれない。

さて、これから出発だ。