昨日は、2年以上ぶりの神楽の練習があった。このまま集まらずに幕を閉じていくのかもしてないと思っていただけに、とても嬉しい始まりの集まりだった。
集まった神楽師は、総勢5人。そして娘ひとりという少し寂しい人数だった。
しかし、秋祭りの演目の話なども積極的にできて、10月15日、16日に開催される秋季例大祭では、少な目だが両日で4演目ほど上演できそうな感じだ。
神楽の見えないバトンが、繋がっていくかもしれない会合となったのだ。
そして本日は、カグラ・ウードウードの仕込みだった。昨日から神楽の練習に同行した娘も連れて行き、遊びがてら、この有鄰館を使う時の雰囲氣を味わってもらったのだ。
少し掃き掃除しては、走り回るスタイルで、集めたゴミは散っていくという・・・。
まあ、楽しそうでいいか!?という感じだろうか。
有鄰館を熟知しているスタッフ陣が、俺のイメージを伝えると、今回の大銅鑼を吊る位置を決めてくれている。
そして、側では巨大な台車に興奮気味に「これは牛だから!!!」と言って引っ張り回す人が出現。
大銅鑼の位置がさっきとは逆方向に決まったらしい。
手伝っているのか、遊んでいるのかは不明だが、やけに馴染んでいる。
この後、さすがに退屈になり、父に迎えに来てもらい帰って行ったのだった。
帰宅して線香をあげようと仏壇に座ると、仏壇に花が一輪そのまま置いてあった。どうやら彼女が置いたという。その花は、丁寧に横向きに置かれてあった。
どこから抜いて来たのかは分からないが、何氣ない野に咲く一輪の花を、仏壇に手向けるという自然な行為がとても素敵だなあと思えた。
明日の、カグラ・ウードウードが、かなり楽しみになってきた!!!
常味裕司という男、かなり優しいそぶりを見せてはいるが、確信犯的に音楽の本質を追求している。俺が高校生の時に寮監だった彼が、寮監室からウードの音を響かせ始めた時から知っているだけに、その道を追求し続けている人の音は、何が違うのかは説明できないが、とにかく説得力があるのである。
正直なところ、言ってしまえばウードと神楽太鼓はミスマッチなのだ!!!
しかし、そのミスマッチからしか生まれない奇跡的な瞬間があるのも事実なのだ。そんな奇跡的な瞬間を是非体験しに来ていただきたい。
「常味さん、常味さん!」と氣軽に呼んではいるが、今となってはかなりの大御所でもあり、今後、桐生に呼べるかは未知であるのも事実である。
予約は受け付けているが、当日いきなり来ても全然問題何ので、ピンっと来たら、レッツゴー!!!です。