15日の本番が終わり、16日に移動しようかと思っていたのだが、なんと連泊することにしたのである。
そして、翌朝はお決まりのコースで大喜多へ!!!
天ぷらの大盛りを食べて、かなり満足して、またまた伊吹島が見える砂浜へ。
海無し県人としては、海はかなり面白い。落ちているものがゴミまでも素敵に見えてくるほどに、おおらかな母なる海のマジックにかかってしまう。
流れ着いた大きな椰子の葉は、かっこうのおもちゃになっていた。
羽根を真ん中に立てたものは、誕生日ケーキとのこと。
午前中、海で時間を過ごして、次に向かった先は、なんと広島県府中市。。。
以前、何度か共演したことのある、殿さんがご住職をしている常福寺へ!!!
香川県に来てから、「このタイミングだ!」と閃いて、電話をしてみたのだったが、急な連絡にもかかわらず、快く受け入れてくれて、遊びに寄らせていただいたのである。
まずは、御本尊にご挨拶をすませる。そして、「今日は、これを開けましょう!」という事で、縁起良いラベルの貴重な一本が現れたのだった!!!
5時過ぎから始めた宴は、盛り上がるのに時間は必要なく、あっという間に、二人で同じ話を繰り返して楽しく談笑した後、殿さんも俺も炬燵で寝てしまうという・・・・。
そして、氣持ちの良い朝を迎えることができ、常福寺の下にある清瀧神社へもご挨拶に。
今回、殿さんの所に来たのは、彼の唱える祈りの世界に、俺の音も混ぜてもらいたかったのだ。「絶対に一緒に音の世界を共にしたい!!!」と思えるのが、この殿元健照さんなのだ。
実は昨夜の様に、じっくり話をするのは初めてだったのだが、お互いに共演した時の信頼感と何か通じるものを感じていて、旧友と会う様な感覚で、一氣に盛り上がって、撃沈してしまったのだ。
殿さんが、日頃行っている祈りの時間は約1時間ほどとのことなので、そこに、俺も参加させてもらうことになったのだ。
同席してくれたメンバーは、ちょうど遊びに来た、殿さんご夫婦のお友達の「かっちゃん」、殿さんの奥さんの奈緒さん、そして、俺の奥さんとちびっ子ふたりの5人。
準備の間は、小さな神楽太鼓奏者が演奏していたらしい。
日頃から、本物の祈りが行われている空間は、とにかく氣持ち良い音が響くのだ。殿さんと俺との相性はかなり良いというか、二人とも無思考なので奇跡的な融合が何度もあったのが印象的だった。
そして、特に神楽太鼓の錯綜する音圧の中では、殿さんの声はその渦の中にあり、音として聴き取りにくくなってくる。だがしかし、音の大きさではなく、そのエネルギーでお互いに呼応しているというのを強く感じたのだ。
1歳の息子は、殿さんの唱えるお経に呼応する様に、何かを盛んに叫んでいたが、これもまたエネルギーの呼応なんだとも感じられたのも面白かった。
5歳の娘もそばに来たり、離れたりと自由にこの祈りの空間を満喫できて、ありがたい限りだった。
この剣を抜いての祈りのエネルギーが、今まで感じた事のない凄まじいものだった。このシーンの時の神楽太鼓も尋常ならざる鳴り具合と密度だったが、抜いた剣に祈りを込め最後に祓いの氣合いの掛け声は、神楽太鼓の爆音の中でも、雷の閃光の如くその空間に一瞬の間を創り出した。
やはり、一人では創り出せない世界がそこにはあった!!!
二人のエネルギーが呼応することで、別次元の世界の扉が開いたのを感じた時間でもありました。
なんと、その日も泊めていただくことになり、お友達の「かっちゃん」も急遽泊まる流れになって直会となったのでありました。
常福寺という祈りの場に感謝すると共に、殿さんご夫婦、かっちゃん、楽しい時間をありがとうございました!!!
印象的だった殿さんの言葉を、ここに記しておきたい。
「閃く」という漢字は、門の中に人と書く。人は、閃いた時誰でもその門の前に立っていて、その門を通って進むか、進まないかで、その後の流れは変化していく。
閃いた時に、その門を通って進み続けることができる感覚や心や身体の状態を保つことが大切だという話を、肝に銘じたいと思うのだ!!!