1月18日の殿さんとの「音魂響き合わせ」は、自分にとってとても意味のあるものとなった。
殿さん曰く、仏教で行う修行の目的は、「思考を取り去ること」というのを聞いて、それは俺が感じる即興演奏での核心と同じだったことに驚かされたのだ。
冒頭のシーンでは、大銅鑼の重低音の中から立ち上がる殿さんの声は、異次元から響く音を感じるものだった。真言密教の世界観が、大銅鑼の音が加わった事で、よりリアルに体感できている様にも思えてしまうのが不思議だ。
第二場で、神楽太鼓の音圧が上がっていくと、物理的に殿さんの声は神楽太鼓の音の波にかき消されていく。しかし、そんな物理的な状況とは別に、目に見えないものの存在があるのと同じく、耳には聴こえないが、殿さんの声のエネルギーは、確実に俺の神楽太鼓のかなりの音圧と同じ振り幅のエネルギーになって、お互いが呼応しているかのようだったのだ。
第三場では、ゆったりとして、空間に浸透する音のシンギングボウルとソルフェジオガンクを使って、宇宙的な音の世界観にシフトしていった。
そこで感じたのは、楽器の音もそれはそれで素晴らしい響きだとは言えるが、声に勝るものはないというのを強く感じたのだった。
だがしかし、今回の「音魂響き合わせ」では、一緒にやったことで生まれた、一人では創り出せない世界が確実にあると思えてならないのである。
そんな、貴重な音の記憶を以下リンクにて聴くことができます!!!
殿さんにも御承諾いただき、ダウンロードも無料に設定しておりますので、ご興味ある方は是非!!!
音魂響き合わせ | Gaishi Ishizaka,Kensho Tonomoto | Gaishi Ishizaka