50年以上生きてくると、多かれ少なかれ大切な人との別れは経験せざるをえない。そしてそれはいつも突然やってくるのだ。
達人であればある程に、それは予想すらしていないタイミングで訪れる様に感じてしまう。
大野朝行さんの訃報が届いたのは、なんと2月25日のライブの直前だった・・・・
年齢差は30歳もあったが、不思議とお互いに信頼関係があり、言葉は少なくともかなり居心地の良い関係だった様に感じる。
コロナ騒動の始まった年に、大野さんの歌のアルバムを作る話が持ち上がり、その録音を担当することとなり、その後録音旅行まで同行すると言うかなり深い関係となっていた。
どんどん進化する大野さんの歌と声の在り方は、とても刺激になり、これは良いアルバムになるなぁ!!!と思っていた矢先のお別れとなってしまったのは、とても残念で仕方がない。
しかし、彼ほどの達人は、自分のタイミングでこの世を去って行ったとも思ってしまう自分もいる。
その瞬間瞬間を、お互いの魂に嘘のない付き合いをしていたのは事実だ。
しかし、まあ、絶妙なタイミングで逝ってしまった大野さんの歌声は、あの世に行ったら一緒に乾杯するためにも、俺が責任を持って世に出さなければならないと思っている。
大野さんのご葬儀で流した楽曲を彼の49日まで、フリーダウンロードで公開しておきます!!!