Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

神楽の季節

神楽師としては、4月に入ったら、いよいよ春のお祭りまでカウントダウンという感じなのである。

1日と15日の練習日には、若手が頑張って稽古に励んでいる。

ここ広沢賀茂神社神楽師の世界では、年齢ではなく神楽師になった時期での縦の順番がある。まあ、そんな事は氣にしないで、みんな仲良くやっているのではあるが、現在の師匠は、父の同級生でもあるカズさんだ!!!その次に笛の師匠がいて、現役の神楽師では、その次が俺となり、ナンバー3となっている現実にビックリさせられる。

師匠としては、若い世代に踊りを教えるのが楽しみの様で、かなり熱を入れて教えてくれている。

自分自身の体験でもあるが、すぐには同じ様にできなくても、そんな師匠に教わりながら同じ空間で神楽を練習したことが、今後貴重な体験となるなのである。

先日は、1歳の子どもも連れて行ってみたが、自然に馴染んでいて縦横無尽に座敷で遊んでいた。師匠からウズメの鈴舞を習っていた甥っ子もこの位の歳から神楽に来ていたので、巡り巡っていく循環が神楽の面白さでもあるんだろう。

賀茂神社春季例大祭は、4月14日の宵祭りと15日の本祭りが行われる。

14日の宵祭りでは、17時半過ぎ位から、「白黒翁三番叟」その後、夕食を食べてから、全国でここにしかないという「屑紙拾い三番叟」の上演が予定されている。

15日の本祭りでは、10時半過ぎから「白黒翁三番叟」「道開けの舞(猿田彦命)」お昼ご飯を挟んで午後は、「岩戸開きの舞」「屑紙拾い三番叟」「稲荷山種蒔きの舞」の5座が行われる予定。