先日、桐生の大川美術館へ石内都さんの写真を見に行って来た。石内さんは、妹と交流があり、そんな関係で広沢の太々神楽を見に来てくれて神楽が継続していく様に、応援してくれている素敵な写真家でもある。
それほど話もした事はないが、彼女の印象は、自分が今まで出会った尊敬できる女性の空氣感を持った方だと思える。

大川美術館へは何度も行ったことがあったが、ここまでセンス良い展示に出逢ったことはなかった。

なだかとても良い雰囲氣なのだ。そして、一点一点の作品を間近に見て空氣感を共有することもでき、「石内都の世界観を体験する」という言葉がしっくりくると思えた。

写真は、誰でもカメラのシャッターを押せば撮ることができるわけだが、そこがまた奥が深いと思わせてくれる作品群は圧巻だった。

フィルムでしか撮らないという彼女の写真は、奥行きが感じられ、艶があると思えた。



印象的だったのが、美術館全体が一つ作品の様にも感じられたことだ。

氣になった風景をそれぞれパチリと記録してみたが、順路の途中の壁面全体も見せる趣向が、かなり好みだったなぁ。


一番自分にしっくりきた作品が、この両手だった。結果的に自分も写り込んでいて、この作品に封じ込められた感覚にもなる。

この場所からの見え方が、絶妙で、「やるなぁぁぁ!!!」と心の中で叫んだほどだ。

出口方面へ向かうラストの壁の街頭の「ありがとうございました」が、一連の作品群のエッジの効いた雰囲氣とは違っていて、この場所にこの一枚があるかないかで、この展示全体の在り方が変わってくるんだろうなあ、と温かい氣持ちで出口に向かうことができた。
素晴らしい展示を体験することができて、嬉しい限りだ。

このカマキリが、不思議と石内さんと重なる印象を受けた。

駐車場で見上げた空は、冬の木々と青空のコントラストが氣持ちよく、自分としては石内さんの展示の後にこの光景を見ることができて、展示が完結したと思えたのでありました。

写真の奥深さと、一連の行程のセンスを体験した素敵な時間となりました。
12月15日の満月にて、この展示は終了しましたが、記憶に残る出来事となりました。
石内さんは勿論だが、大川美術館も素敵な展示を企画してくれてありがたい限りであります!!!