Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

「祓風祈風」Haraikaze Inorikaze

ついこの前、夏越の大祓を終えたと思えば、8月には、旧暦でそれを行うという話でお呼びがかかった!!!

6月30日のKNOBさんとの「夏越の大祓」は、ある種秘密結社の儀式的公演だったのに対して、こちら宇佐見仁の主宰するウタマヒノツカサは、日本古来の神道山岳信仰などをベースに、龍笛演奏家中村香奈子の雅楽の世界観もプラスされ、美しい世界をみせてくれる感じとなるだろう。

何と言っても、この暑い時期なので、そこに、俺が激辛スパイス的に自由にやらせてもらう感じだろうか。。。

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ーーー以下、イベントページより転写ーーーー

即興神楽衆 ウタマヒノツカサ の「響む(とよむ)」シリーズ第9回は、武蔵ノ国一宮 大宮氷川神社のお膝元、氷川の杜文化館にて執り行います!


結成時からの馴染みのある、雰囲気もバッチリの会場です。


「祓風祈風」と題しての公演は4回目。毎年、旧暦六月晦日の大祓をテーマにして行っています。
今年は大祓翌日の新月の日となりました。


ツミ ケガレを祓い清めて新しい時の巡りのはじまりの日。

星の音と大地と木々の唸りの如き神楽太鼓を奏でる石坂亥士、龍鳴、天空の風の音を奏でる中村香奈子、祀りと祓祈の神楽舞を仕る宇佐見 仁。

輝くイノチの弥栄を言祝ぐマツリを皆様とともに!

平成三十年 八月十一日(土)
齋行十八時半〜 開場十八時

於 氷川の杜文化館 (大宮駅より徒歩15分)
前売 五千円 当日 五千五百円

お申込み お問い合わせ
香風舎(宇佐見、中村)
ko.fu.sha@gmail.com

8月9日は、エイトスターダイヤモンドにて!

なかなか都内で演奏する機会は少ないので、とてもおすすめなイベントが8月9日に開催されることとなりました!!!

 

初めてご一緒する岡野弘幹さん。実は、「いつか岡野さんと一緒に演奏できたらいいと思うよ!」と言われたことがあり、記憶に残るお名前だったので、とても良い流れなのかな、と思える出会いとなりそうです。

 

そして、岡野さんとKNOBさんとは、9月のヨーロッパツアーでもご一緒する流れで、その流れが11月3日のサントリーホールでの演奏会へと連なっていく。

 

その、第一歩となる今回の演奏は、とても大切な機会となりそうです!!!

 

ヴァイオリンとヴィオラの名手も参加しての会は、どんなことになるのか楽しみであります。

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以下詳細を転写します!!!

 

エイトスター木曜会
トーク&コンサート

2018年8月9日(木)
18:30~20:30 (18:00 開場)
会場
エイトスターダイヤモンド2F「スペース天夢」
東京都新宿区四谷1-11-11
TEL 03-3359-0303

会費 2000円

※予約受付はありませんが、当日10:00より整理券を配布いたします。

主催・問い合わせ 
うさとジャパン
TEL 075-213-4517

 

翌日10日から12日まで同会場にてうさとの服展示会もあります。

うさと in 四谷

8月10日(金) 15:00~18:00
11日(土)10:00~18:00
12日(日)10:00~16:00

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港区ふれあいアートから幡ヶ谷へ

一年ぶりとなる、幼稚園。この幼稚園には何度来たか分からないくらい長いおつきあいとなっている。

港区のふれあいアートというプロジェクトで、NPO法人芸術家と子どもたちがコーディネートしてくれている。

毎年行くことで、年中だった子どもたちが、なんとなく昨年のことを覚えているらしく、不思議な積み重ねが、コツコツと継続していくのが、個人的にも嬉しい。

そして、この園の子どもたちは、フクロウというものが、日常生活の中にモチーフとして取り入れらていて、そんなフクロウの羽根の楽器を是非に!!!

というリクエストで、ここ数年は、友人にいただいたフクロウの羽根をマラカスに付けたものを持っいくのである。

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このマラカス、左右の羽根がうまいこと付けられて、まさにフクロウが羽ばたく様に動くのだ。

子どもたちの写真はNGなので、楽器のみの集合写真を!!!
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手前の雰囲気のある壷は、ウォータードラム。この猛暑なので水を入れて少しでも涼める音を・・・。なかなか宇宙的な音が心地良い余韻とともに広がる不思議な楽器だ。
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マラカス破損。。。だが、中身が珈琲の実だったのを知ることができて、逆に良かった氣さえしてしまった。

珈琲の実は、ノーマークな存在だったので、今後珈琲豆マラカス作ってみたくなってしまった。

即興で流れを作っていくワークショップなだけに、その場の状況に応じて流れは変化していく。以前は、その流れを自分の立場で冷静に見て良い方向に舵を切っていた感じだった。

ここ最近のワークショップでの傾向は、そのことにプラスして、すべてとは言えないが、それぞれの子どもたちの目線でその状況を感じることができる様になってきて、ひとりひとりのそれぞれの個性の部分を大切にできる様になってきた感じがしている。

そいった事は、やはり民族楽器のなせる技で、彼ら彼女らのそれぞれの造形や音の種類から、人を良い方向へ導いてくれるのだと思えてならないのだ。
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午前中のワークショプの後は、幡ヶ谷のWineshop flowへ!!!

https://wineshop-flow.business.site

Calmさんの新しいアルバムが先行発売されるのだ。
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毎回アルバムを楽しみにしていたので、ちょうど都内に行ったタイミングで寄れるのが、とてもラッキーだった!!!

アルバムの詳細などは、以下のCalmさんのサイトにて。

Calm Official Website
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とても気に入ってしまった、木彫りのランプシェード。大好きな絵描きの有元利夫さんの絵に出て来る様な世界観が、ツボにはまってしまった。

しかし、素敵なスペースだった!そして音が最高な場所だった。

Calmさんの弟さんがやっているお店とのことで、音の響きは、勿論Calmさんが手がけているらしい。

天井の突起物も音響の関係で設置されているらいしいが、ある種インスタレーション作品の様でもあった。

 

東京ワークショップのラストは、Calmさんと久々の再会で話もできて、充実した時間を過ごすことができたなあ。

 

継続して作品を発表していくのは、今の時代なかなか大変なことだが、やはり大好きなアーティストが新しいアルバムをリリースしてくれると、嬉しいもんだ!!!

 

限定盤の木のアルバムジャケットのものをゲット!!!

 

しばらく、ヘビーローテーションとなりそうである。

 

 

この暑い時に熱い楽器を用意する!!!

自主公演とは、打って変わって、明日の現場は、幼稚園の子どもたちとのワークショップ!!!

持参する民族楽器を物色する。。。

数ある楽器コレクションから選ぶのは、楽しくもあるのだが、今日は、この暑さで汗だくになりながらの体力勝負だった。

最近思うのは、やっぱり顔があるものって、無条件に、楽しそうに見えてくるなぁ、ということだ。

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アイスコーヒーでも買おうかと、途中のローソンに寄ったら、見慣れぬ物を発見・・・。

どうやら、犬を繋ぎおくものらしい。

「へぇ〜〜〜・・・」

ローソンなかなかやりますな。。。愛犬家が散歩ついでに寄りやすいかもしれない。

きっとセブンイレブンにはできないのではないかと推測してしまうが・・・。
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明日は、広尾近辺の幼稚園なので、ホテルを用意してもらえて、東京タワーの近くで就寝なのであります。

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どんな出会いが待っているか、楽しみだ!!!

7月14日の新月神楽エレクトロニカをもって、三部作完結!!!

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有鄰館酒蔵を見守っている、楠の大木。きっとこの大木があるからこの場所ダメージを受けた周辺部分が盛り上がって、新たに再生していく状態が、とても興味深い景色になっている。

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大地から芽が生える様に、巨木の幹から新たな芽が出現していて、生命力に満ちている様に見える。

今回の記事の写真は最後の二枚以外は、フライヤーをデザインしてくれている西原直紀くん撮影!!!

 

新月神楽エレクトロニカが無事に終わり、これで今年の地元でのライブは一旦区切りとなる。

実は、今年は1月から7月まで、3月をのぞいて、毎月有鄰館でライブをしていたのである。驚くべき頻度でのライブなのでありました。

1月:「FM桐生のSpiral Grooveの10周年記念ライブ」

2月:「立春大吉ソロライブ」

4月:「アルバム[新月神楽]発表記念ソロライブ」

5月:「風の鼓動 Gaishi Ishizaka Percussion Solo w/大川浩正(朗読)」

6月:「夏越の大祓 w/KNOB(ディジュリドゥ・石笛)」

7月:「新月神楽エレクトロニカ w/HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEM」

正直なところ多過ぎるのだが、期間を置かずにやっただけの経験値が、自分を含め、スタッフ陣で共有でき、今後の展開に大きな影響を及ぼすことは間違いないだろう!!!

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このシリーズ最後となる「新月神楽エレクトロニカ」は、次回への課題とさらなる可能性を秘めた回となりました。

今回は、ヒロ君に音を先行してもらって、その音の中で少し舞などしてみよう思って、明かりも作ってもらったのだったが、もろもろ現場での進行具合もあり、俺が先行する形となり、冒頭シーンは予定していたイメージとは全く違ったものになった。

しかし、これはこれで、ありだったかもしれない。

今思えば、即興をテーマに活動しているので、「即興性を重視していきなさい!」という酒蔵からのメッセージかもしれないと思う。

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バリで魂入れをしてもらった、カジャール。この音は、バリのガムラン隊の中でも使われるもので、この楽器の音ひとつでも、会場が一気にバリ的祈りの空間へと変わっていく。

そんな中にヒロ君が音を追加していく。しかし、前半部分は、原因不明の電気的問題で、ヒロ君の機械が上手く機能しなくて、あまり良いバランスのセッションにはならなくて残念だった。

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それはそれで、仕方が無いし、できることをするしかない。

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(以下二枚/撮影:須藤亜弥子)

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神楽太鼓の部分は、神楽太鼓の音をリアルタイムでサンプリングしてその音をヒロ君がもろもろ加工していく。

これは想像しない音が出て、とても興味深いものとなり、実験的でもあり、相乗効果もありデジタルに変換される神楽太鼓の音の可能性を垣間見ることができたのだった。

いつか、また機会を見つけてやってみたいなあ、と思える「新月神楽エレクトロニカ」となりました。

暑い中、ご来場いただいたみなさんをはじめ、スタッフのみんな、どうもありがとうございました!!!

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いつかまた、有鄰館酒蔵でお会いできるのを楽しみにしております。

 

  2018年7月吉日 石坂亥士

 

 

※次回の有鄰館でのライブは、

2019年2月4日(月・立春桐生市有鄰館煉瓦蔵での、「立春大吉ソロライブ」となります。

 

 

 

自分の原風景に触れる

基本的に、人はそれほど変わるものではないのかもしれない。

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やはり自分の原風景は津軽なんだなあ、と思うほどに岩木山神社やその周辺の風景は、しっくりくる。
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お山参詣の時には、多くの人々で賑わって、出店も出ているのだが、今の時期は、何もないので、本当にシンプルで素敵な景色が広がっている。

嬉しいことに、昨日までの雨も止んで、晴れ間が出迎えてくれた。
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今まで岩木山神社に何度来たか分からないくらいだが、これは初めてだった。

左右の狛犬のそれぞれの前の石垣から蛇が日向ぼっこをしに出て来ていたのだ!!!

蛇が苦手な方には申し訳ないのだが、やけに雰囲気のある地元のご老人が、

「これは縁起がいいことだぞー!!!」と。

本当に珍しいことらしいのであります!!!
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そして、個人的に、ここの狛犬とは勝手に相当な仲良しと思っており、記念に一枚!!!

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この裏津軽的場所の狛犬は、なかなかに雰囲気があった。古の雰囲気も醸し出しつつもユーモアをたたえた表情がとても素敵だったなぁ。
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そして、雪さんのご案内で訪れた古来からの祈りや儀式の場で、岩木山へ音を届けることもできた。

今回は、特に演奏はしないで、帰路へ着くはずだったのだが、神様のいたずらか、呼ばれたか、行こうと思ったラーメン屋が全部休憩中で、一路岩木山を目指すことになったのだった。

この場所に着いた時、岩木山は雲に覆われた状態でその姿を見ることはできなかった。

演奏前に、もしかしたら少しは見えるかな???と思ったが、まさかここまで天候と音がリンクするとは思いもよらなかった。
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最初に吹いた石笛は、ここまで鳴らないのは珍しいほどに、風の音のみな感じだったが、第一音を鳴らした瞬間に何か空気が変化したのを感じた。

太古から、この岩木山を拝する祈りの場のエネルギーは、今の自分にとってとても必要な何かで満たされていた氣がする。

やっぱり、岩木山は最高だなあーーー!!!と心底思えた演奏となった。
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そして、演奏が終わると岩木山は、また雲の中へ消えていった。

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自転車に一度乗れるようになると、乗れなくならない様に、この感覚を経験すると、またこの感覚で音を創り出すことができるのではないだろうか!!!という体感が今も身体に残っている。

その感覚を持って、今週末の「新月神楽エレクトロニカ」にのぞむことができそうだ。

詳細は、以下のブログ記事より!!!

dragontone.hatenablog.com

雪雄子舞踏公演「月の子」

七夕は、青森に居た!!!山田スイッチさんの投稿で、舞踏家の雪雄子さんの舞踏公演を知り、「これは行かねば!!!!」と思い立ち6日には、一路津軽を目ざしていたのである。

自分も津軽地方発祥の踊り「荒馬」を踊るので、このフライヤーの写真に何故かピンッときてしまったのだろうか・・・

写真は、雪さんの旦那さんの片山さんとのこと。

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雪さんとは、不思議と仲良くしていて、普段連絡をとるわけではないのだが、お互いの表現者として、津軽という土地を大切にしているという点で、共有できる感覚が多いのも理解し合える一因だろうと思える。

以前にこの鳴海要記念陶房館で、雪さんと一緒に公演をしたこともあり、懐かしい場所だ。

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冒頭シーンでは、なんか「おしらさま」の鈴の音がかすかに聴こえるなあ・・・と思っていたら、まさにおしらさまの化身の様な雪さんが現れた。。。

(一応、写真はOKのとのことだったので、記録的にパチリと!)
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衣装もご自分で作るとのことだが、きっと津軽の神社に多く見られるこんなものも影響しているのかと・・・。

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朽ちそうになっている麻には、五円玉が結ばれている、いかにも雰囲気のある麻綱。
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鳴海要記念陶房館の公演スペースは、背景のガラスが絵画の背景の様に見え、そこに雪さんが立つだけで、また絵になるのだ。

この後ろを、普通にバスや車が通過していくのも、なんだか良い感じだった。
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雪さんの舞踏の背景に広がる世界観は、津軽をベースにして広がっていく。

今回思ったのは、雪さんの舞踏が、よりシンプルになって、より破壊力が増した感じ。

ズドーンッと見ている者の内面に入り込んでくる印象。

数年ぶりに見たので、その変化がより分かった感じもして、とても良いものを見る事ができたなあ!!!と思った。

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津軽だから色濃いものがそこら中に存在しているということではないが、雪さんは、その濃いものの存在をよく知っている。

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津軽の土地のエネルギーを全身に受けて舞踏をする、雪雄子のスタイルは、誰にも真似できないのだと思う。

そして、この至近距離で体感できるお客さんは、本当に幸運だ!!!

津軽では当たり前に、雪さんの舞踏をこの距離で体感できるのは、本当に素晴らしいの一言。

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気になる表現者の変化してく様子は、確認しておきかったので、わざわざ来た甲斐があった!!!

雪さんは、おそらく舞踏家として次の段階へシフトしていっているんだろうなあ、と。

もの凄い刺激をもらってしまい、今後の自分の活動にも生かしていかねばである!!!

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