Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

神楽 咲ク 夏至 を終えて

2021年の夏至を無事に終えることができた。あまり計算して動くことができないが、自分の感は冴えてきているのを感じる今日この頃。

夏至の日のライブは、前橋のオアシス的スペース、サンデールームさんの2階サロンで開催された。

打ち合わせの時に、せっかっく夏至にライブをするなら、今年は夏至点が12時31分なので、そこの時間帯をまたごう!ということになったのは、無思考でただ単に面白そうだなぁ、という意外の何ものでもなかった。

その判断は、後に必然だったということなんだなあ、と感じる。

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神楽という言葉は、現在のイメージでは、伝統芸能だと思うが、自分自身も地元の神楽師の世界に入ってみて思うのは、奇跡的に古くからの大切な感覚や所作、舞振、本人の心構えなどが多少なりともその神楽という仕組みの中に残っているのだ。

しかし、今現在、伝統的な神楽は瀕死の状態だ。

自分でできる神楽というものの本質をその場を共有してくれるみなさんと模索して行きたいと思って、今回の夏至のライブは「神楽 咲ク 夏至」とした経緯もある。

今回は、なんと娘がライブに来たら隣に座って見るということで、夏至の太陽役として参加してもらうことにしたのだ。

正直、どちらに転ぶかは誰にもわからないが、どうなるにしろ刺激的な状況なのだ。

岡本太郎さんの本で読んだ、人生で岐路に立った時には、困難な道を選ぶ!という一文があり、影響を受けつつ、なるべくそうありたいと思っている。

「神楽 咲ク 夏至」、結果的には、夏至の太陽役が本当に面白い方向に導いてくれた様に感じる。本番の中に身を置くということが、本当に大切だと思うのである。

そして、サンデールームという風通しの良い場所と関係者のみなさん、集まってくれたみなさんの調和によって、音は、更に氣持ちよく響いていた。

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今回、実際にご一緒したみなさん、同時配信でご一緒したみなさん、どうもありがとうございました!!!
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最終的には、サンデールームの星野さんの料理と、こんちゃんの手打ちうどんが、神楽の華を咲かせてくれました。
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夏至の月も祝福してくれている様な夜でした。

次回は、秋分に、同じくサンデールームさんで神楽な会を企画できたらなあと思っております。