浜辺のサヌカイトプロジェクトは、非公開で行われ、ある種秘密の儀式的演奏だった。砂浜に描かれた螺旋模様の中心に突き立てられた一本のサヌカイトが、月と通信している様にも感じられたのが印象的だった。
コンサートホールで、どんなことになるのかと思っていたのだったが、冒頭の土取さんのサヌカイトソロでは、そんな浜辺のサヌカイトプロジェクトの雰囲氣が感じられたのが嬉しかった。
一発、サヌカイトを叩いた瞬間、場が変化し一氣に儀式空間へと変化した。
3月のイランツアーの「間」展は、磯崎新さんが始めたプロジェクトでもあり、今回の会場の京都コンサートホールも磯崎新さんが設計したものというのも、かなり興味深いく一連の流れが全て繋がっているのを感じずにはいられなかった。
砂浜と海という生命の根源的な場所からコンサートホールという無機質な場所に移動して来た石たちは、どことなくよそよそしい感じは否めなかったが、音が響始めるとそれぞれの石たちが共鳴を始め、圧巻だった。
個人的には、浜辺のサヌカイトから関わっているので、それぞれの石との再会できたのがとても嬉しかった。
石の存在は、人の時間軸にあらず時空を超えて存在していくわけで、その音もまた時空を超えていくんだろうなあと思うところである。
エリックさんのチェロの響きも、かなり深いところから響いてくいるものだった。二人の絶大な信頼感が、更に響きに拍車をかけ、異響同塵という言葉がしっくりくる音がそこに誕生していた。
石から見た光景はどんな感じだったのか・・・
演奏が良いのは当たり前として、スタッフ目線としては、準備から撤収含め良い流れでできたことが、全てを物語っているわけでもある。
仕込み前に立ち寄った、Usaato京都では、広島の常福寺でうさと展を主催した渡邉さんとバッタリ再会!!!
そして、夜の公演に来てくれるという嬉しい連鎖が!!!
また、桐生の神楽を見に来てくれた方が、ちょうど京都へ行くのとことで、公演のご案内をしたところ、これまた絶妙タイミングだったらしく、会場で嬉しい再会となった。
そんな感じで、きっと今回の奇跡の公演を見るべき人が、その場に集結したのだと思えてならない。
俺たちは、その夜次の公演の地、高松へ移動。
翌日は一日オフなので、念願の大喜多うどんへ!!!
前回来た時は、天ぷらの大と中の二杯食べて、多過ぎたので、今回は中を二杯にして、大満足。
その後、どうもエアコンが冷えないのでオートバックスに点検い行くと、なんとガスの量が全然足りてなかったらしく、補充してもらい一応復活!!!
珍道中ではあるが、友人の小林さんと若者の様な時間感覚で、旅を満喫しているのも事実であり、素敵な時間を過ごせることに感謝である。