Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

Solo Live 新月神楽 Shingetsu-Kagura 2017

東日本大震災が起こったのが、2011年の3月11日。あの時以来、自分の音のあり方、物事への考え方が、大きく変化した。

それまでは、漠然と良い音をリアルな音を追求しての音楽活動だった氣がする。あの未曾有の大震災の様に、今日明日の命を繋いでいかなければならない状況の中で、音楽が必要なのかは、正直分からなかった。

しかし、少し生活の基盤が落ち着いてきてみると、やはり音楽や表現活動というものが、生きていく活力になっていくんだなあ、としみじみ感じることとなった。

 

大震災のその年、仙台で演劇の音楽の仕事をする機会があった。それもなんと公演日がお盆の時期と重なったのだ。

あの年のお盆というタイミングもあったと思うが、1,000人入るホールに、200人弱の観客の方々だったのだが、舞台に立ったメンバーと話してみると、超満員の観客の熱気を、みんなが感じていて、これは、新盆で多くの御霊が帰ってきていたに違いない!という話となり、各人それぞれの立場で襟を正す思いとなったのを覚えている。

 

2011年に東日本大震災を経験して、より深い音のあり方の追求が始まり、翌年の2012年の6月に自分が今までやってきて、できる事を全て詰め込んだソロライブを、「新月神楽 Dragontone-龍の時空の音色-」と題して開催したのだ。後から思えば、ある意味転機となったライブでもあった。(以下2012年のライブの時の画像)

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それ以来、より深く音のあり方を模索し続け今日に至る。

 

そして、次の新月に開催する「新月神楽 Shingetsu-Kagura」は、2012年のソロライブの時に感じていた様な、ある種転機となるライブとなりそうな予感なのであります。

前回の時よりも、よりシンプルな構成となりそうですが、より深く浸透していく音をお届けできると思います。

◎2017年11月18日(土・新月)開場 18:30 開演 19:00

会場:桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

入場料 4,000円(当日券のみ)※中学生以下無料

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新月神楽という新たなスタイルが生まれる瞬間に、是非お立ち会いいただけたら、幸いです。会場の桐生市有鄰館酒蔵は、音の響きは最高の場所ですが、暖房設備がありませんので、冬の神楽見物をする様な感覚を持ちつつ、暖かい服装でおでかけください。

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