5メートル40センチの和紙の存在感は、半端じゃなかった!!!
照明の円くんが、灯りを作り込んでいくと、和紙は呼吸を始めるかの如く、命が吹き込まれる感覚だった。
そんな、和紙と灯りと音のコラボレーションとなった「夏越の大祓」。
カメラマンの石原ミチさん撮影の写真が、その場の空気を切り取ってくれているので、大量ににアップしておこうかと!!!
暗転の中、クリスタルボウルの釜鳴のような唸り音が空間を作る中、そこに篳篥の柔らかな息吹が入り込んでくる。とても良いシーンだった。
そして、大銅鑼と篳篥の相性も、予想通り抜群だった!!!
久々に使う陶撃鼓は、皮の状態が良く、気持ち良く鳴ること鳴ること。
雅楽の篳篥の古の音色に対抗して、伎楽で使われていたとう撃鼓をモチーフに自分で粘土で作った陶撃鼓を合わせてみたかったのだ。
カメラマンの腕もさることながら、何故か良い演奏の時は、写りも良いのである。
山がいくつかあって、本当に楽しいセッションだった。
ちょうど、二人の呼吸が収束していくタイミングが合ってしまった瞬間があったのだが、そこで終わっては、つまらないので、あらためてそこから次のシーンへと始まっていった。
今回は、とにかく湿度が高くて、ここまで高いのは初めてかもしれない、という状況だった。
しかし、最後の神楽太鼓は、明るい響きで鳴り響き、一気にラストへ!!!
そして、ズバッと、音を締めた瞬間、仁美さんは、舞を始めたのだ!!!
楽しすぎる即興感覚の共有。
ラストは、最初のシーンと同じく、クリスタルボウルの螺旋に唸る音を背景に、篳篥のゆったりした音色が会場に満ちていったのだった。
素晴らしき、即興感覚の祝祭的「夏越の大祓」となったと思います。
ご来場いただいたみなさんをはじめ、中村仁美さん、常葉工房の青木さん、協賛していただいた伊東屋珈琲さん、岡崎酒店さん、あめつち舎さん、居酒屋おち。さん、スタッフのみんな、どうもありがとうございました!!!
今年も、上半期の締めが無事にできて、これから下半期が始まっていくんだなあ。と実感した7月1日でありました。