民族楽器というものは、人間を楽しく正常な方向へと導いてくれるのではないか!?とここ数年思っている。
旧暦の大晦日でもある24日は、豊島区の保育園でのワークショップだった。
西アフリカのブルキナファソからやって来た、頭付きのクリン(スリットドラム)には、前回のワークショップの時、小さい女の子が首に足に巻くベルを装着してくれてあり、今回は、その時のまま持って来てみた。
とにかく絵になる造形が大好きなのである。
年中クラスには、生まれつき全盲の子が居て、自分にとっての初めての出会いだった。
手で触って楽器のカタチを確認して、そこから生まれる音を時間をかけて体験していたようだった。目の見えない分、音や感触から感じ取る情報量は常人の比ではないはずで、その子の感じている音の世界というものを、想像しつつ、より大切に音を生み出すべきだな、と思ったのだった。
特にしゃべらずに、50分間のワークショップが終わった。「じゃあ、みなな集まってー!!!」と声をかけて、「今日は、これでおしまいにしますよ。」
と言ったとたん・・・。急にその場が「シーーーンッ」となり、えっ?どうして終わりなの???という空気に。
相当に楽しめたようだったので、嬉しい限りである。
後から、先生が子どもたちの感想を教えてくれたのだが、「とにかく、楽しかった!!!」という素敵なものだった。
年長クラスは、最初楽器の回りに集まって、興味津々な様子だった。そこに俺がトーキングドラムを叩きながら登場!!!
勿論、会場は騒然となり、泣き出す子も一人でるほど・・・。
途中からは、その子がひっつき虫の様に、俺にくっついてくる程に真逆に嬉しい激変ぶり。
あっという間の60分、民族楽器、大パレード的熱狂の時間となったのでした。
今回は、だいぶ動いていたので、汗の量が半端じゃなかった。目に入ると痛いほどに濃い塩分なのか老廃物なのか、とにかく終わって着替えたら、やけにスッキリしていて驚いたのだった。
旧暦の大晦日でもあるし、なんだかバッチリな流れだなあ、と勝手に納得して、保育園を後にしたのだった。