Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

妙義神社・夜明け前の空気は別次元だった。。。

一年に一回か二回ほど、何故か眠れないか、夜中に目が覚めてしまうことがある。

それが本日だったのだ。午前3時に目が覚めて、もう眠れない感じなので、妙義神社へ行く事にしたのだ。

しかし、月が明るかった!!!

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以前から好きな神社なのだが、物凄く厳格な雰囲気の神社なので、この夜明け前の時間に入れるかな・・・。

と思いつつも、車を走らせる。

先日、土取さんが長野方面から上信越道で群馬に来た時、どーん!と現れる妙義山を見て、「あの凄い山はなんなんだ!?」

と言っていたフレーズが頭の中に反復していた。

最初の山門に行った時は、まだ夜でしかない空気に満ちていて、静寂そのものだった。

少し石段を登り、その先にそびえる急傾斜の古い石段にさしかかった時には、山の上から「ホホッホ・ホッホゥ」とフクロウの低く響く声が迎えてくれた。

久々に体験するこの身体中のセンサーが全てオンになる様な感覚、大切だなぁと思った。

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少しずつ日の出の時間が近づいてくる。夜明け前が一番暗いと言うのを聞いた事があるが、夜から朝に切り替わる瞬間に、どちらでもない時間帯が存在して、束の間の静寂が存在していた様に感じた。

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妙義神社の神殿から見えているであろう景色が夜から朝への変化を、シーンとした中で体感できたのは、ある意味贅沢な時間だったと言えるかもしれない。
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そして、大好きな金龍は、闇に潜んでいた。

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闇に映える金龍の存在感は、素晴らしいものだった。昼間に見る金龍でも、すさまじい存在感なのに、夜の金龍は、別次元の存在感。。。

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妙義神社、やっぱり強烈な場所でありました。

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パワーチャージというよりも、心身と耳をリセットした感覚があった。
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ラッキーなことに、日の出も少しだけ見ることができ、帰りの道中は興味深い空模様が。
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不思議な事に、太陽の光線が自分に向かって一本伸びているではないか!?
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サングラスのせいかと思い、外して見ても、やはり光の線が俺の方なら伸びている。
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「なんだこれは!?」と思い、写真を撮ってみれば、光線のオンパレードだった。光線は、しばらく俺の車を追っかけていた。
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不思議な事があるもんである。

そんな、一日の始まりとなったのでした。

えびす太鼓2019

いろいろなシーンで演奏している神楽太鼓。そんな中でも珍しいスタイルのえびす太鼓がある。

「えびす太鼓」は、2001年から始まった。おそらく今までの伝統的なシーンにはありえない新しいスタイルだといえるだろう。地元桐生で、毎年11月20日のえびす講という伝統的な祭礼の中で奉納演奏している。

伝統的なシーンでの完全即興での奉納演奏は、主催者的にはまずありえないが、ありがたいことに内容面は、一任されていているのだ。

当初は和太鼓も使っていたり、梅山直樹くんという若手のドラマーと二人で神楽太鼓のセッション奉納の時期もあった。

しかし、彼が全てのしがらみを捨てて旅に出てからは、ソロの奉納となっている。

時が経つのは早いもので、今年で19年目とは、自分でもビックリである。

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基本的には、えびす太鼓のラストにまかれる「福まき」のお菓子が目的で見に来ている方々がほとんどで、その「福まき」が終わると、人々はサーーーッと帰っていく。

個人的な楽しみは、その方々が帰ってからしっかりと演奏する時間だ。

最近は、その「福まき」が終わってからもその場に残る方が増えていて、本当の最後に神前に向かって、柏手を打つ時、残っていたみなさんも一緒に柏手を打つのが、なんだか良い雰囲気を作っている感じがする。

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2019年11月20日(水)

演奏開始予定時間 18時、19時、20時、

えびす太鼓奉納/福まき

場所:美和神社境内の神楽殿

(桐生西宮神社は美和神社の境内社となっているのですが、境内社の方が大きいという不思議なことになっています)

詳細は以下リンクにて!!!

https://kiryu-ebisu.jp/ebisukou/

 

 

 

とても珍しいワークショップ情報

今回は、2016年から定期的に行っている高齢者施設でのワークショップを、一般公開して、その内容をみなさんで共有してみよう!という試み。

一応、参加条件は、医療/福祉従事者の方となってますが、『おっ!これは興味があるなあ!」と思われた方は、アーツ前橋まで連絡してみていただきたい。

※参加可能かどうかは、定員もろもろありますので、アーツ前橋の方で判断することになるとは思います。

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こちらは、大好きだったおじいさんとの記念の一コマ。トーキングドラムを抱えて、眠ってしまったのには、驚きました!

この一連の流れは、現在アーツ前橋で開催されている「表現の生態系」で映像展示されています。

www.artsmaebashi.jp

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石坂亥士・山賀ざくろ×じゃんけんぽん
「アートから学ぶコミュニケーション 高齢者施設の実践を通して」

2016 年から行っている高齢者施設でのワークショップを医療/福祉従事者の方を対象に初公開します。
医療/福祉サービスにおいて、身体表現の即興力はどの様に有効でしょうか。日々のケアに活かすコミ
ュニケーションのあり方について、アートと医療・福祉の両面から皆さんと一緒に考えます。
日時:11 月 18 日(月)13:30〜16:30
内容:13:30 趣旨説明 *自己紹介も行う予定
14:00〜15:00 ワークショップ 
15:15〜15:30 レクチャー

講師:山口智晴(群馬医療福祉大学リハビリテーション学部教授)

15:30〜16:00 クロストーク

ゲスト:石坂亥士(神楽太鼓奏者)、山賀ざくろ(ダンサー)、山口智

16:00〜16:15 参加者との意見交換
場所:じゃんけんぽん大利根前橋(群馬県前橋市上新田町 881)
参加費:無料
定員:10 名 ※事前にアーツ前橋までご予約ください。先着順。*前述の通り医療・福祉従事者対象
協力:認定 NPO 法人 じゃんけんぽん、群馬医療福祉大学
助成:平成 31 年度 文化庁 地域の博物館を中核としたクラスター形成事業
共催:アートによる対話を考える実行委員会 *主催はアーツ前橋
お申込み希望者は、お電話またはメールにてアーツ前橋までご連絡ください。お申し込みの際に、氏名、
職種、所属施設、連絡先をお知らせください。
電話:027-230-1144
メールアドレス:artsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp

添田唖蝉坊を演歌する!土取利行邦楽番外地・桐生特別編

11月10日は、桐生に土取さんが登場した!!!

桐生市有鄰館煉瓦蔵で、一部は、添田唖蝉坊が桐生に来て、竹次郎稲荷の社務所にて、松葉を食べて・・・という仙人の様な暮らしをしていたことから、語りが始まった。

小気味良いテンポで添田唖蝉坊さんの時代背景からもろもろ、会場のみなさんを演歌の世界へと誘っていき、あっという間に一時間が過ぎていったのだった。

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二部は、添田唖蝉坊の演歌のメドレー。冒頭のアカペラの歌は、会場の空気を一気に集中させ、その後、俺も太鼓で加わり、賑やかな感じに。

しかし、演歌のバックで叩く太鼓は、実力を試されるなあと、しみじみ感じる本番だったなあ・・・。

基本的には、とても楽しくやれたのだったが、師匠という存在は、やはり大きいもんだなあと。。。

襟首をフワリッとつままれて、少し上の景色を見せてもらえた様な、そんな貴重な機会を作ってもらえて、ありがたい限りでありました。

会場に居た方しかわからないとは思うが、いろいろな意味で、とても良い会だったなあと思う。

ご来場いただいたみなさんをはじめ、土取さん、スタッフのみんなに、心より感謝いたします。

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終演後、土取さんと甥っ子の草吉と三人で一枚!!!

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翌日は、土取さんと唖蝉坊の隠遁の地を訪ねた。今は大川美術館の収蔵庫の裏になるのだろうか。。。

扱い的には、少々寂しい・・・。小さな石にプレートが貼付けられている。唖蝉坊は、バイオリンは弾かなかったのに、何故かバイオリンが刻み込まれているのも微妙な・・・。

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その後は、前橋文学館へ!!!なんでも、コンサートにきてくれた、前橋文学館の近藤さんという方が、「是非寄ってください!」と誘ってくれたということで行ったのだったが、職員に近藤さんという方は存在せず????謎の近藤さん事件。

その後、いろいろな話をしつつ、高崎の土屋文明記念館へ。やはり、隣にある前方後円墳も見に行く。

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最終目的地は、伊香保のホテル。久々に名所となっている石段を登り、少し散策を。

そして、土取さんをホテルに送って行ったら、なんと20時を回っていた。

せっかくなので、温泉にも入って伊香保を後にしたのだった。

非常に意味のある、濃い二日間と相成りました。

 

二重螺旋の如き即興セッションに!!!

11月4日の昼過ぎから、本所のBIG SHIPにて仕込みが始まった。

知らないうちに、撮られている仕込み風景が、スタッフのあやちゃんから送られて来た。本番の演奏風景は、良く見るのだが、今回は、仕込み風景もなんだかプロローグの様な感じだ。

今回は、フライヤーのデザインをしてくれている直紀くんも駆けつけてくれて、撮影してくれたので、写真を多めに使って記録にのこしておこうかと!

撮影:須藤亜弥子(下手側より)・西原直紀(上手側より)

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こう見ると、本番とはまた違う感じで、音の響きをみている感じが、自分で見て不思議な感覚だ。

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最初に、神楽太鼓から始めた!!!

通常はラストに持ってきているので、自分でも新鮮な感覚だった。

一番最初に一番得意な事で、全部出し切る感覚は、常に新しく始まっていくようで、自分に対しても清々しい気持ちになった。

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そして、大銅鑼から平太鼓とグンデールのセットの順だ。

このグデールの時に仁美さんが客席から篳篥の音色と共に入って来たのは、神秘的で、とても効果的だったなあ。

このグンデールは、スレンドロン音階というもので、その音階に合わせて篳篥の音色が空間に入り込んで来る様が、音の融合という言葉がピッタリくる音風景だったと思えてしまう。

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その後、俺は一旦引っ込んで、仁美さんのソロ。

いやぁー、素晴らしくて、聴き惚れてしまい、「すぐ戻りますよ!」と言ってはいたが、ついつい聴いてしまったのだった。

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メキシコのスリットドラムのテポナストレを吊り下げて登場。古いものだが、響きの良いホールなだけに、気持ち良く響く響く!!!

篳篥の速い旋律に対して、木の響きは軽やかに答える感じで、やっていて手応えがあって、本当に楽しいやり取りだった。

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終盤では、仁美さんの気配が何か違って、俺の背後で何やら蠢くものが・・・。

写真でみたら、仁美さん舞っているではないか!!!

実際に雅楽の舞もされるので、しかし、所作が美しいし決まっている!!!

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ラストシーンでは、この盛り上がりで終わりかという予想を越えて上昇していき、奇跡的にほぼ同時に音を収めることができたのでありました。
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非常に濃厚で楽しい会となりました。

ご来場いただいたみなさんをはじめ、仁美さん、スタッフのみんな、どうもありがとうございました。

また、来年、この場所でライブを企画したいと思います!!!!

 

 

 

 

カナウニワの井戸開き 荒井良二×石坂亥士

10月26日は、都内から前橋に直行だった。

フリッツアートセンターに、カナウニワという絵本の様な空間を作るプロジェクトが進行中で、その一環で、井戸も掘っていて、その水を汲み上げるお祝いに出演することになっていたのだ。

荒井良二さんが井戸の回りの石に石で刻み込んで行く原初的なモチーフがなんとも素敵だった。

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二日目に行ってみると、絵は進化をとげていて、とても良い感じに!!!
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特に打ち合わせも無く、14時から始めるということしかなく・・・。

ノープランなのが、即興演奏家向きな祝いの儀式だった。

なんの前触れもなく、大銅鑼の音が響き渡り、一気に雰囲気を祝いの儀式的空間へと変換しいく。
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何が起こるのか、どの様にこの場で荒井さんが絵を描いていくのかも分からなかったが、荒井さんはその場に居合わせた子どもたちを引き連れて、石に文様を刻み込むん様に絵を描いていく。。。

それを真似して、子どもたちも石で石に線を刻んでいく。

きっと、ある意味、荒井さんも俺も、子どものチャンネルのまま大人になった様なものなので、みんな子どものワクワクする空気が空間に満ちて行ったのが素敵だった。

サウンドデザインというのがあるが、きっと荒井さんと俺をこの場にセッティングした、フリッツアートセンターの小見さんが、何事かを起こそうとして画策した人選だったんだろうなあ・・・と。
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井戸ポンプには、何故か「DRAGON」表記が!!!!

これもまた必然だったかもしれない。

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数年後が楽しみな場所が誕生したなあ。
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11月4日の構想を練る・・・!!!

やはり秋は、何かと演奏の機会が多くなるので、ゆっくり構想を練る時間というのが、大切になってくる。

今日は、片付けをしつつ、11月4日のライブの準備も並行してやっていたのだが、キラリッと閃いた!!!

「グンデールを使おう!!!」と。

インドネシアガムランで使われる楽器であり、その音は、細胞まで浸透するような音色なのだ。

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この楽器を使うのは10年ぶり位だろうか。。。

久々に表舞台に出られて、嬉しそうにも見える。

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ソロと仁美さんとのセッションに使ってみるつもりなので、なかなかレアなライブとなるのではないだろうか!

 

そして、前売り予約も当日券も同じ金額なのだが、スタッフと相談して、今回は予約特典を用意しております。

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夏の終わりに行った、糸魚川の海岸で拾った薬石を予約特典としてプレゼントいたします!!!

まあ、拾ったものではありますが、この石、バリ島の石のことを熟知しているマスター・グデさん曰く、「水に入れると水を浄化してくれるし、水を入れた入れ物の上に置くだけでも効果があるぞ!」とのこと。

以前のグデさんの記事

石が石を呼ぶのだろうか・・・ - Dragontone /石坂亥士

 

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螺旋のグルーブ 〜二重螺旋の法則〜

2019年11月4日(月)振替休日

開場:17:00 開演:17:30

一部:石坂亥士ソロ 

二部:石坂亥士(神楽太鼓)×中村仁美篳篥

会場:本所地域プラザBIG SHIP 多目的ホール(4F)

住所:東京都墨田区本所1−13−4

入場料:4,000円(小学生以下無料)

予約・問合せ:ishizakagaishi@gmail.com

 

 

 

ライブの詳細は、以下の記事にて!!!

螺旋のグルーブ 〜二重螺旋の法則〜 - Dragontone /石坂亥士