Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

5日目のアルバム/音点otodate -雫の花-

アルバム紹介5日目。

音点otodate -雫の花-/MIWAFUKU

MIWAFUKUさんの和製クリスタルボウルのアルバム。

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3曲目の「結び - musubl -」に、ソルフェジオガンクとベル類で参加させてもらい、録音のプロフェッショナルな仕事を目の当たりにしたのを思い出します。

細部まで記録される自分の音は、自分に聴こえているよりも、アタック音が強くて、より繊細な音作りが必要となりました。

その部分を修正しつつ、なんとか録音を終えることができました。アルバムに参加させてもらったことで、自分の音の世界も広がった体験でした。

録音当日の写真があったので、アップしておきます。

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舞手としてのMIWAFUKUさんも素晴らしいのですが、演奏家としても、独自の音世界がありとても魅力的です!
和製クリスタルボウルの音は、細胞の核まで浸透する様な音の粒子です。

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今のこのタイミングで、あらためて聴きなおしたいアルバムだと思います。

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4日目のアルバム/OrganLanguage

2002年当時に出逢ったアルバム。「OrganLanguage」

民族音楽系のCDを買いまくっていた当時、池袋のHMVに入ったら、このアルバムがかかっていた。

やけに気になるなぁ。。。と思いつつ、店員さんにどのアルバムがかかっているのか確認してみたら、「OrganLanguage」だった。

とにかく、エレクトリックな音楽には興味を持っていなかったので、初めて買ったエレクトリックなアルバムだった。帰って聴き込んでみても、「ジャンルこそ違えど、これは自分が追求している神楽の世界観や、民族音楽の持っている濃密なリズムが織り込まれている!!!」と感じ入ってしまったのだった。

 

このOrganLanguageというプロジェクトを始動していたのがCalmさんという方。知らないからできた事とは思うが、これもまたご縁だったのかな!?とも思える。

 

「この人とだったら、いつか一緒になにかやってみたい!」と思って、CDの裏面に書いてあったメールアドレスに、自分のやっている事を書いて、可能であればいつかご一緒したです!との旨を書いて送信してしまったのだった。

 

しばらくしたら、マネージャーさんから電話があり、その年の3月に、新宿のリキッドルームで開催されるOrganLanguageのライブに出演しませんか!?との連絡が来たのだ。

このピンクのアルバム「OrganLanguage」のイメージで4分程度の曲を神楽太鼓で作ってみて欲しいという話だった。

一度、都内のスタジオで確認のため、できた曲をCalmさんに聴いてもらった。少しアドバイスをいただき、基本的には俺の作ったものでOKとなり、当日のライブの日を迎えたのだった。

 

演奏したのは午前3時過ぎだった様な・・・。自分史上一番遅い時間での演奏だったと思う。Reverthというレーベルのクラブイベントで、会場は爆音の渦。。。

何とOrganLanguageのオープニングが俺の神楽太鼓から始まるという流れだった。

 

なんとも感慨深いアルバムなのである。

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そのライブもライブ盤としてリリースされ、俺の神楽太鼓の演奏から始まるというから、ビックリしてしまったのを思い出す。発売当時は、試聴機に入っていて、自分の音がCD屋さんの試聴機から聴こえて来たのには本当にビックリだった。
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多くの刺激をいただき、今も相当影響を受けているアーティストのCalmさん。

以下、Calmさんのブログです!!!

www.music-conception.com

彼のリズムに重点を置いたプロジェクト「OrganLanguage」に参加できたことは、本当にありがたい経験となりました。

 

ライブ盤は、「OrganLanguage Plays Outer Tone」としてリリースされ、オープニングの神楽太鼓の曲は、Kagura Drum Chantと命名されていて、これまた嬉しかったなあ!!!

 

自分史の中で、非常に大切なアルバムとなっております。

妙義神社・奥の院へ!!!

 5月28日は、妙義神社奥の院へお参りと奉納演奏に行ってきた。撮影隊の円くんとあやちゃんとの3人での登山となった。

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俺の支度は、ソルフェジオガンク+グンタに羯鼓という異色の組み合わせとなり、予想以上の山の傾斜と重量に身体が慣れず、こんなに疲れるかな???という感じだった。

しかし、20分ほどしたら、身体が軽くなり、この状況に慣れてきて、その後は万事順調に上ることができた。

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下から山の中腹に見えている、「大」の文字の前で記念に一枚!!!

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奥の院への途中で、気になる場所に遭遇してしまった。登山道からは少し脱線してしまう場所だが、何故か呼ばれた気がして、そこへ誘われた様な感覚だった。

見上げれば、そこには巨大な岩の割れ目がそそり立っていたのだ。

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霊山である妙義山なので、奥の院以外にも、修験者が修行する場所が点在しているはずなので、おそらくこの場所は、ある種の通過儀礼として、この場所に座して心身を山の気配にチューニングしていたのかもしれないなぁ・・・と。

真ん中の岩から滴り落ちる水滴の音が素晴らしかったのと、この岩が迫り来る状況の中で音を出す感覚は、本当に通過儀礼のようでもあり、神聖な場所に立った時の様に、背中に一本シャキンッと光の筋が通ったような不思議な感覚だった。

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三人での珍道中は、無事に奥の院へと到着することができた。そこには、自然の作り出した凄まじいまでの岩屋だった。

奥の院は、こんなのが有れば、それはもう畏敬の念を持って、この場所を大切にしてしまうに決まっている!!!というほどの存在感だった。
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今回も、妙義神社宮司さんに許可をいただき、奉納演奏と撮影をさせてもらうことができた。妙義神社宮司さんの懐の深さに、心より感謝いたします。

岩屋に響く羯鼓の音色は、雫が滴ることもあり、とても艶やかな色を見せてくれた感じがした。

持って行ったお酒を杯に入れて上げたのだったが、終止ほんのりとお酒の良い香りが漂っていた。

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 祝福の光が降り注ぐ様な写真も撮れて、嬉しい限り!!!

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苦労して登った分、素敵な空間に出あえる妙義山でありました。
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あまり撮らない記念写真も、不思議と撮りたくなってしまい、なんのグループだか分からないが、みんな満足そうで、良い感じである。
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帰りの車内から、あやちゃんが撮ってくれた一枚。

 

素晴らしい音も録れ、良い奉納演奏・登山となりました。

 

いずれ、妙義神社関係の録音を集めたアルバムを発表したいと思っておりますので、楽しみにしていてください!!!

 

[528妙義神社奥の院登山チーム]

演奏:石坂亥士 / 映像:中田 円 / 写真:須藤亜弥子

 

6月のライブ予定

いよいよ6月に突入!!!

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、以前の様に自由に活動できるのはなかなか難しいのが現状。

しかしながら、やり続けることも必要なのである。

6月は、二つのライブが開催できそうなので、ありがたい限りなのです!!!

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一つ目は、この自粛期間後、初となる夏至の前日に開催するソロライブ!!!

実はこの期間中、個人的には特に自粛していたわけではなく、より積極的に動いていたといってもいい。

とは言っても、全く人の居ない深夜の川や、山奥の清流だったりするので、普段よりも、より自然界の空気にの中に身を置いていたと言えるのだ。

自然な空気の流れや水の流れ、木々のざわめき、そして野鳥のさえずりや蛙の鳴き声の中に身を置くと、心身共に感覚が開いていくのだ。

 

それは何を意味するかというと、自分自身が本来持っている良い状態へと誘ってくれる様だったのだ。

 

自分の奏でる音も、まさに自然の如くあるべき!!!というのを改めて確認できた自粛期間となったのだった。

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夏至ノ前日・螺旋のグルーブ/Gaishi Ishizaka Solo

2020年6月20日(土)

open 13:30 start 14:00

会場:サンデールーム2Fサロン(群馬県前橋市千代田町5−4−2)

以下、サンデールームさんのサイト

https://sundayroom.net/about-me/

ticket ¥4,000 [1drink・小学生以下無料]

予約・問合せ dragontone@gmail.com/もしくはサンデールーム店頭にて!

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二つ目は、ここ数年で定着してきた感がある「夏越ノ大祓」だ!!!

多くの神社関係の祭りが中止になっている昨今・・・。

いかんともし難い気持ちではあったが、この春は、ご縁が繋がり、妙義神社の春祭りで奉納演奏の機会をいただけ、妙義神社をはじめ宮司さんからは、多くの影響を受けていると思える。

先日の5月28日には、妙義神社奥の院でも奉納演奏をすることができた。

これは、勝手な思い込みではあるが、妙義神社の拝殿を守護する金龍がどこかで見守ってくれている感覚が最近は特に強いのが嬉しい!!!

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そんな感覚を持ちつつの、「夏越ノ大祓」なのである。

開催事態が危ぶまれたのだが、会場となる桐生市有鄰館が、今月より使用できることなり、なかなか厳しい状況下ではあるが、「夏越ノ大祓」を決行することにしてのである。

 

桐生には、桐生川がある。霊山根本山から流れ出る清らかな水の流れが、桐生川となり市街地へと降りてくる。

今回のテーマは、「水炎」!!!

燃えるわけがない水の炎。しかし、それは音であればイメージできるのだ。人間の身体の多くも水分(血液)である。

水の炎の如く、振動数を上げていきたいと思っております!

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◎夏越ノ大祓 〜水炎〜

2020年6月28日(日)開場13:30  開演14:00

会場:桐生市有鄰館・酒蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

入場料 4,000円(予約不要・小学生以下無料)

問合せ/dragontone@gmail.com

※座席の間隔も調整しますが、個人個人、もろもろご配慮よろしくお願いいたします。

 

 

新たに始まる神楽のカタチ

今年に入り、コロナの渦が加速する中、全国の神社関係の春祭りやその祭りに付随する神楽もまた中止になり、そして、多くの夏祭りも中止になる流れの日本。

 

個人的にも、伝統芸能として宮比講社太々神楽神楽師としての活動もしているので、ここのところの芸能が自粛していく姿を見るに耐えない思いがあった。

そんな流れの中、「天真神楽 -usatoza-」という新たな解釈の神楽を始めようという話が舞い込んできたのだ。

ヨーロッパツアーを一緒に回ったメンバー4名で構成される。

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表に立つのは、写真上から舞の魂宮時くん。ディジュリドゥのKNOBさん。そして、神楽太鼓の俺。

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座長は、山ちゃんこと山根雅之!!!

とは言っても、みんなでアイディアを出し合って、楽しめることを模索していこうという趣旨で、オンラインサロンというものを立ち上げました。

オンラインサロンというものが、あまり理解できていないのが正直なところではあるのだが・・・

楽しんで生きて行く、共犯者を募集するような感じなのかな!?と思っております。

詳しいことは、以下リンクの天真神楽のサイトにて!!!

usaatoza.wixsite.com

ちょうど、一枚だけメンバー4人の記念写真を見つけたので、こんな顔ぶれということで、よろしくお願いします。

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3日目のアルバム

Stories/Milford Graves

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師匠の土取さんの師匠にもあたる、大尊敬してやまない大師匠のミルフォード・グレイヴスのソロアルバム!!!

Storiesは、個人的には、数えきれない数のCDの中の最重要アルバムの数枚として大切にしているものだ。

このアルバムの前に発売された、GRAND UNIFICATIONも素晴らしいアルバムなのだが、このStoriesは、音楽で体調を整えてくれるというのを初めて体感したものだったのだ。
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2016年に来日した時には、ステージスタッフとして関わらせていただけて、間近にミルフォードと土取さんのプレイを、リハーサルの時から体験することができたのは、至福の時間だった。

その時にアルバムにサインもいただき、まさに宝物となった「Stories」なのである。
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多くのチャンスや様々な機会があり、とてもありがたいと思っているのだが、自分の目指す音の世界や生き方は、この二人の師匠の影響をもの凄く受けているのである。

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自分の原点を確認するためにも、この記念写真をアップしておきたい!!!

 

10枚のアルバム

facebookでよく見かけていた、10枚のアルバムを選ぶというのが回ってきた。

 

せっかくなので、ブログで発信してみようかと。

 

1枚目は、土取さんのアルバム!!!

AJAGARA/Toshi Tsuchitori

アナログ盤

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このアナログ盤は、土取さんが20代前半で出してるとのことだが、想像を絶するドラミング!!!

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そして2日目は!!!

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Beyond Corona 1 /T.  KONDO

近藤等則さんの一番新しい音だ!!!

近藤さんが、このコロナに現状を受けて、事態が収束するまで、毎月一枚のアルバムを限定100枚製作して販売してくれる、その第一番目のアルバム。

エレクトリックトランペットの音色は、生音だけでは表現できない、不思議な境地へと誘ってくれる。

即興演奏家の大先輩が、今のこの時に出してくれるひとつの音の道標のような氣もする。